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12・片目のだるま  ★★★★★

お待たせしました!『呪物を見た』私の体験談を1つ、公開します。

 

 今回から、呪物や呪いに関する話には、サブタイトルの後ろに『★(黒星マーク)』を入れる仕様にしました。

 しょうもないおまじないレベルの低級:★

 触ったらヤバいよレベルの特級:★★★★★

 こんな感じになります。


 いきなり最初から特級の話を公開するけど、大丈夫!

 書いては()らぬ部分を書いたら、私の自主規制さんが物理的(周囲の携帯電話を含む電子機器と照明器具が、一瞬だけ電源落ちする謎の現象)でお知らせしてくれるので、安心です。

 アレ○サがあったら、あんな感じなのかな?(絶対、違う!)


*改行ミスを訂正しました。本文に差異はありません。(2026・3/14)


 それは私が、近畿地方のとある地域にある神社にお(まい)りに行った時のこと ――


 こう出だしに書くと、「そこはどこなんだ、自分が確かめてやるから場所を教えろ」とか言う、暇な(やから)()いてくるもので。


 アンタが物見遊山(ものみゆさん)で行ったからって、私と同じモノが見えたり同じ体験ができるかどうか不確定なのがわかってるのに、やれ、「ダマした」だの、「ウソつき」だの、やたらと騒ぎまくるのが鬱陶(うっとう)しい。


 いっそのこと、「気のせいだった」とか「見間違いした」とか、絶対に言えないような、ガチでヤバいヤツが『西洋料理店 山猫軒』みたいにオモテナシしようと待ち構えてる場所を、「()くか行かないかは自己責任でヨロシク!」って、教えてやろうかと思っちゃうことがあるんですよね~


 まぁ、実際に教えた場所に興味本位の怖いもの見たさで突撃して、自分たちでは対処出来ずにダッシュ逃走した後、スライディング土下座で泣きついて来られても面倒臭いので、場所が特定できる情報は なるだけ出さないように、違和感が無いように、ワザと重要な事は書かないようにって、安全策としてるんですよ。こっちとしては。


 最低でも『ひま』を『えび』と間違わない知恵と慎重さが ほんの少しでもあれば、()わずに済む危険に頭から飛び込むことも無いんですけどね。



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 冒頭に『近畿地方のとある地域にある神社』って書いちゃったし、下手に突撃されると全国ニュースで「事件です」って報道される神社も多いので、もう少しだけ情報出しときます。


 歴史が好きな人だったら何処(どこ)かで一度くらいは名前を聞いたことがあるはずの神社。

 日本の八百万(やおよろず)の神様を御祀(おまつ)りしている神社ではないけれど、古代のロマンがちょびっと感じられますな。

 数年前、とある世界的な事情の関連で、テレビ出演が増えたことも。

 有名な女優さんが寄進されたりもしてますね。



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 さて、その神社には何度かお詣りに行ったことがあったんですが、そういえばまだ御朱印(ごしゅいん)を頂いてなかったのを思い出したのと、小正月(こしょうがつ)の『どんど焼き』、所謂(いわゆる)御焚(おた)()げ』の日までは、境内(けいだい)に今年の干支(えと)の巨大絵馬(えま)が飾られてたのを拝見(はいけん)しようと思い立ち、ちょうど休みが一緒だった父に頼んで、ドライブがてら出かけたんですよね。


 うん、交通機関を使って行けるんですけど、ちょっと町外れの入組(いりく)んだ道の奥の方にある神社なので、最寄駅から かなり歩かないと行けないんですよ。

 滅多に立ち寄らない町の端っこにあるバス停なんて、一日2便とか普通だし、時刻表どころか、行き先が表示されて無い怖さもあったりするし。


 まぁ、足は丈夫なので歩くのは平気なんですが、季節的に寒かったので(笑)



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 本殿(ほんでん)の裏というか横にある駐車場に着いて、車から降りた直後に、


  …… ざわっ …… 


とした、一気に警戒心が()ね上がる、なんとも言えない、


  …… じわり …… 


とした、暗くて重い雰囲気が(ただよ)ってるんですよ。

 

 駐車場へ入る手前の路地だったかな……神社の敷地に入ったと判る辺りから、なんか周りが暗いんですよね。


 「今日はドライブ日和(びより)だねぇ」なんて父と話してたし、「日焼けするわ~(笑)」とか言ってたくらいに、お日様が出て晴れてるのに、今にも土砂降(どしゃぶ)りになるかと勘違いするほど、周囲一帯が暗い。

 

 それに、お腹の底から吐き気がゆっくり()り上がってくるような、()えた(にお)い……ヘドロのような(にお)いも漂ってる。


 (あ、コレ、無茶苦茶ヤバいヤツやん……)って、ちょっと遠い目になりましたよ。

 怖いなぁ~~、嫌だなぁ~~なんて、稲川さんを思い出すゆとりなんて無いよ!

 気持ち的には、気絶したかったけどね!


 父がこういう事態に対してマルッと無反応な人なので、「(われ)はまだ倒れぬ!! (ひざ)など地に付けぬぅ~っ!!」って頑張りましたよ!

 『丹田(たんでん)に気を()めて』とか『気合いを入れる』だと……?

 そんなのやってる余裕なんて無いよ! 

 「負けるかコンチクショー!!」が1番早いんだよ!

 コンチクショー!!!(自棄(やけ)っぱち)



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 友人たちからは「鬼○郎の妖怪アンテナと同じよね」と言われてましたが、妖気と言うか、邪気と言うか、物の怪(もののけ)と言うか、『なんかわからんけど謎のアヤシイ気配』に遭遇すると、猫がフシャー! って威嚇してるみたいに、背中から後頭部にかけて、実際に毛が逆立つんですよ、私。

 (まさ)に『背中に怖気(おぞけ)が走った』状態。


 学生時代はショートカットだったので、実際に逆立つのは後頭部の髪の毛だけですけど、横や後ろに居る友人たちは、目の前で妖怪アンテナ(仮)が立つのを見てるし、逆立ってるのが自分で触っても判るし、原理は不明ながらも便利だなぁ、と思ってます。


 ちなみに今は、ギリギリ『貞子』ができる長さなので、髪を結ってない時は、頭の天辺(てっぺん)だけ、ふわっと立ちます。

(注:サ○ヤ人ではないので、金髪にはなりません)

 


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 信頼と実積のある妖怪アンテナ(仮)さんが「この先にヤベェのが居るからね!絶対に手出ししたらダメ!フリじゃないからね!」と、全力アピールしてるんですもん、(つつし)んで了承しますよ、はい。



 (ボソッ)後学(こうがく)のために、しっかり観察するけどね~



 ちょっと存在を忘れてた父を参道に誘導しながら、ドロッドロより濃い、ドゥルッドゥルな気配は、いったい何から()れてるのかコッソリ(うかが)って、本気でヤバいならサッサと撤退する覚悟をしてたんですけど……








 存在感、ドーーン!!!

 瘴気(しょうき)(仮)、ボォーー!!!


 『はじまりの町』の入り口の横に、最終形態ラスボスが座ってる!! みたいな、情緒(じょうちょ)やら風情(ふぜい)に、お約束もゼロな登場配置、()めてぇ!!!



 つい、二度見どころか三度見した私は悪くない!

 妖怪アンテナ(仮)さんもポカーンとしてたよ!(比喩表現)


 サブタイトルでネタバレしてますが、ラスボス感マシマシの正体が『だるま』なんだもん!

 選挙の当選者の横とかに置いてる『必勝だるま』、アレみたいなデカいのが無造作(むぞうさ)に置いてあるのよ、札納所(さつのうしょ)に!



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 札納所、古札納所(こさつのうしょ)とも呼ばれる、御利益の効果が終了した御守り・御札・破魔矢を御返しする場所は、だるまや招き猫も無料で受け付けてます。

 但し、お焚き上げで燃やせる紙製に限る。



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



「お詣りしたら御守り買うのか?」

「そうだねー」

「寒いから、お詣りの人 少ないな」

「そうだねー」

「帰りにたい焼き買って帰るか?」

「そうだねー」


 完全に生返事でしたよ、私……

 だって、だるまのヤツ、私を じろり と見たあと、二度見するんだもん。

 札納所の前を歩く私の移動に合わせて じとぉ~~ と、視線を向けてくるし。


 縁起物の『だるま』は、願い事が(かな)うように祈りを込めて、左目(・・)だけ描き入れるのが、正しい作法。

 でもヤツは、右目(・・)だけ描かれてて、左目は白目のまま。

 間違えて描かれてるうえに、最初(・・)の持ち主の願い事を叶えられなかった、残念なだるまなんですよね。


 で、そんな残念なヤツが、たいそう不満げな雰囲気を(たぎ)らせながら、何故かほんのり期待してるような目で、 じとぉ~~ と見つめてくる。


 私、嫌だよ! こんなやさぐれたデカいだるまから、『仲間になりたそうに見ている』されるの!!

 それに、ゴゴゴゴゴ……って擬音が聞こえてきそうに駄々漏(だだも)れしてる瘴気(仮)が、なんだか汚ない(バッチィ)感じで触りたくない。


 

 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 マンガやアニメで、呪われてるとか怨念とかの表現や演出は、黒と紫が混ざったモヤモヤした塊がウゾウゾ動いてることが多いですよね?

 アレって、実際に見た人が描いたのが最初なのかな? と考えるほど、よく似ています。

 まぁ、私のATフィールド(精神汚染防御)が自動的に「見たことがあるものに近いもの」として映像を処理・補正して、SAN値(正気度)を保ってくれてるんだろうなぁ、と思います。


 脳内セ○ムさん、お疲れ様ッス!



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 おどろおどろしい雰囲気は、札納所周辺と駐車場の一部だけだし、だるま最大の弱点『手足が無い』=自力で移動&手出し(物理)できない!

 なんらかのチート能力で、手や足が にょっ、と、生えてこないなら、よしっ!

 触らなければどうということもない……勝利は我が手に!(ニヤリ)


 いやぁ~、だるまから(あふ)れる瘴気(仮)に、さっきまでビビってたのが恥ずかしいくらい、アッサリ順応した自分に、ビックリでしたよ。

 まぁ、瘴気(仮)の(にお)いがオエッとするので、さすがに深呼吸は無理でしたが、帰りはチャッチャと通れば問題無し!



 ……誰だ!「花丸は腹黒いから平気なんじゃないの?」って言ったの!


 ……あ、いつものメンバー(友人たち)だった!



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 なんやかんやありましたが、無事にお詣りも済ませて、御朱印と御守りも頂き、巨大絵馬の横に展示してる可愛い干支(えと)土鈴(どれい)の写真も撮ったし、さぁ帰るか~



 ………………

 …………

 ……



 ……なんかねぇ、帰りたいのに、『まだ帰っては()らぬ』って雰囲気なのよ、神社全体が。


「えぇ~~? あの闇堕ちしたヤツ(だるま)を仲間にしないと、強制イベントが終了しないんですかぁ~~? 無茶苦茶イヤなんですけどぉ~~! 『神』として奉られてるんですから、何とかしてくださ~~い。お仕事ですよね~~?」

 って、苦情を言いましたよ、本殿に向かってコッソリと。でも、


  【 管 轄 外 】


 と、許否られましたよ!!

 コンチクショー!!!



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 じっとしてても仕方がないので、だるまの近くまで行って、私のいつものルーティン『じっくり観察する』を実行。


 ……見られたくないのか、だるまがモジモジしてる?

 そんなの知ったこっちゃあないね! 非破壊検査のCTスキャンみたいに、オマエの全てを視てやるぜ! クックックッ……(ヤケクソ)


 ▽ はなまる は みつめている……

 ▽ だるま は おびえている……!

 ▽ だるま は にげられない!

 ▽ だるま は なかま を よんだ!



 ……ん? 仲間? もうちょっとで、瘴気の噴出停止方法が解るんだけどな~

 まぁ、仲間が来ても、コイツより弱い下っ端(したっぱ)だろうし、別にいいや。

 さぁ、いい子にしててねぇ~、怖くなぁ~い、怖くなぁ~い、最後だけちょっと痛いかも知れないだけだからねぇ~、フフフフ……(暗黒微笑)


 ▽ だるま は ぜんしん に ひやあせ を かいている!

(注:だるまからの送信イメージです)


 ほぼ悪役ですな、あの時の私! だるまをビビらせすぎたのは反省するけど、後悔はしない!



 結局、私は、あのだるまに、何もできなかったんだから……






 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



「あ! ほら、お父さん! まだあったよ! 良かった!」

「ああ、良かったな母さん! まだあったな!」



 私の【先読み(微~小:ランダム発動)】スキルさんが、「誰かが突撃してくる!後方退避!」と、真面目に仕事してくれたので衝突は(まぬが)れましたが、駐車場のほうから突撃してきたのは、50代くらいの夫婦。


(「まだあった」って、何が……え、まさかとは思うけど、この人たち、だるまのことを言ってるの?)


 いやもう、物凄い勢いでだるまをガン見してるんですよ、二人とも……もう、だるましか見えてないのかと思うような、異様な感じで……

 それに、やたらと「良かった良かった」って喜んでるのが、薄気味悪くて……


オマエ(だるま)が呼んだ『仲間』って、この二人……?)


 だるまを見るとね、なんか『コレじゃない』感の微妙な雰囲気なのに、『ワタシハ タダノ ダルマ デス』って、()まし顔してんの。




 ……でもね。




 関わると非常に厄介な予感がビッシバッシするので、夫婦連れが「良かった」って、はしゃいでいる近くで、私は『神社の由来』が書かれた看板をひたすら読んでる人になってましたよ。



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



「おっ、意外と重いなコイツ。おとなしくしてないと落ちちゃうぞ」

「大丈夫よ、わたしも持つから。さあ、お(うち)に行きましょうね」

「今日からウチの子だぞ!」

「そうよ、ウチの子よ!」 




 うわ~~! 最悪!!!

 あの夫婦、完全に魅了されてる! 

 だるま本体じゃなくて、だるまから溢れてる瘴気(仮)に!



 ……あれ? だるまのヤツから、『アバヨ! 厄介なヤツ(私)! でもなんか違うんだよな……』って、困惑気味……なのか? よくわからない感情のようなものが伝わってきました。



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



 だるまを持ち去った夫婦が今後どうなるか、私個人では、どうすることもできない事態となってしまいました。


 冒頭でも書きましたが、(みずか)ら突撃した人に対して、善意だけで助けることは困難です。

 特に、『魔に魅入(みい)られた』状態で、こちらを敵認定されると、切り離すのが物凄く大変なのを知っている私は、余程の事がない限り、一切関知しません。


 今、「酷いなぁ、冷たいなぁ、ちょっと助けてあげるくらい、してあげたらいいのに」と思った人。


 どうぞ遠慮なく、満足するまで、優しいアナタの手を差し出してください。













 魔が、アナタの『全て』を喰らい尽くして満足するまで。



活動報告に、ちょびっと裏話をUPしました(2026・3/14)


【第1話~の、使い魔扱いされた人形は呪物なのでは?問題】

ヾ(・◇・`;) いや、アイツは無理矢理 使いっ走りさせられたせいで、むしり取られてハゲた非力な人形です。持ち主から与えられた力が無くなれば、ただのハゲた人形に戻るので、呪物ではないです。

(´・◇・`) あ、でも『使い捨て』と考えれば、ギリギリ呪物かな?


 私の基準では、『呪物=半永久的&永久的にヤバい物』です。

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― 新着の感想 ―
すごい、ダルマですね。 気を発しているとは。私も少し気を感じるのでなんとなくわかる気がします。 お稲荷さんの神社はなんかケモノみたいな気を感じたことが。 パワースポットの神社は気が重いですね。 モノ…
近畿地方のある場所について( ˘ω˘ )
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