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刻の刻印  作者: 舞原倫音
キャラ達の小部屋(番外編ショート)
24/24

オレがリーダー!! ~リーダーの条件~

──以下執筆当時の前書き──

 はじめに。

 あまりに下らない話です。

 あまりに下らないので、本編から除外しました。

 この話は、倫音が高校の時に書いたものです。

 高校の時に執筆してれば、刻刻は違うストーリーになっていました。

 (再度執筆するに当たり、実は設定いじってあります)

 そして、この話は、高校の時に執筆していれば、シアが現れた直後に挿入されるはずだったものです。

 今読み返すとかなり下らないうえ、キャラ微妙に違う。。。

 (手直しした箇所もあります。が、基本は変えてありません。)

 なぜか倫音の友達には話の筋だけ話すと爆笑されるので、なんとなくHPへと載せようと思った次第です。

 (何故受ける・・・? 話し方?)

 なので、本編イメージを崩したくないという方にはオススメしません。

 あくまでもパロとしてお読みください。

 元々が没ネタなので、苦情は受付いたしません。ご了承ください。

 空界人との戦いに向け、

 美夜達はとりあえずリーダーを決める事にした。

 まぁ、リーダーといっても作戦を立てる時のまとめ役 

 兼 戦いの時の指揮者くらいのモノなのだが……

 とりあえず居ないよりはましだろう……と。

 話し合いは主に瀬識を中心として進んでいた。

 候補にあげられたのは、美夜だった。

 が、しかし。

 揩から激しく反対の声があげられていた。

「オレの方がリーダーにふさわしいだろっ!!

 オレがリーダーだっ!!」

 ……と。

 まったく、この自信は何処から来るのか。瀬識の、

「──…貴方に任せると、色々メンドーな事になるからだめよ。」

 といった意見を聞かずに揩は喚いた。

 瀬識が相手にしないと解った時点で揩は一時声を止めたが、

 ふと何かを思いついたのか、

「あ──…、そっか、そーだよな!

 なんだ、やっぱリーダーって、オレじゃねーか!!」

 などと意味不明な言葉を叫ぶ。

「……、揩? なに叫んでんのよ?

 貴方に任せられるわけないでしょう?

 リーダーは美夜って決まってるのよ。」

 揩の言葉は意味不明である。瀬識は完璧相手にしない。

 それどころか先程やった投票の紙を視て、

 リーダーは美夜!と言い切ってしまう。

 揩にしてみれば面白くないのだろう。

 反発的な瞳を瀬識に向ける。

「ふん…、なんとでも言え。

 リーダーは誰が何と言おうがオレなんだからな」

「だから…、どうして脈絡もなくそんな馬鹿げた事言えるのよ。

 ……それとも、何か理由があるの?」

「ああ…! 勿論大有りさ!!」

 ……何を考えているのか揩は自信満々に言う。

 余りの自信に瀬識は「理由って?」と揩へと返す。

 だがしかし。

 瀬識への揩の答えは余りに突拍子ない事だった。

「そりゃー、

 こーんな風に特撮・SFっぽくて、5人組! 

 しかもオレの能力は炎!!

 炎って言えば赤! 赤って言えば、リーダー!! …だろ!?」

 脈絡も何もなしに、揩は語った。



 くだらない・・・。



 一体何処をどうしたらそのような結論に辿りつくのか。

 この理論に、さすがの瀬識も頭を抱えた。

 勿論、くだらない事ではあろうと思ってはいたが、

 ここまで幼稚な考えで自信を持たれてしまっては……と、

 瀬識は思う。

「……そーね………、

 確かにその筋で言えば貴方がリーダーって事になるけど…。

 でも、揩? 特撮モノって

 男4人に女1人の紅一点って相場が大抵決まってない?

 こんな…、ヤロー2人に女3人なんて、聞いたことないわよ? 

 少なくとも私は。」

「るせーな…そんくれェいーじゃねぇかよ。

 じゃ、オレがリーダーだな」

 半ば強引に。揩はリーダー宣言をする。

 既に瀬識以外は傍観に徹している。

 かかわりたくないと言う気持ちもあるが、

 何より争う事が面倒だという感じである。

「ちょっと、勝手にきめないで!?

 美夜がリーダーって言ってるでしょう。

 貴方は除外してあるの!」

「な、そりゃないぜ。

 せっかくやるって言ってんだ。オレにやらせても損ないだろー?」

「……あるから言ってるのよ。大体貴方に任せたら、

 それこそ何させられるか……、解ったものじゃないわ。」

「あぁ──!? それって偏見っていわねーか?

 オレが一体何させたってンだ!!」

「──色々やらせたでしょ? ……忘れたの?」

「………ルセッ! ンな昔の事、覚えてるかってんだ!!」

 延々と、言い争いが続いていた。

 揩がリーダーで在る事を、瀬識は認めようとしない。

 それは、先の戦いの時、

 揩にだけはやらせたくない……そう実感したからであるが……。

「五月蝿いわね。

 そんなに言うなら、過半数以上の票とってみなさいよ。

 ……できないと思うけど。」

「たりめーだ。大体、過半数って…ヤロー2人に女3人だろ!?

 どー考えたってオレのが不利じゃねーかよ。

 オレと神流の票入れたって、2票だろ!?

 どのみち『負け』は決定じゃねーか!」

「民主主義よ、ケチつけないで?」

「ンなの、つけるに決まってらぁ!」

 軽く瀬識にあしらわれる揩だが、

 今は相手にしてもらっているだけ幸せというものだろう。

 瀬識の場合、不必要と感じれば、

 何日だろうが相手にしようとは思わないだろうから。

 と、揩の言葉に瀬識はピクリと眉をひそめた。

「あらでも、神流が揩に票を入れる?どうかしら?」

「あ?」

「なんなら神流の票みてみる?」

 無駄なことしないで黙ってろ。

 瀬識はそう言いたいのだろう。

 神流の書いた投票用紙を揩に向かって差し出してくる。

 それを見ろ──…という意思表示。

「あン?」

 瀬識の手から票を奪い取る。

 顔に僅かに掛かった髪をうざったそうにかきあげる。

 そんな揩の表情が、一瞬にして凍りつく。

 そこには神流らしい達筆な文字で<美夜>と一言書かれていた。

 揩にとって予想外の名前が書かれていたのである。

「神流てめ~!」

「すみません。

 でも僕も、貴方がリーダーになるのはちょっと…」

 謝りつつも、揩に一際大きなダメージを与える神流の一言。

 揩にしてみれば、神流は絶対に裏切らない。

 絶対自分に入れている。

 とそう信じていただけに、揩の精神的ダメージは大きい。

 それだけ揩にとって神流の言葉は重いのだ。

「──ってコト。わかった? 揩。

 わかったなら、これ以上無駄な話はしないでくれる?邪魔だから。」

「じゃ、邪魔……」

 先程とは、うって変わった態度で揩は瀬識の言葉を聴いた。

 深くため息をつき、揩は自分の席に着いた。

 隣には神流と梨留がいる。

 どちらも美夜に票を入れたのかと思うと、揩の心は沈んでいった。

「そんなにリーダーやりたいの?」

 テーブルに置いてあった飲み物を飲みながら、

 興味ありげな瞳を向けて、梨留が揩を見据えていた。

「あ…、あぁ? ま、そりゃー…」

 一応一番いいポジションだしなー…

 などと言いながら揩は梨留に視線を向けた。

 直前にふと、瀬識と美夜が視界に入る。

 揩と相席している神流に話しかけているようだ。

 会話はやはり、リーダーがどーのこーので…、といった事だろう。

「じゃ、梨留が入れなおしてあげようか?」

 無邪気に、梨留は笑っていた。

 何も考えていない…、というわけではないだろう。

 思惑あってのことかもしれない。

 けれど、今の揩には女神様の声に聴こえた。

 瞬間的に瀬識や神流の声が消えるが、

 それはこの梨留の爆弾宣言のせいだろう。

 静かに…、音を立てず、沈黙が流れた。

「──…ンっと、だな!? ウソ……とか言ったらオリャ泣くぞ!?」

「うん、ウソ……」

「梨ーー留ーーーーっっ」

「…じゃないってば☆

 揩ってばホンキにしてるんだもん。面白くって…」

 悪びれた様子もなく、梨留はペロリと舌を出す。

 梨留のホンキがウソか解らぬ言葉に振り回される自分に、

 微かな苛立ちを覚えるが、そんな事は些細なことで、

 今は梨留の言葉を信じたい。

 ──ウソではない……、梨留は今そう言った。 

 ……という事は信用してもいい…、そういうことだろうか。

 揩から安堵のため息が漏れる。

 梨留を最後の砦かのように見据えて。

「ったく…、冗談かよ……。んじゃ入れてくれ!」

 調子を取り戻し、揩は笑顔を浮かべる。

 まったく、何と言ってよいのやら。

 とりあえず今は、この小さな天使にお礼を……。

 揩はそう思い言葉を続ける。

「今度何か買ってやっかんな、梨留!!」

「──…揩、あらかさまな賄賂はやめてくれない?

 それこそ、リーダにあるまじき行為よ?」

「あ? あぁ?? なんだよ、わいろって。

 オレはただ、

 票入れてくれるっつー優しい心の梨留に礼をだなぁ……」

「それが賄賂だって言ってるのよ!!

 まったくもう……、そんな事も知らないの?」

「おう!! 

 オレはわいろだか何だか知らんがンなモン知らんかったし、

 誰もオレが何やろーが構っちゃいなかったからな。

 ンな行為、オレがしたとしても大した意味は持たねーんだよ」

 非難の声を浴びせる瀬識に揩は満面の笑みを浮かべ、

 いともあっさりと言い放つ。

 自分の行動に疑問がないらしい。

 賄賂という言葉自体、よくわかっていないようだ。

 まぁ…これがいままでの揩の

 日常生活の常識の一部と化していた…、という事か。

「……完っ璧に世間ずれしてるわね」

 冷ややかな瞳で一言瀬識が呟く。

(──これで2票……か、

 梨留には感謝だが、まだ一票足らねェな…。

 ……ったく、何が民主主義だ。無茶いうぜ)

 瀬識の言葉を聞き流し、揩はそんなことを考える。

 残りの二人は何が何だろうが美夜を指示するだろう。

 だとしたら、自分にはどのみち票がこない。

 結局瀬識の思惑通りということか。

 そこまで考えたとき、美夜が始めて口をだした。

「ねぇ、揩。

 そんなにやりたいんならさ、

 民主主義の決定版(死後?)のジャンケンで決めない?

 それなら後腐れも何もないっしょ?

 まさか、これもダメとは言わないよねー?」

 予想外の申し出だった。

 たとえ気まぐれだろうが何だろうが、自分にも分がある。

 瀬識の言う、民主主義である『投票』よりはずっと…。

 ……梨留には申しわけなかったが、

 その方がずっと確率的にも高いだろう。

 揩は心の中でそう思う。

 けれど、それを自分に有利かも知れないと、

 気付かせてはならないだろう。

「ジャンケン……かぁ?

 ま、…たまにゃぁいっか…。

 おーーっし!! 美夜、その条件! 呑んでやるぜ!」

 声を曇らせ、少々面倒そうな演技をする。

 といっても、揩なので、どうしても最後は気張ってしまうが。

「瀬識も、それでいでしょ?」

「え…、えぇ。美夜がそれでいいならいいけど……。」

「そ、なら決定ね」

(……カイの場合、こーでもしなきゃ納得しないとおもうしね…)

 美夜が一番反対してる瀬識に声を掛け、意見を聞く。

 それが一番手っ取り早いのだ。

 この場合。

 それぞれが、それぞれの思いを抱く。

 瀬識と神流は美夜の勝利を…

 揩は…己の勝利を…

 そして当の本人、美夜は……

「んー? じゃあ三回戦で決めよっか?

 それとも、スッパリ一回がいい?」

「──…もっちろん、一回だ!一回!!

 一回だけの真剣勝負──…、いいよな、それで?」

 美夜のたるい声に応える揩。

 既にやる気は120%。

 タイマンにこだわる揩は一回勝負を連呼する。

 ……??

 状況を理解しそこねた梨留は、

「なに?なに? どうなったの?」などと一人で騒いでいたりする。

 神流が後で教えます…等と言っているが、

 その応えに梨留は納得しようとしない。

 できれば今すぐ教えて欲しい…!

 そう梨留の瞳が語っていた。

 そんな梨留を尻目に美夜は揩と

「じゃ、一回ね」

 などと言葉を交わし、

 瀬識と揩のあれだけの会話がウソの様に、

 それ程にアッサリと、リーダーは決まった…──

 最終的に、皆の思惑どおりに事は進んだのである。


      *  *  *  *  *  *


 ──…夕食をとり、部屋に戻った美夜の元を訪れる者が居た。

「美夜? いいかしら?」

 静かに声を発したのは瀬識であった。

「あぁ、何?」

「さっきの事だけど──…」

 気になってしょうがない。

 先程のこと。何かが、腑に落ちないのだ。

「さっき?

 あぁ、ジャンケンの?」

「そう、ちょっと気になって…」

 これではきっと、寝付けない。

 そう思って聞きに来たのだ。

「あー、やっぱばれた?

 ほらあたしさ、記憶、少しもどってるでしょ?

 で、それは咒とかだけに限んないんだ。

 …皆の過去の性格とかもね、実は思い出してたりすんの。

 でね、カイって実は面白い癖があってさ。

 最初に出すときいっつもパーなの。

 それ思い出しただけ」

 あはははは。と美夜は笑う。

 そう、要は、揩が昔と変わっていなければ、

 確実に勝てるという『賭け』だったのである──…




 教訓:どんなときに、どんな事が必要になるか。

    それは、誰にもわからない。

    人を見る目というものはいつ如何なる時であれ、

    養っておくべきなのである。

                     ~リーダーの条件・完~

オレがリーダー!!:web初出は多分…2003年3月7日


──以下執筆当時の後書き──

 いかがでしたでしょうか?

 倫音作・あまりに下らない話。

 自分的にはこういうギャグにもならないような下らない話が大好きです。

 書いててしょーもな(汗)とかおもいつつ、ぷくくくくと、笑いながら書いています。

 そういえば倫音の書いてる小説って結構こういうのり多いなぁ。

 と思います。友達に「つっこみサイコー」と言われました。

 そうかな? 自覚はあんまりないけど。

 でもまぁ、自分的にすきだからね。

 ネタバレになっちゃうけど、刻の刻印の続編「蒼の軌跡紅の閃光」で、カミルとカイの野宿のシーンがあったりする。

 そのワンシーンに…あまりにも下らなくってやっぱり削除したんだけど、カイの焔(応用編の焔風)でパンを焼くシーンがあったりする。

あおりに煽っておきながら、最後

「目標へ集い、唸りを発し、それはパンを焼き上げる」(笑)

 そこで落とすな~!っていうかんじ?

 友達には爆笑されました。

 メルマガではさすがに公開できないので、HPに載せたときに加筆させてもらおうかなとかたくらんでます。

 こんな作者でごめんなさい。


 あ。

 ちなみにラストの場面は急ぎ執筆しました。

 というか本当ならばもうちょっと丁寧に書いたシーンがあったんだけど、何故か見当たらなくて。

 たしかこんな感じのオチだったはず! と。。。

 見つかり次第訂正させて頂きます、申しわけありません。m(__)m


──さいごに。──

 結局最初に書いたラストシーンは発掘出来ませんでした。

 それと作中に「──色々やらせたでしょ? ……忘れたの?」というセリフがありますが、大幅にシーン省いたので、本編にそのシーンないんですよね。当時の自分気づけよ!!!と、ここでつっこみをいれつつも、そのまま掲載を強行させてくださいな。

 あと過去後書きに出てきた続編の「蒼の軌跡紅の閃光」は、現状公開予定はありません。

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