25話 これからについて
俺達は部屋に入った後、ちょうどいい机と椅子があったので座ることにする。
部屋には他にベッドが6つあるだけの簡単な作りとなっていた。
「さて、ようやく落ち着ける場所にこれたし、少し現状を整理しよう」
俺達がこの世界に来てからまだ1日も経過してないが、やっと落ち着ける場所にこれた。
「それで、コウキよ。 これからどうするのじゃ?」
レムが最初にそう言ってくる。
「とりあえず、今日はもうこの宿で休む事にして、明日から『二ホン』って国を目指そうと思う」
「二ホンですか。 コウキ様のいた世界での住んでた国と同じ名前ですね」
セイが俺にそう答える。
「そうなんだよ。
この世界が俺のいた世界とは違うのは確かなんだけど、同じ国の名前があるのは気になるからな」
俺がそう答えると、
「そうですわね。 確かに気になりますわ」
「シロも気になる! シロ達はコウ兄から召喚されて生み出されたからコウ兄が知ってる事はだいたい知ってるから日本の事も分かるよ」
「えっ! そうなのか?」
確かに四神達は召喚した時からある程度は知識は持っていたけど、まさか俺の記憶を持っているとは思わなかった。
(そういえば召喚する時に世界の声が俺の記憶を何とかって言っていた気がするな……)
「えーと。 ちなみに俺の事で知ってる事って恥ずかしいことも含まれていたりするのか?」
俺はシロにそう聞いてみる。
「恥ずかしい事? 例えばコウ兄が夜中に部屋で1人でパソコン画面見ながら……」
「ちょっと待とうか、シロ! それより先は言わなくてもいいから!」
俺はシロの口をふさいで、それより先を口にしないように言った。
レムだけは首をかしげているが一応他のみんなにも聞いてみる。
「もしかして、セイ、シュイ、クロもシロと同じ感じなの?」
「そうですね。 でもコウキ様。
安心してください。年頃の男の人なら当たり前の行為です」
「そうですわ、ただコウキ様。
記憶はほとんど一緒でも性格などは個々で全然違います。
あと、コウキ様の周りには今は私達がいますわ。
コウキ様が使われるなら私達はいつでも大丈夫ですわ」
「クロも……にぃなら……いい……」
セイ、シュイ、クロが俺にそう言ってくる。
「いや、シュイ。 使うって……」
「そうですよ、コウキ様。私達はコウキ様の眷属なんですから好きに使ってもらっていいんですよ」
そう言ってくるセイに俺は、
「セイ。俺はお前たちを眷属として扱うつもりはないから……。
俺はお前たちを仲間……、いや、もう家族として扱いたいとまで思っている。
だから、セイ達が考えているような事は出来ないよ」
俺がそう言うとレムが、
「コウキよ。 わっちはおぬしに眷属化されたのじゃが、わっちもセイやシュイ達と同様に扱ってくれるのかのう?」
と聞いてくる。
「当たり前だろう。 眷属にしちゃったからには俺も責任はとるからな。
レムも家族として扱うよ」
俺がそう言うとレムは銀髪をいじって嬉しそうにしている。
「っと。話がそれたな。
話を戻すけど二ホンって国が気になるから、とりあえずはその国を目指そうと思う。
それで構わないな?」
俺が聞くと、みんな黙って頷いてくれた。
「よし。それじゃあ、明日は二ホンという国について調べてみよう」
「はい」
「わかりましたわ」
「オッケーだよ!」
「……(コク)」
「わかったのじゃ」
と四神達とレムが答えてくれた。
「とりあえず今日はもうゆっくり休もう。
色々ありすぎて少し疲れたよ」
俺はそう言ってベッドの方に行き、横になろうとする。
すると、四神達とレムも俺のベッドに近づいてくる。
「いや、お前たちはそれぞれ自分達のベッドで寝てくれよ。
あと、できれば人化は解いておいてくれ。
さすがに落ち着かなくて眠れないかもしれないから」
俺がそう言うと四神達はシュンとしてしまう。
「しょうがないのう。
ほれ、おぬしら、コウキがそう言っておるのじゃ。
さっさと人化を解いて寝るとしようぞ」
レムがそう言って違うベッドの方へ行ってベッドの上にダイブする。
その時にレムの身体が光って、30cm位の銀色のスライムの姿に変わる。
四神達も渋々といった感じでそれぞれのベッドに入っていった。
(もう少し余裕ができて慣れてきたら人化したまま寝てもらってもいいんだけどな……)
まだ日は落ちきっていないがベッドに横になった俺は自分でも思っていたより疲れていたのか、すぐに眠りに落ちていった。
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