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水貴の案

『えぇーーー。やだやだー。それに、私だと、より相性が悪いじゃない。』

『ウフフ。それは、平気よ。私だもの。』

『俺は、水貴に賛成だ。』

『私も。私も。』

土門と樹木は、納得しているのであった。


『ふーん。俺は、ばあさんとか、火輪と組むくらいなら、そっちの方がいいや。』

金也も、反対の意見を言わなかったのであった。


『火輪ちゃん、一番下の金也くんが、我儘言っていないのだから、言う事を聞きなさいな。』

『えぇーー。だって...。』

『馬鹿門が!!!』

そこに、信様が遅れてやってくるのであった。


『火輪、なぜじゃ。水貴の作戦は、一番的を得ていると思うぞ。少なくとも、最善である。』

『分かりましたよ。よろしく。水貴。』


水貴が提案した作戦は、こうであった。

『ウフフ、私の提案は、ツーマンセルよ。まず、私達を攻撃か防御でわけましょう。

そこで、攻撃と防御の組み合わせにすればいい。相性が悪くても、これならお互いに力の相殺は起こりにくいと思うわ。』

『5人しかいないのに、もう一人はどうするんだ?』

『それは、信様にお願いするわ。今は、御隠居なさっているけど、今回の件であれば、責任を感じているから、賛成してくれるはずよ。』


そこから、各々、攻撃か防御かで分かれるのであった。


攻撃グループには、火輪・樹木・金也となり、防御グループには、水貴・土門となった。

そして、組み合わせが以下となっていた。

土門×樹木

金也×信

火輪×水貴

これには理由があった。


土門×樹木は、相性的にも、一番バランスが取れているのであった。相克の関係により、守りの土門から霊力を吸い取れる樹木は、攻撃力も向上するためであった。


金也×信は、性格的に、攻撃型の金也だが、守りにおいても堅いので、万能型であった。そのため、信の模倣のサポートの方が調節しやすいのであった。


最後に

火輪×水貴は、この中では相性的には良くないのであった。しかし、水貴の霊力コントロールは、仏霊会においても抜きんでているので心配がないのであった。また、火輪の火系による2次被害も水貴であれば対処可能なのが理由であった。


かくして、ペアは決まったのであった。


あとは、誰と誰をぶつけるかでは、あったが少し困った事になっていたのだった。

ヴェルナーの居場所は、掴めていないが、他の2人が居る所も厄介な事になっていた。

本田まなみは、米軍施設に拠点を置いているため、手出しができない状態であったのだ。彼女は、ヴェルナーと違い、国際指名手配でないためであった。


そして、神楽 心 においても同じ事が理由であった。彼女は、香港にいるのであった。現状では、豪遊を繰り返し、カジノに入り浸っているようであった。


国際間の問題が起きるため、今は手出しは出来ないが、許可が下りればすぐに、捕獲する準備を整えているのであった。


『それでは、各自。準備だけは怠らないように。許可が下りれば、すぐに実行へ移せ。

それと、もうすぐ盆だ。忙しい時期でもあるから、ペア同士で業務をこなしていけ。丁度いい。実践にもなるだろ。』

近郷 勇は、そう言い側近と共に、退室していくのであった。


『それじゃ、土門いこっか。』

『うむ。それでは。』

樹木と土門は出ていくのであった。2人は行く当てを決めているようだった。


『ばーちゃん、うちらは?』

『そうじゃな。とりあえず、金也に会わせたい奴がいるから付いてきなさい。』

信様と金也も序で出ていくのであった。そして、水貴と火輪は残されるのであった。


『とりあえず、うちらもいこっか。』

『ウフフ、火輪ちゃん。もっと笑顔で接してくれないかな。』

『水貴が、子供扱いしなければね。』

『うーん、難しいな。私は、火輪ちゃんが可愛いから心配なのよ。』

『お母さんか』

『私は、それでも構わないわよ。』

なんだかんだ二人は、わいわい話しながら仏霊会を後にするのであった

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