第43話 金の領域、黄金の誘惑
ユイたちは木の領域を抜け、次の領域へ進んだ。そこは金の領域——煌金龍が司る富の空間だった。黄金の壁が輝き、宝石のような結晶が浮かぶ。富と可能性のエネルギーが満ちている。だが、バルザの影が金を錆びさせ、輝きが鈍る。
「ここは……煌金龍の領域。」
ネルが周囲を観察する。
ユイが木命環を握る。
「木の力が、金と繋がってる……。」
環の力が結晶を再生させるが、影の影響で錆が広がる。
3姉妹のまゆが紅の光を結晶に当てる。
「金が錆びてる……バルザのせい?」
みくが碧の光で再生を促す。
「ユイ、注意して。」
かなが金の剣で結晶を切り、道を作る。
「富が強いけど、腐ってる部分がある。」
浮殿 今日子が剣を構える。
「金の領域は、可能性を試す場所。だが、今は誘惑の危機だ。」
スイミーが結晶に触れる。
「主殿、僕が先導します! ……あ、光って目がくらむ!」
突然、結晶が動き出し、金の守護者たちが現れる。バルザの配下、錆の精霊たち。錆びた体で、触れるものを腐食させる。
「可能性を……阻む。」
精霊の鎖がユイを狙う。
ユイが剣を振るう。
「みんな、戦おう!」
木光闇融合斬が精霊を切り裂く。緑、黒、白の刃が錆を払い、精霊の体を粉砕。
だが、精霊は再生し、結晶から新たに生まれる。
「また……!」
ユイの息が荒くなる。
まゆの紅命環が炎を放つ。
「紅の炎、金を浄化せよ!」
紅い炎が精霊を焼き、結晶を清める。
みくの碧命環が守護を張り、錆を防ぐ。
「碧の守護、みんなを守って!」
かなの金命環が斬撃を加える。
「金の斬撃、貫け!」
金の光が精霊の核を切り裂く。
今日子の幻影斬が精霊を混乱させる。
「幻影斬、連撃!」
剣影が複数現れ、精霊の動きを封じる。
スイミーが雷を撃つ。
「雷煌落拳!」
雷が結晶を震わせ、精霊を麻痺させる。
バルザの声が結晶から響く。
「可能性は、偽り……錆びよ。」
精霊の数が増え、仲間たちが錆に触れ、動きが鈍る。
ネルがユイの腕を掴む。
「ユイ、煌金龍の力を呼んで!」
ユイが冠冕に触れる。
「煌金龍さん、私の可能性を証明します!」
領域の中心から、金の響きが聞こえる。煌金龍の声。
「汝の可能性を……見せよ。」
ユイの前に、金の試練が現れる。幻影の宝が仲間たちを誘惑し、可能性を問う。
「みんなは……私の富。可能性を広げるよ!」
ユイが叫ぶと、金命環が現れる。
環の力が結晶を輝かせ、精霊を封じる。
「金命環、発動!」
黄金の鎖が精霊を絡め取る。
精霊たちが消滅。
バルザの声が遠ざかる。
「可能性は……偽り。」
ユイの目が燃える。
「偽りじゃない! みんなと一緒に広げる!」
仲間たちが再び集まる。
煌金龍の声が響く。
「汝の可能性、証明された。」
ユイの手のひらに、金の環が輝く。
ユイが息を吐く。
「みんな……ありがとう。」
ネルが微笑む。
「また一つ、力が増えたわ。」
まゆが頷く。
「次へ行こう、ユイ。」
領域の出口が開く。
ユイたちは前へ進む。
バルザの予兆が残る。
均衡の崩壊が、加速していた。
突然、領域の奥から新たな影が現れる。
正義の5人組——リーダー格の青年、双子の戦士、賢者、弓手、癒し手。
「ユイ、待て!」
リーダーが叫ぶ。
「私たちは、正義の5人組。バルザの均衡を壊すために来た。」
富世武雄が彼らの後ろから現れる。
「ふせたけし……富世武雄だ。ユイ、君の力が必要だ。」
蛇の目兄弟、文牙と文獄がバルザの側から現れ、上司のバルザが笑う。
「ここで……会おうとは。」
戦いが再開。
ユイの環が輝く。
「みんな、一緒に!」
つづく




