過去編 第1話 ミナとの出会い
これからちょくちょく過去編あげていきます。
207/03/07 10:30
セプテ家本邸 ナミの部屋
レイキ視点
俺レイキ・セプテ。
いや、この時はまだレイキ・ノイアロだったな。
世界の北にある、孤島群の島で暮らしている少年だった。
「今日あたしの妹がここに来るんだって」
今から十六年ほど前の事だ。
俺はナミと共に、セプテ家本邸で暮らしていた。
理由は、俺の両親がセプテ家の研究施設で働いていたからだとか。
「えっ、ナミに妹いたの?」
「うん、そうみたいだよ。あたしも朝聞いたんだ」
これはまだ、レイナが生まれる少し前の話。
「そうなんだぁ。楽しみだね」
「うん、あたしに似て可愛い子だと嬉しいな」
こんな感じで、ゆったりと毎日を過ごしていた。
時々ナミと一緒に勉強させられたっけな。
あまり覚えていないが。
その日の夜。
俺の両親とナミ、そしてナミの父であり研究施設の代表者でもあるミシディア。
その五人で食事をしていると、赤髪の少女が食堂へ入ってきた。
ペコリと頭を下げ、小さな声で言う。
「あ、あのう、はじめまして。わ、わたくしミナ・セプテと──」
「あなたがあたしの妹! あたしにそっくりだねぇ」
はしゃいでミナに抱き付くナミ。
本当に、瓜二つだった。
これが、ミナとの出会いだった。
最初はおどおどした子だな、と思ったものだ。
今では考えられないが。
この時はまだ、何も知らなかったんだよな。
ミナが、ナミの遺伝子から生まれた子だってことを。




