12/13
透明
透明は、色なのかと聞かれたら
色だと思う
見えないけれど、そこにある
水は透明で
空気も透明で
ガラスも透明だ
どれもなくてはならないものだ
透明なのに、存在している
むしろ透明だから信頼できるものもある
飲み水が透明なのは安心の証だ
濁っていたら飲めない
透明であることは、正直であることだ
何も隠していない
全部見えている
透明な人でいたいと、思ったことがある
でも透明になると見えなくなる
存在を消したいのか
正直でいたいのか
どっちを望んでいるのか
自分でもわからなくなった
透明なものの向こうに、ちがう景色が見える
ガラス越しに見る雨は
透明なガラスがあるから外に出なくていい
透明は境界線でもある
内側と外側を分けながら
でも見える
透明なものを大切にしたいと思う
見えないけれど確かにある
そういうものを、見落とさないようにと
透明はいつもそう教えてくれる




