表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/33

第14話 変われるチャンス


ーーなんてことだろう。


リリア様の話を聞いて、胸がギュッとなった。


今まで、お母様のお手紙通りに、私達がお世話をしてきた。


今のリリア様が、自分で服を決められるはずがない。


どうしたらーー。


私は、泣いているリリア様を撫でながら考える。


ーーでも、これは、変われるチャンスかもしれないわーー


「リリア様、アンナと練習しませんか?」


「れんしゅう?」


涙にぬれた顔のまま、リリア様が首をかしげた。


「そうです、れんしゅうです。」


「アンナと一緒に、お人形さんの服を選んでみましょう。」


「……わかった……」


早速、リリア様がお友達と遊んでいたお人形を用意する。


「では、リリア様。この子に、この中から服を選んであげましょう。」


ズラリとお人形の服を床に並べる。


フリルのたくさんついたドレス、シンプルなドレス、花柄のドレス…。色とりどりの服が並んでいる。


「……わからないわ。」


リリア様は、本当に困った様子でつぶやいた。



ーー「ママ、今日はこのワンピース!」

小さな咲香が胸を張っていた。


あの頃の私は、忙しさを理由に

「こっちにしなさい」と取り上げたっけ。


 咲香は、なんでも自分で決める子だった。

頼もしいと思うより、私は生意気だと思ってしまっていた。


でも、自分で決められることは、当たり前じゃなかったんだ。


ーー咲香、ごめんね。


心の中で、小さな咲香に謝った。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ