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無敵のフルフェイス  作者: みけな
第二章 無敵のコンビ〜始動編〜
80/150

80話 完全無欠だった警護システム

久々に登場のあの方。忘れてた訳じゃないですよ〜d(゜ω゜)


ブックマーク、感想、評価、誤字報告、読んでくれた皆様!

いつもありがとうございます(*'ω'*)

 大きな門の前に到着した。ようやく声が聞こえたので応対する事にする。


「すいません。ラストラ・シャフトさんのご両親にお会いしたく参りました。」

「お嬢様の……本日ご予約はありますか?」

「予約?してません。」

「そうですか。それでは予約をしに来たで宜しいでしょうか?」

「すぐに会えないのでしたら。」

「そうなりますと…………再来月の15日後でありましたら、空きがございますよ。いかがいたしますか?」


 どこからか聞こえてくる声を皆んな聞いていた。


「長いわね。」

「長いですね。」

「長いっすね。」

「帰りましょう。」

「あ、すぐに会う方法もありますよ?」

「「「「あるのか!」」」」


 女性陣が揃って突っ込む。そもそもに娘が会いに来ているのに、2ヶ月以上も先ってありえるのか?この世界は変わっているな。


「それはどんな方法なんですか?」

「ほほ。簡単です。その門を通って屋敷にたどり着く事です。」

「そんだけ?」

「はい。それだけでございます。()()()たどり着く事が出来れば、お会いするのが旦那様の条件です。」


 なんだ簡単な方法があるじゃないか。そして門が開き、中へ入れるようになった。


「それじゃ、皆んなで行こ……」


 ―チュゥゥン!ジュゥ……


「……ん?」


 よそ見をしていたけど、何かが飛んできたので反射的に足を戻した。


「何もしないとは言ってませんよ?」

「あ、思い出したっす。」

「何を思い出したのラストラ?」

「結構前に屋敷に無理矢理侵入しようとする人がいて、困ってるから何とかならないか言われたっす。」

「ふむ。それで?」

「撃退システムを作って両親にプレゼントしたっす。」


 撃退システムって物騒な名前だな、おい。


「なんだ攻撃を避けるだけか。簡単そうで良かったよ。」

「ふっふっふ。シノブさんは舐めすぎっす。」

「突然変な笑い方してどうしたの?」


 馬から降りて仁王立ちのラストラ。どこからか眼鏡を取り出してかける。そしてこれまたどこから出したのか、白衣を羽織る。いつもの研究スタイルである。


「ここの撃退システムは僕が作ったのよ。」

「それで舐めすぎって言ったのか。」

「そう。両親から貰った手紙には、未だに破られていない。連勝記録を更新中と……。」

「連勝ってそんなに物騒なのここ?」

「王都の貴族は何かと大変だと聞いています。だから私は離れた街で暮らしていたんですから。」


 まぁそれは大変だけど。でもラストラなら他に方法があっただろうに。


「それなら転移の魔法陣作れば良いじゃないか。あれがあればそんな物騒なこと無いでしょう?」

「分かってませんね。王都と言う防衛が信用出来ないからに決まってます。それに転移魔法は古代魔法の一つ、おいそれと使っていては国王に目をつけられます。」


 え?そうなの?戦闘の時なんか、ちょいちょい使ってるな……王都に入ったら僕も気をつけよう。


「それに家族にシステム甘くすると僕の部屋に入ってくるし、掃除といって母様は荒らしていくから。」

「そっちが目的だった?」

「……とにかくです!私の自信作とシノブさんどっちが凄いか勝負です!」

「なんか話が微妙にずれている気がするんだけど。」


 妙に自信満々なラストラに、やってみようとしたら止められた。


「シノブさん。これ私が先にやってもいいわよね?」

「え?僕は別にいつでもいいけど。ラストラはどう思う?」

「別に挑戦するのは構いませんが。怪我したら、僕のところに戻って来てくれるなら。」

「ラストラがここまで自信満々に言うじゃない?それなら是非挑んでみたくなるわ。」

「念のための防御結界かけた方がいい?」

「必要ないわ!だって……」


 ―ボゥ!


「躱せばいいのよね!」


 そう言ってレブルは剣を抜き、真正面から門を駆け抜ける。


 ―チュゥゥン!ジュゥ……


 レブルに反応したシステムがさっきの攻撃をする。しかし足跡が残るだけでレブルはもうそこにはいない。


「今度はちゃんと見ていたけど、あれは光属性の魔法?」

「そう……って見えるの?」

「見えるけど?速度はそれなりにあるけど、威力はそこまで高くはしてないんだね。」

「それはそうですよ。警護システムであって、それで人を殺すような事はしません。じゃなくて!」

「どうしたのさ。」

「シノブさん!光の速度知ってますか?それを目で追うなんて事は普通できないんですよ?」


 光の速度って地球を何周するっていうあれか。しかし僕は学生であって、学者じゃない。


「とにかく速い!それが光速。実際は魔法自体を目で追っているんじゃなくて、魔力の流れを見ている感じだね。どういう仕組みかは知らないけど。攻撃が来る前に魔力が集まる箇所があるから。」

「魔力を感じ取って、軌道を察知して回避するために動く。それならあの攻撃も……」

「言っておくけどラストラ。私はあんなの見えないし感じる事ができても、回避とか不可能よ。」

「やっぱり?そうだよね。」


 ラストラとエストが納得したようにウンウン頷いている。


「よそ見していると終わっちゃうよ?もう半分超えているし。」

「え!?」


 門から真っ直ぐ走り出したレブルは、もう半分を超えて屋敷前まであと少し。


 ―チュゥゥン!ジュ。チュゥゥン!ジュ。


「もうレブルを追えていないよね。」

「普通の人から言わせて貰うとですが、人族ってあんな動きできませんから。本来はあの光魔法で十分なはずなんです。」

「何言ってるのラストラ。レブルは人間族だよ?」

「僕は普通の人って言ったんです。」


 ―ボォゥ……キン。


 レブルが屋敷の扉前に到着した。手を振るレブルに、手を振り返して答える。さて次は……


「私の番ですね!先に行っていいでしょうか師匠!」

「あーうん。何か策があるのかな?」

「あります!見ていて下さい!」


 門の前に立つセロー。なんかのアトラクションの順番待ちようだ。


 ―ザザザザブン。


 セローの周りに4つの水玉が浮かぶ。


「行きます!」

「あの水玉……そうか。そういう事か。」

「何が分かったの?」

「見た方が早いよ。ほら。」


 ―チュゥゥン!キラッ、チュゥゥン!


「光が逸れた!?」

「そういう事。あれはセローが弟子になったばかり時かな。円盤で光魔法を使った事があってね。」

「シノブさん……光魔法も使うの?」

「あれで使えるって言うのかな?まぁ時間がかかるからそんなに使わない。それはいいとして。あれは水による屈折を使った円盤、レンぞのような役割をしているって事だよ。」

「まさかこんな簡単に破られるなんて……しかも1日に2回も。」


 がっくり膝を地面につけて、落ち込むラストラ。それを励ますアマン。


「気をしっかり持て。まだシノブが残ってるぞ。」

「そうでした…………3人でしたね。」

「僕がもうクリアしている前提?」

「速さでも魔法でも、シノブさんならどちらでもクリアできますよね?」

「2人があれを見せてくれたから、僕はもっと違う方法にしようと思っていたんだけど。」

「もしかしたら、シノブさんでもなんて事が!?」


 ラストラの考えに対して、僕以外の人は首を振る仲間達。


「ゴールです!」

「凄いわね。セローならではの攻略方法ね。」

「えへへ。レブルも凄かったです。途中ブレて見えなかったりしました。」

「ふふ。ありがとう。」


 さぁ最後は僕だね!速さ、技術できたからにはこれしかない。


「アイさん。防御力を限界まで上げるよ。」

『お任せ下さい。マッスルレインフォース!ダイヤモンドアーマー!』

「うん。いい感じだ。前より魔力も上がって、これならそのまま行っても大丈夫かな。」

「え!?そんなゆっくり歩いていたら!」


 ―チュゥゥン、ドォォン!


 僕に向かって発射された光魔法。僕はそれをあえて動かずダメージを受けて、自分の耐久値を確認する。


「シノブさん!?」

「うん。やっぱりこんなもんだよね。せっかくだからゆっくり門を歩いて検証しよう。」


 ―チュゥゥン!ドォォン!

 ―チュゥゥン!ドォォン!


 しばらく歩いて何事もなくレブル達と合流。


「うん。耐えられたね。」

「それが出来るのは、シノブさんだけよ。」

「さすが師匠です!」


 門の前で佇む仲間が見えたから、手を振って多く。


「皆んなも早くおいでよー」

「「「「出来るか!?」」」」

「はは。シノブさんは相変わらずですね。」


 皆んなが出来ないと叫ぶ中、ハイヤーは1人だけ余裕そうだ。


 ん?ハイヤーが帰ってきてる。いつのまに……まぁいいか、後で成果を確認するとしよう。


 こうしてラストラの全勝記録が止まり、連敗記録が更新されるのであった。



ラストラ「僕の研究の成果が一瞬で……。」

アマン「気にするなラストラ。あの3人が異常なだけだ。」

3人「「「なんかごめん。」」」


ゾン「皆んなどんどんシノブ化していくな。」

エストレア「それでどうして私を見るの?現段階ではラストラの方が異常でしょ?」

ハイヤー「どっちもどっちですな。」

エストレア「ハイヤー、いつからいたの?」

ハイヤー「ずっとここに居ましたよ?」


ヴァイツァー「俺からしたらこのパーティ皆んな異常だがな。」

ハイヤー「はは。言われてますよ皆様。」

ヴァイツァー「いやいや。気配を消して近くに潜んでたあんたもな。てか、本当どこに居たんだよ。」

ハイヤー「秘密です。」

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