↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無敵のフルフェイス  作者: みけな
第二章 無敵のコンビ〜始動編〜
79/150

79話 王都より厳しい門

寒いです。おこたにみかんの時期ですね……家におこたあった事はないんですけどね(*゜∀゜*)


ブックマーク、感想、評価、誤字報告、読んでくれた皆様!

いつもありがとうございます(*'ω'*)


 街の人に退路を断たれたこの状況。


「この状況どうする?」

「どうもこうもないわ。文句を言いに行きましょう。」

「文句って誰に?」

「そんなの1人に決まってるわ。国王よ。」

「「「…………。」」」


 エストが怒る。理由は分からなくもないけど、王都にいる国王に文句を言いに行くってどうやって行くんだろう。


「王都はどうやって行くの?」

「そのまま行けばいいでしょう。」

「エストって知名度低いし、門前払いされたりして。」

「これだけ騒がれてる王族を門前払いなんて……」


 妙に自信があるエストに、僕はどこからその自信がくるのか不思議でしょうがなかった。


 ♦︎


 集まる人の波をかき分けて門の前に立つ。


「ダメダメだ。許可印が無いものは誰であろうと入れるわけにはいかない。」

「私は王族よ?」

「そんな冒険者のような格好をしている王族が……第一王女以外いる訳ないだろう。」

「いるじゃない。」

「ごほん。決まりなんだ。最近魔族も出てきて、簡単に通したら私達門番の首が飛んでしまいます。」


 やっぱりな。エストって王族ぽくないし、多分だけど疑われているんだと思う。


「エスト。ここは周りに迷惑かけずに行こう。僕にいい考えがある。」

「すまんな。これが必要な許可証だ。これに2つ印があればいい。」


 門番に貰った許可証を貰う。下の方に印鑑を押す箇所が2箇所ある。これだけで行けるなら、そこまで

 難しくないはずだ。


「私は王族なのに……」

「まぁ自分で王族って言うのもどうかと思うけど。っふ。」

「その結果、入れないんじゃさらに恥ずかしいわよね。っふふ。」

「シノブさんもレブルも少し笑ってない?」

「そんな事は……まずはこの街に詳しい人を捕まえようと思う。」

「じー……はぁ、そう言えば考えがあるって言ってたわね。」


 そして僕らは大通りから裏路地に入る。人の数は徐々に減り最終的に僕たち以外は見当たらない。目当ての店の扉を開ける。


「ここよく潰れないよね。」

「開口一番にそれか?店主に失礼だぞシノブ。」

「ほっほっほ。事実ですし。それに上客がいますから潰れる事はありませんよ。」

「いい客もいたもんだ。ほらシノブも貢献していけよ。」

「今日は訳あってここに来たんだ。実は……」


 僕はここまで事情をヴァイツァーに話した。宿の前で王族に絡まれた事、次の堀を越えるために許可証の印が必要と。


「成る程なぁ……一つだけ聞きたいんだがいいか?」

「いいよ。」

「王都の騎士って金色の鎧じゃないか?」

「そうだよ。朝日に反射して凄く眩しかった。」

「あーなんと面倒な連中を……。」


 頭を抱えるヴァイツァー。その態度から分かるどれだけ面倒な相手なのか。


「もしかして印を貰うの大変?」

「いや、2つの印を貰うのはそんな難しい事じゃない。一つは俺が押せばいいしな。」

「ヴァイツァーでもいいんだ。」

「俺もこの第2堀に住んでいるしな。伊達に兵士長じゃないさ。」


 印の基準は分からないけど、ヴァイツァーでいいとは思っていなかった。


「そしたらあと1人なら終わったようなもんだね。ラストラ。」

「ん?僕に何か?」

「あー元々、ラストラの両親に会いに来たわけでしょ?それならここに居るよね?」

「忘れてたっす。でも僕は王都に来た事ないから、どこに居るか分からないっす。」

「そうだろうと思って、道に詳しそうなヴァイツァーのところに来たんだよ。」

「俺を巻き込まないで欲しかったが……まぁ兄弟の頼みだ。ただ一個だけやって欲しい事があってだな……」」


 ヴァイツァーが耳打ちをしてきた。え?まじか。って思う内容だった。


 ♦︎


 ラストラの両親に会いにいく。王都を目指したそもそもの目的をやっと達成できそうだ。


「ねぇ……これ本当にやらないとダメ?」

「ぷふ……いいじゃない。これなら姫様って言われるわよ?」

「もう王族って言わないから……」

「お願いします姫様。これも私を救うと思って……」

「そうですよ……ふぃめさま……っく。」

「レブルは完全に笑ってるし。シノブさんは姫様って言えてないから。」


 現在はレブルがお姫様のような派手な服に、昔着けていた派手なアクセサリを身につけている。本来は馬車に乗せるのがセオリーな気もするが、会えて馬に2人乗りをしている。


「やはり窮屈か?」

「ゾンはいいのよ。うん。」

「やっぱり馬車を出そうか?装飾が気になるなら盛れるよ?」

「いや、馬車より人のアピールをしたいから。可能な限りこれで行きたいんだが。」

「だって。しばらくこれでエスト。」

「……はい。」


 馬は3頭いて、その1頭はゾンとエストが乗っている。


「なぁ、エストが姫様だからなのは分かる。なんで俺とラストラも同じ馬なんだ?」

「これから印を貰うため、お嬢様の家に行くからですよ。」

「僕は別にお嬢様って訳じゃ……」

「何を言いますか。シャフト家と言えば、王都の貴族内で5本の指に入りますよ。」


 ラストラもエスト同様に2人乗りをして貰っている。


「ラストラも凄かったんだね。」

「シノブ。頼むからその話し方、人に聞かれないようにしてくれよ。」

「大丈夫。僕らの周りに風でカーテン作ってるから。声は外に漏れないよ。」

「無駄にハイスペックだよな。ただ気をつければ済むのに。」


 だって言葉はいくら気をつけたところで、普段の喋り方は治る事はない。それなら喋らないか、聞かれないようにすればいい。その結果がこれである。魔力も余裕はあるし、基本的なコントロールはアイさんに任せっきりだけど。


「とにかく。もうすぐ着くから、それまでの辛抱をお願いします。」

「はぁ……分かったわ。」

「僕はずっとこのままでも良いんだよアマン?」

「ラストラ……」


 あー早く着かないかな。そんな事を考えて歩いているとヴァイツァーが止まった。


「ん?どうしたの?」

「ここだ。」

「ここって門しかないじゃん?」

「この門から先が全てシャフト家の家だ。」


 家の門ってこんな大きいものだっけ?第1堀の門より……そして遠くに見える屋敷を見る。このただ広い道に何の意味があるんだろう。


「それじゃ、ベルを鳴らすぞ。」

「あ、うん。お願い。」


 ―ジリリ……


 よく分からない何かの音が聞こえた。僕らは相手が応答するのを待つ……なかなか声が聞こえてこない。


「……誰もいないのか。」

「それならしょうがないわね。」

「あ、師匠。風のカーテン出しっぱなしですよ。」

「なるほど!それで声が聞こえないのか。」


「もしもーーし!!おかしいですね、壊れたのでしょうか。」


 魔法を解くと叫ぶ人の声がはっきり聞こえた。さぁここからが本番だね!だからそんなに僕を見つめないでくれる?

ラストラ「ここが両親の家なんだ。」

忍「始めの目的とズレつつあるけど。これで目的の一つをクリアできるね。」

ラストラ「そうっすね。さてと、行きますか。」


忍「始めに言っておくけど。今回の交渉はアマンに任せるよ。次の門に行くための印鑑貰ってね。」

アマン「緊張するな……」


レブル「これ別の理由で貰えないんじゃないかしら。」

エストレア「別に貰うのは印だけでしょ?」

ゾン「そうはならないと思うがな。」

セロー「全部いただいちゃいましょう!」

ラストラ「はわわわ!」

ヴァイツァー「もっと緊張感を持ってくれよ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。