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無敵のフルフェイス  作者: みけな
第二章 無敵のコンビ〜始動編〜
60/150

60話 予想を覆す存在達。

久し振りに戦闘な気がした。めちゃくちゃなのは相変わらずです。


ブックマーク、感想、評価、誤字報告、読んでくれた皆様!

いつもありがとうございます(*'ω'*)


 謎の穴を進むと.また魔族に出会った。この頃よく会うよなぁ〜何かあるのかな?


「こんなとこまで来るとは愚かな。」

「別にただ興味があったから進んで来ただけだけど。」

「人族は慎重で、興味本位で得体も知れない場所に突撃してくるとは思えんのだが。」

「そう言われても。現にこうしている訳だし。それ以上の説明はないよ。」

「ふん。その余裕がいつまで続くかな。我もしばし休息を得て、魔力も万全とはいかんが貴様らを倒すくらい造作も無い。」


 ふむ。大量の魔物がいたのは1週間くらい前だから、もう居ないと思っていたけど。休憩していたから、穴から少し進んだ所にいた訳だね。


「ところで貴方方は、あの大量にいた魔物の軍勢で間違い無いですか?」

「そうだとも。驚いたかね?」

「少しだけ。まだこの辺りに残っている事にだけど。なんでここに居たの?」

「将軍との連絡が途絶えて、連絡を待っていたに過ぎん。」


 随分と素直に答えてくれるな。これも余裕からくる何かかな?一応警戒はしておこう。


「それで貴方はここで待機して、次の進軍でも機会を伺っていた?」

「そんなところだ。」

「素直過ぎて怖いな。アイさん周辺で何か動きはないかな?主に地中とか。」

「!?」

『はい。お任せ下さい……地中にて魔物の反応を感知致しました。後方500メートルの地下100メートルにいます。』

「へーそんな後ろに。」

「!?」


 正直この周辺にいるもんだと思った。この余裕も時間を稼いでいるとしか思えないし。


「レブル!後方500メートル先の地下に何かいるからー」

「分かったわー」

「これでよし。」

「貴様……地下の魔物を知っていたのか?」

「ん?探知で見つけただけだよ。正直かなり後方にいるから、何をしたいか分かんないけど。」

「ふっふっふ。そうか……。」


 意味深な笑い方をする魔族。もしかして僕をここに誘って、街を襲ったりするのか?


「気づいても何も出来なければ一緒の事!やれ!」


 ―ズズズ……ガラガラ……ドシャーン!


 何かが落ちたような音が響く。


「この音……土砂崩れでもあったのかな?」

「ふははは!これで貴様らの退路は絶ったぞ!どうだ!」

「どうだと言われても。それが?」

「……は?帰る道が無いんだぞ?しかも目の前には我が居て、戦うしかなくなったんだぞ?」

「別に初めから戦うつもりだけど。攻撃してこないから何かあるんだと。」

「……この期に及んでまだそんな余裕を。」


 魔族の秘策はこの退路を塞ぐ事なのか?塞がれたら別にまた掘れば良いだけでは……。


「ちょっと何この音!」

「後ろで何かが崩れた様な音がしたわね。」

「崩れたって大変じゃ無い!ここから出られないのよ!?」

「そうだろう、そうだろう。普通はそういう反応をするもんだ。」

「エスト、入口が崩れたくらいで慌てないの。ほらセローとラストラを見なさいよ。」


 皆んなが僕に追い付いた。慌てるエストに冷静に言葉を交わすレブル。


「崩れたって入口が?それは……大変です?」

「僕には分からないけど。シノブさんが冷静なんだから問題ないのでは?」

「どうなのシノブさん!」


 分かっていない様な2人に、必死なエスト。


「そんな慌てる様な問題じゃないと思うけど。」

「いやいやいや。大問題であろう!」

「シノブさんが問題ないなら良いわ。」

「な!?貴様らの頭は正気か?」

「失礼ね。私は正気よ。シノブさんが問題ないって言うんだから、問題ないのよ。」

「訳が分からん。」


 エストの答えに頭を抱える魔族。


「まーまーそう難しく考えないで。」

「っくそ。なんなんだお前達は……。」

「何って普通の冒険者?」

「もうなんでもいいか……。」


 何かを諦めたような魔族。大きく深呼吸をする。そうそう、慌てず一息つきましょう。


「……想像とは違ったが、状況はこちらに有利!ここで貴様らを始末すれば同じ結果よ!」

「お?戦うの?仲間には手を出させないよ。」

「小僧が意気がりおって。これでもくらえ!いでよ、シャドーウルフ!」


 ―ブゥォーン。


 魔族の足元が光りだし、そこから黒い狼が出て来る。


「召喚魔法?そんなのあるんだ。」

「これは魔族のみが扱う闇魔法。貴様ら人族が拝む機会もなかろう。」

「へ〜闇魔法なんだ。」


 確か僕は闇魔法は使えたから、もしかしたら使えるかも知れない。使う事が出来たら何かと便利そうだな。


 ―グルゥゥゥ!


「いけ!奴らを噛み殺せ!」


 ―ガルゥゥゥ!


「おっと。今は前の敵に集中しないと。」

「そんな貧弱な剣じゃシャドーウルフにダメージすら……」

「ふん!」


 ―バフゥゥゥ!


 剣で勢いよく斬り裂いたら、黒い雲の様に消えてしまった。


「おや?消えた?どこかに移動でもしたか?アイさん、今のシャドーウルフどこ行ったか分かる?」

『先の個体であれば、忍様が斬り裂きましたが?』

「え?雲みたいになったから、どこかに移動でもしたんじゃ?」

『いえ。倒しました。』

「あれー?攻撃を雲で回避して、死角から噛んだりするんじゃないの?」

「な、な、なんだと!?」


 魔族のあの驚き……もしかしてアイさんの言う通り倒したのかな?


 ―ブゥォーン。


 魔族の足元にまた光りだす。今度はさっきとは数が違う。


「何かの間違いだ。シャドーウルフは属性持ちなんだぞ。ただの剣で斬れるはずもない。」

「これただの剣じゃ無いよ。見た目は普通に見えるけど土の剣だよ?」

「ふん。人間が魔法剣を持てる訳があるまい。」


 黒い影が集まり光った場所から狼が現れる。


「何度も同じのを出しても変わらないよ?」

「貴様は平気でも、仲間はそうはいかないだろう?どうだ?降参するなら今のうちだぞ。」


 後ろを向くとあちこちに光る魔法陣がでてくる。このくらいなら別に何の問題がないんだけど。


「シノブさん。後ろは私とエストに任せてくれていいわ。」

「え!私も?」

「当たり前でしょう。ラストラはセローの近くに、行くわよエスト。」

「しょうがないわね。」

「ふん。仲間も仲間だな。シャドーウルフは普通の剣じゃ……」


 ―ズバァ!バフゥゥゥ!

 ―ズバァ!バフゥゥゥ!


「は?斬られた?」

「そりゃ斬れるでしょう。レブルもエストも魔力は乗せられるから。」

「そんな……魔法剣が人族の間で広まっているはずが…………。」

「呆けても状況は変わらないよ。」


 ―シュン……ザン!バフゥゥゥ!


「馬鹿な!またしてもシャドーウルフが一撃だと!しかも全員に!それならあの2人を……」

「こっちにくるです?」

「セローさん!?そんな呑気に見てないで〜」

「準備はしているので、大丈夫ですよ。水玉。」


 ―バシャ、ギュルン!!バフゥゥゥ!


 空中に浮いていた水玉をシャドーウルフにぶつけるセロー。回避する事を許さない早さの水玉は、当たると同時に渦がシャドーウルフを飲み込む。黒い煙を飲み込んだ水玉はセローの前に戻って来る。


『水の中に回転を加え、触れたものを引き込む渦を作った魔法ですね。お見事です。』

「いつもの水玉に見えるけど、そんな事が出来るんだね。」

『コントロールの上手なセローらしい。あれであれば無駄なく周りの壁など傷つける事もないでしょう。』

「へぇ〜セロー凄いじゃないか。」

「本当ですか師匠!」

「あぁ。アイさんもお見事だって。」

「そうですか!嬉しいです〜」


 うんうん。何も教えなくても、自分で考えて改善策を出せちゃうあたり優秀だね。


 そしてシャドーウルフを全滅させた僕達の前には魔族が1人だけ。


「どうする?黙って着いて来てくれれば、命までは取らない。」

「っくそ……。」


 あ、このセリフなんかカッコいい。それと同時に自分で言って気づいたけど、このセリフって大抵何かあって逃げられるやつだよね。


『忍様。地下に先程の魔物の反応が。』

「そう言えば下のやつ忘れていたね。」

「来い!」


 ―ズズズ……ズガァァン!!


 魔族と僕らの間に地面から現れた魔物。


「「ヒィ!」」

「うねうねです。」

「気持ち悪いわね。」

「デッカい……ミミズ?」

「やれ!ジャイアントワーム!奴らを土に埋葬してやれ!」


 ―キィィィィ!!!


「「ヒィ!!」」

「エストとラストラはこう言うの苦手?」

「当たり前よ!」

「僕は小さいのなら……でもこれはでか過ぎて。」


 確かに普通のやつから比べたら何百倍もある。


「それなら僕らでやろう。行くよレブル、セロー。」

「ええ。焼いてあげるわ。」

「消火はお任せ下さい。」


 地面から出てきた巨大なミミズ。とっとと倒しちゃおうか。

忍「召喚か……面白そう。皆んなどう思う?」

エストレア「シノブさんが召喚を使うですって?……街でも支配したいの?」

ラストラ「ますます魔族っぽくなります。」

セロー「カッコいいです!」

レブル「あんな一撃で消えちゃう魔物いるかしら?」

忍「うーん。やっぱり効率悪いか。今度色々と試してみるか。」

エストレア「またとんでもない事が起こるのかもね。」

ラストラ「かもではないと思う。」

セロー「師匠ですから!きっとあっと驚く事が。」

レブル「シノブさんなら必ずね。少し楽しみね。」

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