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無敵のフルフェイス  作者: みけな
第二章 無敵のコンビ〜始動編〜
57/150

57話 儲け話とそんな役。

月毎にPVが増えて行く。和数が増えているからか!(*'A'*)


ブックマーク、感想、評価、誤字報告、読んでくれた皆様!

いつもありがとうございます(*'ω'*)

 穴を埋めて皆んなでフージさんの家に戻って来た。


「お。早いな。ん?セローはどうしたんだ?」

「魔法の訓練兼ねて、セローにお願いしたから。魔力切れだよ。」

「です。お菓子を食べてゆっくりすれば大丈夫です。なのでお菓子を下さい。」


 むしゃむしゃお菓子を食べるセロー。フージさんも飲み物を一気に飲み干して席に着く。


「それで 、穴はどうだった?」

「はい。問題なく終わりました。作業時間数分で。」

「そうか。問題が減ったのは良い事だ。後は一つだけだな。」

「え?何か問題残ってたっけ?」

「報告は聞いているだろ?消えた魔物達の行方だよ。」

「あぁ。そう言えば作業中襲われたりもしてないね。」


 護衛でレブルとエストを連れて行ったけど、近づく気配も何もなかったみたい。


「やっぱりこの山に居ないが妥当だろうね。」

「そうですよね。それなら今度は別の問題が出てくるかと。」

「別の問題?」


 この山に魔物がいないならフージさん的には問題ないんじゃないの?でも難しい顔をしている。


「もしも山を下り、この山に魔物がいないとします。」

「街は安全じゃないですか。」

「安全ですが狩りも出来ないと、素材不足や食料が足りなくなる可能性も今後出てきます。」

「平和すぎてもダメなんだね。」

「今回の騒動で素材は武器や防具で使ってしまいましたし。食材も遠征用に加工してしまいまして……今はまだ良いのですが。」


 平和って言うのも限度があるんだね。大量の魔物が来たせいで、素材や食材としていた魔物も居なくなってるんだ。


「お金はありますが、素材を売りに来てくれる商人もいなく。魔族が居なくなったと話が上がってくれば、その内回復するでしょうけど。」

「それならもう魔物がいないと、他の街に言ってくれば良いのでは?」

「今早馬で触れ回っていますが。この短時間で討伐となると、あまり信用されないのです。」

「そんなもんなんですか。魔族討伐ってそんな難しい問題ではないと思うけど。」

「……我々はたまたま居合わせた、シノブさん達のお陰で何ともないですが。魔族が動いたとなると、王都の兵を動かすレベルなんですよ。」


 へー王都の兵が動くんだね。でもそれって遠くない?襲われてからじゃ間に合わない気も。


「考えている事は分かります。兵が到着するまで時間がかかるって事ですよね?」

「うん。仮に魔族がヤバイ連中なら、悠長に待ってたら街無くならない?」

「ここは籠城が得意な街ですし。街に道場を構える武術派も沢山いるので。攻められたとしても王都からの救援は間に合う計算なんですよ。」


 魔族1人で慌てるくらいなのに、籠城って意味があるのだろうか。まぁそこは突っ込むところじゃないだろう。


「領主さん。相談なんだが、その素材や食糧はどれくらいあれば良いんだ?」

「今即答は出来ませんが……個体の大きさや種類によってですが、少なくとも50程は必要かと。」

「50ねぇ……。」

「50かぁ……。」


 アマンとゾンの目が光る。食事を頬張っていながらも商人の顔だ。


「シノブ素材なんだが。」

「2人に任せるよ。僕は持っているだけ。価値も使い道もないから。」

「いやいや、いくら黒の勇者様と言えど街全体の素材を用意出来ませんって。」

「ふっふっふ。甘いな領主さん。」

「シノブをそんじょそこらの冒険者と一緒にして貰っちゃ。」

「二人共、顔が怖いよ。」

「おっといけない。」

「そうだなこう言う話は、じっくり話す方がいいよな。」


 ―ガシ。


「さぁ必要物資はどんなもんだ?今すぐ確認しようじゃないか。」

「街の危機ですからね。悠長に構えていられませんよ。」

「お二人共?私をどこに連れて…………」


 ―バタン。


 ―ズズズ。


「はぁ〜お茶がうまい。」

「あわわ。アマンが領主さんを連れて行っちゃいました!」

「長くなりそうね。」

「そうね。まぁここでゆっくり待ってればいいんじゃないの?」

「今日中に戻ってくるかな?」

「……。」


 多分きっと今日は帰って来ないだろう。そうなると僕らは暇な訳で、ここでずっと食事しているわけにもいかない。と言うか、僕はとっくにお腹いっぱいである。


「結構食べちゃったし。軽く運動でもしたいわね。」

「え!?私はゆっくり……」

「私も行きたいです!」

「セローはさっきまで魔力切れじゃ?」

「お菓子食べて元気いっぱいです!」

「あぁそう。タフになったわね。」


 エストが上の方をぼんやり眺める。上に何かあるのかな?んー何もない。


「僕も一緒に行きます。」

「え!?止めなさい、この3人に着いて行くなんて自殺行為よ!」

「アマンもいないし。じっとしてると太っちゃう。」

「っぐ。」


 自分のお腹を摩るエスト。やはり女子はそう言うところを気にするんだろうか。


「ゾンだっ……むぐ。」

「あーあー!」

「どうかしたの?」

「何でもないわ!どこか行く所はあるのかしらー!?」

「行く所か……ん〜。」

「シノブさん。一ついいかしら。」


 行き先を考えているとレブルが手を挙げる。


「森を一度下ってみない?魔物の事も気になるけど、山の外はどうなっているか分からないし。」

「確かに。山から出たけど、山の入口周辺に固まってるって事も考えられるね。」

「早馬は通過してるような話だけど。隠れていたり何か情報は掴めるんじゃないかしら。」

「そうだね。人に聞くだけじゃなく自分の目で見るのも大切だよね。」


 よしレブルの案採用。そうと決まれば行動しないとね。


「料理長、ご飯にお菓子ご馳走様です。僕らは少し散歩してきますね。」

「山を下るのに散歩って。まぁ勇者様なら平気かね。お連れさんには伝えておくよ。」

「夕方くらいまでには帰って来ます。」

「あいよ。いってらっしゃい。」


 料理長に挨拶して、僕らは街の入口まで転移魔法で飛ぶ。


 ♦︎


 意気揚々と街を出発する4人。入口の兵士に転移で驚かれたけど、僕らの顔を見るなりすんなり通してくれた。


 そして山を下る事数分。魔物と出会う事なく順調に進んでいると思っていたら。


「ぜぇぜぇ……。」

「ふぅ……。」

「師匠〜早く〜!」

「セロー!あんまり一人で先に進まないでねー!アイさん、セローを見失わないように出来る?」

『忍様の魔力の届く範囲であれば、仲間の魔力を探す事は可能です。』

「迷子になっても探せるって事?範囲ってどれくらいかな?」

『ふふ。セローが迷う事が前提なのですね。範囲ですと5キロくらいなら可能です。』

「5キロか。」


 5キロってどうなんだろうか。それが遠いのか近いのか分からない。


 あ、そうだ。山から少し降りて来ているし、今なら距離もかなりあるはず。


「アイさん。アマンとゾンを探せるかな?」

『はい。ワイドレンジサーチ……。』


 この魔法いつか使ったな。何の時だっけか……あ、盗賊探した時だ。


『範囲に引っかかりました。こちらの方角1,700メートルです。』


 頭にボヤんとした感覚の後、目の前にマップの様なものに赤い点が浮かび上がる。まるでゲームのレーダーだ。2箇所あるから2人とも一緒に居るんだろう。


 これならセローを見失っても大丈夫……


「シノブさん。私がセローを見ているわ。ゆっくりでも良いから、後を追って来て欲しいです。」

「分かった。ごめんね。」

「ふふ。可愛い妹のお世話くらい任せて。」


 そうか。見失わない様にすれば良かったのか。


「じゃ、皆んな行こうか。」

「ぜぇぜぇ……。」

「ええ。」


 死にそうな声のラストラに、普通に返事をするエスト。足を止める事なく進んで行く。


「流石にこれ以上はレブルも見失いそうだ。」


 チラチラこちらを見てセローとの間に居るレブル。遠目で見えるように魔力は込める。


「エストは走れる?」

「走れるけど。レブルとセローに追いつくのは不可能よ?」

「じゃ、しょうがないな。」


 ―ガシ。


「やっぱり?」

「ぜぇぜぇ?」

「じゃ、行くよ。レブル!走るから!」

「ええ!行きましょう!」


 ―ッダ。


 両手に2人を抱えてレブルに追いつく。レブルは適度に距離を保ちつつ、僕が追いつくのを待って速度を合わせてくれる。


 僕とレブルはセローに近づく。そしてセローは……。


「師匠!レブル!」

「流石に早いわね!」

「ん〜しんどい。」

「ちょっとレディ2人抱えてその台詞はないわ!」

「ゆ、ゆ、揺らさないで……うっ!」

「ちょ!それは!!」


 ……僕らは休憩する事にした。


 服を脱いで洗濯魔法を使いました。スペアの服がこんな所で役に立つとは。

ラストラ「世界が揺れます……。」

エストレア「慣れよ。」

レブル「シノブさんに担がれる慣れって……。」

セロー「ぷふー。」

エストレア「少し脚を鍛えようかしら。」

レブル「走り込みよ。今度一緒に走る?」

エストレア「…………考えとくわ。」

ラストラ「走るか、世界が揺れるか……研究をしていたい。」

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