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無敵のフルフェイス  作者: みけな
第一章 無敵のコンビ〜仲間編〜
21/150

21話 もう俺らでは止められない。

休みの日が微妙に忙しい気がする。集中する時間が欲しいこの頃。


皆様、いつも読んでくれてありがとうございます!(*'ω'*)

 早々にリタイヤなセローを2人に任せて、レブルの練習をする事にした。


「周りは森だけど大丈夫かしら?」

「町から森まで少し空いているから大丈夫でしょ。まぁ燃えたら消せばいいよ。」

「シノブさんが言うなら大丈夫ね。」

「じゃ、準備しといて。僕も準備するから。」


 レブルにそう告げ僕は森に入っていった。


「初めはこれでいいか。ちょっと来て貰うよ。」


 熊の魔物を抱えて連れてきた。それをレブルの前に差し出す。


 ―ガウ?


「「んなっ…………。」」

「熊が相手ね。悪くないわ!」


 驚く熊。呆れるアマンとゾン。それとは対照的なやる気満々なレブル。


 ―ボォウ。


 剣を構え火の翼を生やしたレブル。驚く熊は動かない。


「じっとしてちゃ何も起きないじゃん。そら。」


 ―ゲシ。


 熊のお尻を蹴り前に無理やり出す。覚悟を決めた熊が両手を振り上げる。


「隙だらけね。」


 翼が広がりレブルが踏み込む。熊の前から消えた様に見えたレブル。目標を見失った熊。


「いつまでそっちを向いているの?」


 ―ガ…………。


 振り向くと首が落ちた。


「イメージ通りね。」

「凄い凄い。どんどん行くよ!」

「俺らは捌くか。」

「そうだな。」


 アマンとゾンが熊を解体する。その間にも魔物を投げつけた。それを瞬殺で倒すレブル。捌きながら見る2人は、その異様な光景も驚かない。


「もう俺らでは止められないな。」

「3人が暴走する様であれば、結界張ってもらってじっとしていよう。」

「そうだな。」


 そこに騎士達が見回りをして帰ってくる。


「今日は森がいつも以上に魔物がいなかったなぁ。」

「そうだな。いつもこうだと楽なんだが。」

「ん?あんた達は確か……。」


 魔物が空から降ってきた。


「もう次か。こりゃ捌ききれんな。」

「アマン。随分前から追いついてないぞ。」

「そうだったな。」


 魔物を捌く2人は動じない。後ろには木にもたれかかる少女。


「早く逃げろ!俺達が時間を稼ぐ!」

「あー大丈夫だと思いますよ。」

「それよりそこにいる方が危ないっすよ。」


 そんなやり取りに気を取られていると、魔物がこちらに向かってくる。


「くそ。こちらに気がついたか!」


 魔物の前に割って入る騎士。一瞬暖かい風が吹くと、今までいなかった少女が1人。


「あら?さっきの騎士達じゃない。ここは魔物が降ってくるから危ないわよ。」

「降ってくる?」

「ほら。」


 剣を指した先に黒い影。


「流石に少し雑になってきたわね。シノブさんも飽きたのかしら。」


 再び暖かい風とともに、目の前に落ちてくる魔物。立ち上がる事は無く動かない。


「おーい、シノブ。危ないからストップだ。」


 物陰から人が飛んでくる。その他には大きな蛇を抱えて。


「な!トゥリーンスネーク!?」

「え!連れてきちゃったよ。まぁいいか。こいつは僕が倒しちゃおう。」


 ―スパン!


 目の前に首が落ちる。声の出ない騎士達。


「私が倒しても良かったのに。」

「そう?」

「まぁ沢山試し斬りはしたし、持って来たのはシノブさんだからいいんだけど。」


 騎士の1人が僕に声をかける。


「その剣は?」

「ん?これは風の剣。風だから見えにくいですよね。」

「いえ、しっかり見えます。」

「そうなんですか?まぁちゃんと見れば分かるか。」


 風の剣を解いて、コレクトで仕舞う。


「え?今剣が消えた様な……。」

「ええ。消しましたよ。もう戦わないですし。」

「でも剣先だけない様にも?」

「無いですよ。前に使って刃の部分は砕けちゃいました。」

「それじゃどうやって?」


 何を驚いているんだろうか?持つとこしかない剣が気になるのかな?コレクトでまた出して見せる。


「普通の剣に見えますが。」

「そうですね。普通の剣ですよ。」

「でも魔法剣ですよね?」

「今回のは剣の形に風魔法で作っただけですよ。」

「今回?他にも出来るのですか?」

「火は森で禁止されてますが、水なら出来ますし。土もやった事ないけど多分もっと簡単にできますね。」


 ぽんぽん答えていくと、周りが静かになる。


「あれ?僕何か変な事言った?そろそろ帰ろうか。2人とも終わった?」

「おいおい、この数あの時間で全部出来るわけない。」

「終わったのはこっちに纏めてあるから頼む。」

「はい。」


 コレクトで仕舞う。まだ捌けてないのは後で出すから。今は邪魔だし仕舞うか。


「魔物の山が一瞬で?」


 騎士達の間に沈黙が流れる。


「魔物の血でだいぶ汚れちゃったね。」

「切り口は多少焼けたけど、それでも多少は出ちゃうわよね。」

「君!血が付いているぞ!?大丈夫なのか!?」

「あーさっきの返り血ね。私もまだまだね。」


 ゴシゴシ拭くレブル。


「こらこら、そんな雑に拭いたら服についたやつが落ちないでしょ。」

「ご、ごめんなさい。」

「しょうがないな。アイさん。」

『洗濯ですね。りょうかいです。マジックコントロール・ジャストワン、クリーンリカバリー。』

「これに少し工夫を……アイさんカバーストロングもよろしく。」

『畏まりました。カバーストロング・エリア。』

「レブル目瞑っておいて。」

「え?えぇ。」

「……バブル!」


 水に包まれるレブル。


 ―パァン。


「なんだか、くすぐったかったわ。」

「怪我してなければ成功だ。」

「髪も服もびっしょりじゃなければ、なお良かったのだけど。」

「ふっふっふ。乾かすのは別の魔法だよ。ワームエアー。」


 ―ビュゥゥゥ……。


「何この風……暖かい。」

「風はコントロール得意だから。あとはイメージを付与すれば出来ると思って。」

「これは便利な魔法よね…………。」


 髪を手櫛で整えながら乾かすレブル。これ、結構時間かかるなぁ。女の人は髪が長いからしょうがないか。


「ありがとうシノブさん。」

「いえいえ。こちらも気なる事がひとつ解決したので。」

「そう……。もしかしなくても、この魔法初めて使うのよね?」

「そうだけど。出来ると思ってたから。」

「私は実験台?もしこれが失敗していたら?」

「大丈夫。失敗しないと思ってたから。」

「その大丈夫はどこからくる自信!?」


 レブルに少しだけ怒られた。人に実験するのはやめなさいって。一応自分の服で一度やったんだけど。


「じゃ、皆んな帰ろうか。」

「んーお腹空いたわ。早く帰りましょう。」

「俺も解体で腕がパンパンだ。」

「腹減ったぜ……。」

「2人は少し鍛えた方が良くない?なんならコーチするけど。」

「……シノブに鍛えられたら、俺らは商人じゃ無くなりそうだな。」


 気にもたれかかってたセローを肩に担ぐ。


「おい。奥さんをそんな扱いするなよ。子供いるんだろう?」

「奥さん?子供がいる?」


 目線を辿ると肩にいるセローを見ていると思う。


「セローは子供かもしれないけど。奥さんではないよ?」

「そ、そうです。私は師匠の弟子。奥様はあちらのレブルさんです。」

「ん?この娘が子供で弟子?奥様は貴女か。」

「いや、だから。私はパートナーであって、奥様じゃ……。」


 皆んなの頭に?が浮かぶ。この噛み合ってない会話を修正……。


「なんでも良いですよ。では僕らは街に帰るので。」

「え?あー、そうか。俺達も帰るか。」

「そうだな。なんか可笑しなものを見えちゃうくらい、疲れているのかもしれない。早く帰って寝よう。」


 何事も無く?僕らは街へと帰る。

レブル「今日は良い練習になったわ。」

忍「そうだね。始めから出来てたように見えたけど。」

レブル「そうでもないわ。一つできなかった事があったの。」

忍「え?どんな?」

レブル「空を飛べなかったのよ。イメージが足りないのかしら?」

忍「翼だから飛べるのかと思ったけど。今度一緒に練習しようか?」

レブル「お願いできるかしら。」


アマン「さらっと古代魔法を練習するって。」

ゾン「2人なら飛びそうだな。そして俺らは捕まえる事は出来ん。」

アマン「いっそ俺らも飛び方習うか?」

ゾン「そんな力は無いと思うがな。」

アマン「地道に生きていこう……。」

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