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無敵のフルフェイス  作者: みけな
第一章 無敵のコンビ〜仲間編〜
20/150

20話 イメージは大切なんだね。

更新間に合った。最近かつかつだなぁー


いつも読んでくれてありがとうございます(*'ω'*)

 怪しい者を街へ通すわけにはとか言われ、僕らの行く手を遮る騎士の人。


「どうすればいい?」

「隠そうとした剣を見せてくれればいい。」

「まだ試し斬りもしてない剣だし。レブル以外の人に渡したくないんだけど。」

「隠すとはますます怪しいな。」


 困った。あの剣はさっきの魔力を剣に込めた訳だけど。渡して何かあったら僕らのせいになるよね。


「それじゃ、レブルが使って見せるのはどう?」

「え?私がやるの?こんな人が居るところで?」

「知らない人に触らせるより、魔力操作で剣が使えるレブルの方が安全かなって。」

「安全って……それを聞くとますます自信を無くすわ。」

「え〜大丈夫だよ。火の剣使えるし。何もないようにフォローはするから。」

「それならやってみてもいいけど……。」

「それでどう?」


 騎士の人が仲間と話し合う。


「その剣の性能が見れれば……それでいい。」

「そう?じゃ使ってみるけど。危ないから離れてね。」


 皆んなが距離を取る。馬車は僕の側から離れないけど、少しは離れた方がいいと思うよ?


「馬が動こうとしないんだ。」

「囲まれて少し萎縮しちゃったかな。しょうがないから、僕が守るよ。」

「……それなら俺らもここに居る。」

「1人も2人も変わらないからいいけど。」

「助かる。」

「多分、馬もここが一番安全だと思ってるんだよな……。」

「何か言った?」

「「なんでもない。」」


 まぁいいや。とにかく周りに被害がいかないよう何かしないとか。


「アイさん。一人一人に結界みたいなの張れる?」

『レブルは火を使うので、水で覆う様にすれば。シャボン玉がイメージしやすいかもしれません。視界も奪いませんので、その中から出なければですが。』

「それでいこうか。シャボン玉も分かりやすいし。さすがアイさんだ。」

『ありがとうございます。それではカバーストロング・エリア。』

「バブル!」


 ―ポワ。


「な、なんだ?」

「結界の様なものを作っただけです。あ、そこから動かないで下さいね。効果なくなちゃうんで。」

「それは何かの罠ではないのか?」

「なら好きにして良いですけど。その場合は自己責任でお願いしますね。」


 やれやれ、疑り深い人だ。水の結界って見れば分かるだろうに。それ以外何に見えているんだろうか。


「私は?私には何かしてあるの?」

「レブルには動きを邪魔しないように、身体を覆う様にカバーしてるよ。」

「なら安心だわ。こんな形になったけど初振りね……すぅ……はぁ。」


 深呼吸して剣の柄を握るレブル。


「はぁ!」


 ―ギン、ボォォォ。


 鞘から抜いた光の剣は綺麗な赤色で輝き、その姿を現わす。


「火剣だと!?」

「やはり!ただならぬ魔力の正体はこれだったか。」

「それにしても……。」


 剣は確かに炎を纏っている。ここで火と言わないのには理由がある。


「シノブさん。これ何?」

「火剣だね。僕がやった時と似てる。」

「……これじゃ使えないわ。普通のサイズにならないのかしら?」

「うーん。アイさんどう?」

『使う量は最低でもこれなので。光の魔力を他に回すしかないですけど……火を纏って同時に防御や機動力を上げるなど如何でしょう?』

「アイさんからのアドバイス。出力はこれで最低なので、魔力を防御や機動力面に回してみては?って。」

「魔力を防御や機動力に……。」


 剣を掲げて考えるレブル。


「アイさんがアドバイスするって事は出来るのよね。」


 剣と僕と交互に見るレブル。僕を見てどうしたのか?


「私ならどう戦うか。……そうね。」


 ―ボォウ!


 火が通常の剣のサイズにまで小さくなる。変わった様子はあまり無いけど、レブルは……。


「は!」


 ―バッ!


 背中に火の翼が生える。


「私はこれで戦うわ。」

「火の翼が生えた。あれって?」

『防御と起動力で言えば、機動力に見えますね。あれでどう戦うかイメージしたかレブル次第ですが。』

「レブルの戦うイメージか。でもあれって熱くないのかな?」

『忍様の張った結界に干渉していないので。自身を燃やす様な熱は無いと思われます。』

「へぇ〜イメージって大切なんだね。」


 さすが魔法。もはや何でもありな感じがする。翼があるって事は飛べるのかな……。飛べたら気持ち良さそう。バイクで風を感じると似た感じは体験出来そう。


「ふーふー。これで動くのは少し練習が入りそうね。」

「おいおい。レブルに翼が生えたぞ?」

「さっきの相談役さんの話から、あそこまで出来るものなのか?」

「す、凄いで……うぷ。」

「セローは安静にしてろよな。これでも飲むか?」

「ありがとうございます、アマンさん。」

「とりあえず、危なげなくって事で。結界は解いちゃいますよ。」


 ―パァン。


 シャボン玉が割れ、止まっていた騎士達が驚く。


「まさか、ただならぬ魔力は国宝級の武器でしたか。」

「国宝級……しかし何故こんな所に?」

「それはここにいた人にしか分かりませんよ。ね?お兄さん。」

「ん?僕?」


 剣が気になるって言った騎士が、僕に話しかけてきた。


『忍様。光魔法の話は他言しない方が良いかと。作ったと分かると色々と巻き込まれる可能性があります。』

「うん。分かった。ありがとうアイさん。」

「アイさん?」

「あーこっちの話です。」


 レブルも剣を鞘に戻して、いつもの感じに戻る。道を塞いでいた騎士達は今も変わらないけど、見せるもの見せたし行ってもいいよね。


「それじゃ僕らはこれで。1人調子も悪いので。」

「1人気持ち悪そうなご婦人がいるな。どうした?」

「ちょっと酔ってしまって。あ、お酒とかは飲んでませんよ。」

「そうか。治癒師がいるので回復魔法でもするか?」

「いえ、魔力は貰うと悪化しそうなので。」

「そうか。魔力はあまり子供に良くないらしいからな。若いのに大変だな。」


 道を塞いできた騎士達もレブルの剣を見て、セローの調子が悪いと話すと優しく対応してくれた。


「俺の嫁も大変だと言っていたしな。大変だが頑張れ青年。」

「ん?そうなんですか。まぁ僕の責任なのでしっかり介抱はしますよ。」

「うむ。それでこそ男だ。」


 微妙に会話に違和感があるけど……セローもまだ15歳だし、子供に魔力分けるのはあまり良くないんだな。憶えておこう。


 ♦︎


 そのまま騎士さん達と一緒に街まで来た。


「ここが【トゥリーン】か。森を抜けてきた割に魔物にあまり出会わなかったな。」

「ここは森に囲まれているが、大人数で移動する者には魔物もあまり近寄らんのだよ。」

「そうなんですか。僕らだけならすんなり来れなかったかも知れないですね。一緒に連れてきて貰ってありがとうございます。」

「見た目はあれなのに、しっかりした青年だな。もうすぐ()()の男は違うんだな。」

1()()?もうそんな時間ですかね。」

「ん?時間?」

「ここまでありがとうございました。あ、オススメの宿とかありますか?」

「宿か?馬車持ちならば入って左手に行けば良い。探さずとも向こうからやって来るだろうよ。」

「向こうから来る?」

「はは。行けば分かるさ。それじゃ、我々は戻るので。」


 騎士達は再び森へと消えていった。始めは疑われたりもしたけど、何故か途中から優しくなったし。今度会ったらちゃんとお礼しないと。


「左にまっすぐ行けば分かるって、騎士の人言ってたけどどういう事だろう?」

「前に来た時はどこ泊まったっけかな?」

「入口すぐだった事は覚えてるがな。確かあの時は……。」

「すいませーん!」

「そうそう、こうやって呼ばれて着いて行ったな。」

「す、すいませーーん!」

「あの時は確か走って客引きしてた人がいてな。」

「す、すー!止まっ。」

「ん?」


 どこからか呼ばれて馬車を止める。


「やっと止まって……くれた。馬車とはいえ走るの……しんどい。」

「どうかしましたか?」

「宿を……お探しではないですか?」

「え?探しているけど。なんで分かったの?」

「前に一度見た馬車だけど。逆方面から入ってきたから。」

「前にって……あーこの嬢ちゃん。前に泊まった宿の。」

「はい。覚えていただき光栄です。どうですか?馬車持ちならばうちがオススメですよ!」


 気合の入った客引きの人だった。


「前回より少し人が増えてんだが、男3人に女2人で2部屋いけるか?」

「勿論です!」


 元気な客引きも今度は、馬車に乗り込んで道案内をする。そこ、乗っちゃうんだ。まぁいいけど。


 宿を決めた僕達は、今後の方針を決める為に集まった。


「で、ここの街だけど。あのミルクの生産地で間違い無いよね?」

「そうだな。」

「よし、食べ歩こう。」

「本当、シノブは欲望に忠実だよな。」

「そりゃそうだよ。やりたい事やらないと。人はいつまで生きられるか分からないし。」

「まだ若いのに考え方が歴戦の戦士だな。」

「戦場で死ぬなんて事は、無そうだけどな。」


 と言う訳で反対意見も内容なので、食べ歩き案は採用された。


「ただ食べるだけじゃ太るわ。適度に依頼というか魔物と戦いたいわ。この剣の使い方も試したいし。」

「それは僕も気になるところだな。」

「私も……師匠に魔法を……教わりたい。と言うか、魔力を消費したい……。」

「「「……。」」」


 一番始めにやる事は決まったようだ。まずは外に行き魔力発散。森の外に行くけど、アマンとゾンも今回は着いてくる。


 ♦︎


 森に来た僕ら。


 ―バシャーン!バシャーン!


「体が軽いよ!あはは!」

「セローはあんな感じだったか?」

「魔法使っている時は、活き活きするとかかしら?」

「迎え酒的な感じかもしれんぞ。」

「「あぁ。」」


 確かにこのセローは少しテンションがハイである。


「あははは!それそれ!それ!!」


 少し……そろそろ話しかけるか。


「セロー。」

「はい!師匠!」


 一気に距離を詰めて来るセロー。だから近いって。


「そんな闇雲に魔法ぶっ放しても、何も上達しないよ?」

「え!使えばレベルアップする的なものでは?」

「レベル?そんなのあったっけ?」

『ありません。』

「無いんだ。」

「無いのですか!?」


 がっくり倒れ込むセロー。一体今まで何を見て学んできたんだ?


「せっかく魔法のコントロール上手なんだから。集中して魔力を操作する事をお勧めするよ。」

「ご教授ありがとうございます!」

「この前の円盤もそうだし、僕の使う水玉もちょうどいい練習だよ。」

「師匠の技!やってみます。」


 ―ザブ。


「こうですか?」

「そうそう。それをこーやって。」


 ―ザン!ザン!ザン!


 目の前の木に当てる。速度も上げているから、当たっても無くならず貫通する。それを指で動かしたい方へ誘導する。


「凄いです!私も!えい!」


 ―ベシャ。


 セローの水玉は木に当たって無くなった。


「へー同じ魔法に見えて違うのね。」

「師匠はどうやってそうやって作りますか?」

「ん?これ?やっぱりイメージかな。水玉の大きさはこれ!でも集める水のイメージを変えているんだ。」

「集める水のイメージですか?」

「そうそう。例えば桶一杯の水と、桶が2つ分とか。僕は湖とか海とか想像しちゃうけど。」

「大きさのイメージのみじゃない。成る程です。こうですか。」


 ―ザブ。


「それで……えい!」


 ―ザン!


「出来ました!これ凄いです!今までの足踏みが嘘のようです!」

「うんうん。喜んで貰えて何よりだ。」


 上達を喜ぶセローとそれを見守る僕。なぜか後ろの3人から心配そうな目を向けられているけど、気のせいだろう。


 こうしてセローは魔法を上達させ、今度は魔力切れで倒れるのであった。

レブル「あの水玉どんどん危険になるわね。」

アマン「しかもそれが2人……。」

ゾン「俺らでどうにかするしかないか。」

レブル「しかもちょっと教えてすぐ出来るから。どんどんシノブさんのような魔導師に……。」

アマン「(ん?それを言うならレブルも……。)」

ゾン「アマン……。諦めるか。」

アマン「そこは一緒に頑張ろう。とか言えよ……。」

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