Lv44
一方クームは、
周囲を瓦礫に囲まれた砂の道をゆっくり歩いていた。
僕はわかっていた、フードがフードであることを。
姿は昔とほとんど変わっていない。
それでも、確かに成長していた。
10年前の大厄災で行方不明となっていたフード。
僕はてっきり、
大厄災で命を落としてしまったと思っていた。
だから、ハルヤが魔法使いフードを、
追放したという話を聞いて、僕はとても驚いた。
確かめる為に、
色んな人から情報を集めて手掛かりを辿って、
あの村まで辿り着いた。
喋り方や性格なんかはガラリと変わってしまっていた、
けど、中身は昔と変わらないカッコいいフードだった。
だから――。
その時、僕は右肩をトントンと叩かれた。
僕は振り返った。
【どうしたのフー――】
振り返った先にいたのは……。
「繧医≧▒�縺剰ヲ九▽縺代〓」
ノイズのような声、
黒いハットに黒い布で身を包んだ異形。
目や鼻はない、白いのっぺりした卵型の顔に、
口には等間隔のギザギザ、腕はない。
鋭い指の付いた白い手が浮いている。
「1▥蟷エ縺カ繧▒°縺ェ〓」
【 】
ドクン……ッ!ドクン……ッ!!
鼓動が速まっていく、呼吸も乱れる……!
「縺薙▒ョ譎ゅr蠕〓縺ヲ▥縺�」
【 】
「縺雁燕縺ッ縺ゥ▒縺?〓」
震える手を動かした。
何度もペンを落とした、何度もペンを拾った。
なんとかスケッチブックに書き上げた。
【やめて】
異形はニタニタ笑う。
あまりの恐怖に体を動かすことが出来ない。
声を上げることも出来ない。
ただひたすら……。
目を、離せない。
「蜻ス荳槭>縺ッ辟。▒。驕九r蜻ス縺ォ縺ッ謚励∴縺ェ〓」
「逶ョ繧呈竭▒縺代※縺ッ縺ェ繧峨〓縺�」
「縺溘□縺イ縺溘☆▒繧峨〓」
「蜿励▒蜈・繧後〓」
異形は僕と向き合い、両手で僕の肩を掴む。
無意識に僕の体は動いた。
異形の両手を振りほどいて、少し距離を取った。
ドクンッドクンッドクンッドクンッ……!!
心臓が、全身へ血を叩き込むように激しく脈打つ。
震える腕を無理やり上げようとしたところ、
スケッチブックをはたき落とされた。
異形はニタニタ笑っている。
「縺昴▒蜉帙r繧医%〓縺帙!!!!!」
異形はゆっくり右手を僕にかざす。
逃げられない……!!
「邨……ゅ……▒……繧……上……」
「どうした?クーム、そんなとこで突っ立って……」
!!!!
「ん?」
振り返ると、フードが立っていた。
もう一度前を向くと、異形はそこにはいなかった。
「な!?どうした!?そんなに真っ青な顔して、
汗もこんなにびっしょりかいて……」
僕は何も答えられなかった。
「……あぁ、レベル0だから体力ないからか。
まぁ、この砂漠の暑さには俺も参ってるけどな」
僕は呼吸を整えながら、フードを見つめた。
「な、なんだよ。いつにも増して真剣な顔しやがって、
まるで怖い夢でも見たような面だが?」
……なんとか平常心を保ち直し、
落としたスケッチブックを拾い上げ、ペンを動かした。
【……なんでもないよ】
「?。なんでもないならまあいいか、
それより気になったことがあるんだ、こっちに来てくれ!」




