Lv19 勇者パーティーの新メンバー
前回のあらすじ!
魔王軍テコ入れの魔物ガーゴイルDが出現した
怪盗ヒカルと勇者クームが一体
魔法使いフードが一体を相手して
なんとか勝利!
もう半年ぶりだからあんま覚えてないや!(by作者)
砂埃が少しずつ消えていくと、そこにガーゴイルDの姿はなかった。ガッツポーズを決めてはしゃいでいるクームにヒカルは近づいて来た
「少年…。私は感動したよ…。ありがとう。」
【怪盗のお姉さん…?】
「それよりも!さっきの魔法使いはどこなんだ!?」
【あ、あそこ!】
クームが指差した場所を見ると、そこにはフードが倒れていた。
急いで2人が駆け寄ると、やはりガーゴイルDの姿はなかった。
【フード!大丈夫!?】
「魔法使い!大丈夫か!?」
「ん…んあ…。そこにいるのはクームか…?
俺はガーゴイルDを倒したのか…?」
「ああ!倒したぞ!私達の完全勝利だ!」
「お前は、怪盗野郎か…。生きてたか…。う、イテテ…」
「魔法使い!」
「あ、はい」
「私は物凄く感動した!是非とも私を弟子にしてください!」
「……な…」
【!?】
「なんだとぉ!?」
「……つまり、俺達勇者パーティーに入りたいってことか?」
「勇者パーティー?君達は冒険者じゃないのか?」
【僕らの目的は魔王討伐!…だよね?(`・ω・´)】
「なんだと?この時代にまだ魔王討伐を夢見る新しい勇者パーティーが存在したのか…」
「俺は…ただハルヤの野郎を見返してやりたいだけだ」
「ハルヤ?あぁ、今一番人気の勇者か。魔王軍に勝ち星を上げている事は尊敬するよ。彼に嫉妬しているのかい?」
「誰が嫉妬するか!俺を追放しやがったクソ野郎!」
「ハルヤのパーティーにいたのかい!?」
「そんな名誉な話じゃねえ!俺は必ずあいつよりも先に魔王を倒すって決めたんだ…よ!」
「そ、そうなんだ。」
「あと弟子の話はなしだ!」
「な!?何故だ!私は見た目通り!盗賊などの上位職怪盗!戦闘経験も多々豊富の私を弟子にしない理由など…!」
「俺魔法教えるの苦手だからさー、それに俺達は魔王討伐の旅でこれから先も忙しいんだからさ。君にかまってやれるほど暇じゃ…」
「なら!私もその魔王討伐の旅へ連れていってくれないか!」
「ん?」
「それに私には何も教えてくれなくても良いんだ。ただ君達のパーティーに入れてくれるだけで構わない」
「ほー、言ってくれるじゃないか。俺達は日銭を稼ぐ為の冒険者でも、遺跡を調査する探検者でもない。
命を懸けて魔王軍に喧嘩を売る勇者パーティーだ。
死ぬ覚悟が出来ているなら勝手について来いよ。」
「命なら常に懸けているさ。だが死ぬつもりはないよ、なんてったって私は怪盗なんだからね」
「……。まぁ勝手にしな。ようこそ勇者パーティーへ」
【ZZZ…(¦3[▓▓]】
「なーに寝てんだ!起きろ!クーム!聖水持ってウルフタウンへ帰るぞ!」
【ブラジャー∠(`・ω・´)】
なんだかんだでガーゴイルDを倒すことに成功した
いきなり現れた知らない怪盗ヒカルも勇者パーティーに参入することになって賑やかになってきたし、これから楽しくなりそうだ?とにかく今は!聖水を持ってウルフタウンで暴れている英雄を元に戻さなくては…
この時のフード達はまだ気づいても考えてもいなかった。この怪盗に隠された大きな秘密の存在を…
おや?穴の上から誰かが去り行くフード達をじっと見ている
「おいおいおい!?マジで言ってるのか?あいつら、スライムDに続いてガーゴイルDも倒しちまったのかよ…。弱い型とは言えど、そろそろあの勇者パーティーも2つ目の警戒対象にすべきじゃないか?」
「……私達と互角に戦えた時点で…全勇者パーティーの中で一番の警戒対象となった…と聞いてないのか」
「お前、前より饒舌になったか?」
「細かい事は気にするな…とにかく監視を続けるぞ…」
「ああ、そうだな!」