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ゼロレベル  作者: 光大地
Ⅳ章 戦乱のアイドルコンテスト

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Lv20 酒場で歓迎会

前回のあらすじ!

魔法使いフードのカッコ良さに惚れた怪盗ヒカルが、

勇者パーティーに参入することに!

英雄を救う為に聖水を持って、ウルフタウンへ急げ!

おや?あれは四天順王の2と4。

どうやら、勇者クーム達を監視しているようだが……。

「にしても洞窟がスッカラカンだったから、

入り口まであっという間になったな」

【( ゜д゜ )】

「元々バイキングのアジトだった割には空っぽでしたね。師匠」

「まぁ俺達が吹き飛ばしたからな」

「……えっ?」

【酷いんだよ!フード僕ごと吹き飛ばすんだから!】

「さすが師匠!カッコいいっす!」

「こいつ……思った以上にバカなのか……?」

「そこら辺は大丈夫だ!

怪盗は知力と俊敏力が高くなければなれないのだからな!」

「その割には単調な罠に引っかかるなんてな……?」

「なっ!?それはいつものことだ。

なんだかんだで今まで生き残ってきたからな!

アッハッハ!」

【やれやれヽ(´ー`)ノ】

「全く……調子の良い奴だな……。

!?。ゲホッゲホッ!はぁ……はぁ……なんだ……?

って血?なんだってこんな縁起の悪い……。

さっきの戦いでか……?まぁ……気にするほどじゃないか」


俺は気にせずに二人の後を追いかけた。


「さて、ウルフタウンに着いたことだし。

早速聖水を渡すとするか……。

おーい!おっさん!聖水を取ってきたぞー!」

「まさか!本当に戻ってこられたのですか!

ってどうしたんですか!?その酷い傷は!?」

「あぁ、洞窟の中に四番目のモンスターがいたからな。

きっと今までに行かせたやつらは……きっと……」

「そうでしたか……。

まさか洞窟がそんなことになっていようとは……。」

「んで!さっさとこの聖水で、

熱血野郎を元に戻してやってくれよ」

「わかりました、早速調合に入りますね」

「あぁ、そうしてくれ。俺は……疲れた」


ドサッと座り込むと目眩がした。

こういう時は酒でも飲んで頭をガッと飛ばしたい……。

俺の様子を心配したクームが肩を貸してくれた。


【フード大丈夫?一人で狼もガーゴイルDも相手にしたんでしょ?

疲労が溜まってるんだよ、きっと】

「……あー……け……だ。」

【?】

「酒だ酒だ!酒場に行くぞクーム!

ガーゴイルDを倒したんだ!祝杯を上げに行くぞ!」

【やめときなよ……今日は宿屋で休んどこうよ……】

「いや、酒場でヒカルのパーティー登録も……。

あれ?ヒカルは?」

【ここに着いた瞬間にどこかに行ったよ?】

「?。全く不思議で変わってて調子の良い奴だ……。

おっさん、後のことは任せてもいいか……?」

「もし……!あなたはもしや、

No.1勇者パーティーにいらっしゃった、

魔法使い様ではないのですか……!」

「……さぁ誰だろうな、それ。

俺はお面を被ってないし、人違いじゃねえかな。」


俺は重い足取りを取りながら、

クームの肩を貸してもらい、酒場へと歩いて行った。

全く、今日は満月が酷く綺麗な夜だ……。


【それにしてもフードはウルフタウンに来たことがあるの?】

「……あぁ、前にいた勇者パーティーで一度来たんだよ。

俺と英雄は当時一緒に旅をしていた仲間だ」

【!?】

「雰囲気でなんとなくわかるだろ……」

【なんで英雄さんは勇者パーティーを抜けたの?】

「……俺と同じく追放だ」

【……】

「ハルヤはいつも、強さの為なら手段を選ばねえクソ野郎だ。

……いや、まさか。そんなはずはない……」

【どうしたの?】

「あいつがパーティーを入れ替える時は、

優秀な換えを見つけた時だけなんだ。

まさか狼男の呪いをもった英雄が邪魔だから……。

ハハ……いな、考えすぎだよ……な……」

【( ´ー`)y-~~】

「どうやら事は済んだようだな!とうッ!」

「あ!ヒカル!どこ行ってたんだ!

ってかその格好どした?フードなんか着込んで……

俺のモノマネか?勘弁してくれよ」

「そうなんですよ!

師匠に折り行って話して置かないといけないことが……」

「待て待て!話が長くなるなら酒場に入ってからにしろ!」

「いや!あの!ちょっ!待っ!」


俺は制止するヒカルを無理やり引っ張って、酒場の中に入った。

もう俺の脳内には“酒”の一文字しか残されてはいなかった。

俺達が酒場に入った瞬間、盛大なクラッカーと拍手が包みこんだ。


「な、なんなんだよ!?いきなり!?」

「いやー!あんたは俺達のヒーローだよ!

英雄を元に戻してくれたんだろ!?」

「な、なんでもう知ってるんだ……?」

「そりゃもう下町じゃ噂になってるからな!

狼男を倒してくれた手前、

No.1勇者パーティーにもいた英雄様を討伐することが出来ずに、

みんな目を瞑ってたんだ!」

「俺から酒を奢らせてくれ!」

「俺も俺も!」

「僕もっ!」

「私だって!」

「おいおい、俺は1人なんだから相手し切れねえって!

クーム!?おい、俺を置いて行こうったってそうは行かねえ!

おい!お前ら!よく聞け!

俺達は新参の勇者パーティーだ。

目的はただ1つ!」


俺は貰ったジョッキを机に叩きつけて言ってやった。


「魔王討伐だ!そんな我が勇者パーティーのリーダーこそ!

彼だ!勇者クームだ!あいつを胴上げしろォ!」

【!?!?】


俺がそう告げると、俺を取り巻いていた連中は、

逃げ出したクームの元へ向かって胴上げを始めた。

俺を先に見捨てたのはお前だぜ?クームよ、悪く思うなよっと。

そう考えながらカウンターへ向かうと、ヒカルが立って待っていた。

その時、近くにいた男が俺にこっそり耳打ちをしてきた。


「ここの酒場のマスター、超美人さんなんだぜ?」

「え!?マジ!?」

「明日のアイドルコンテストにも出場するって話だ」

「アイドル……コンテスト……?」

「知らないのか?このウルフタウン1番の名物だぜ?

年に1度、魅力的な男女のNo.1を決める大会だ。

筋肉部門と美形部門とか……。

とにかく熱狂が凄い大会なんだ。

ウルフタウンにまだ滞在するつもりなら見ていったらどうだ?」

「ほう、それは興味深い」

「……その大会には超絶美女が出るって話も……」

「そいつは良いこと聞かせて貰ったぜ同士よ……」

「フッフッフ」

「フッフッフ」

「私の前で気持ちの悪い話をしないでもらえるか?」

「お、そういやパーティー登録だったな。

さーて、この酒場のマスターはどのくらい美人さんなのか、

見させていただこうか……」

「いや、だから、待っ……」


酒場の奥から出てきたのは艷やかな水色の髪、

したたやかな瞳、可愛い猫耳……。

……あれ、これ、どこかで……。


「……あれ……君……来てたんだ……」

「ブーッ!?ゲホッゲホッ!!

はぁ!?マスターじゃねえか!なんでここにいるんだよ!?」

「言ってなかった……?

私……全地域に酒場を展開してるって……」

「え、知るわけないだろ。てか凄」

「ありがと……」

「にしても、がっかりだなー、美人っちゃ美人だけど、

顔見知りだからなー、もっと新しい顔が見たいんだよ俺は!」

「私じゃ……不満だった……?」

「まな板だしな」


俺はマスターの華麗なる正拳突きを喰らってしまった。

その後に正拳突きした本人から心配された。

え?サイコパス?そんなマスターが、

目を逸らしながら黄色いバラを渡してきた。

これは……。


トゲがあるから針に刺さって死ね……ということ……!?

俺は顔面蒼白で黄色いバラを食べた。

今回は正拳突きをされずにしょんぼりされた。

おいおい?どこまで俺に死んでほしいんだ?


「あ、そうだ。

俺の勇者パーティーに新メンバー参加するから、

書類出してくれよ」

「だからちょっと待てとさっきから言ってるだろう!?」

「今更往生際が悪いぞッ!

入るって言ったんなら責任を持っては・い・れッ!」

「あぁ!私の手を勝手に使ってサインをするなぁ!」

「ほい!マスター!これ受理頼んだ!」

「……いいの?」

「いいのいいの!

こういう時に新メンバー逃したらダメなのだよ、

フッフッフ」

「私は入っても構わないんだ!ちょっと来い!」

「ちょっ!?何々!?あ!マスター!いつものやつ!」


俺が腕を引っ張られるがままになっていると、

角のテーブル席に投げ捨てられた。

もてはやされていたクームも戻って来て俺の横にちょこんと座った。

真剣な顔をするヒカルを見つめていると、

マスターが酒とジュースを持ってきてくれた。


【僕もお酒飲みたい(´~`)モグモグ】

「だったらさっさと成人しろ」

【(ノД`)シクシク】

「それで、いきなり呼び出しておいて何の話だ?

あ、ウチは入るのは簡単だが抜けるのは容易じゃないぜ?」

「私が“怪盗”をしているのことは聞いたな?」

「あぁ、盗賊の上位職だなんて頼もしい」

「私は1億ダルの賞金首だ」

「……へ」

「賞金首のトップランカーだ」

「はぁ!?聞いてねえぞ!?詐欺じゃねえか!」

「だから私はあれほど言ったんだ!話を聞けと!」

「おいおいおいおいおい!?

俺達のパーティーは最低でも、

ニヶ月は逃げ出すことは出来ないようにしてあるんだぞ!?」

【え?(・・?】

「ミイラ取りがミイラになっちまうなんて普通思うか!?」

「一旦落ち着け!伝えなかった私の落ち度でもある。

本当にすまなかった」

「いや……それは、俺の方こそすまない」

【もしかして僕って知らない間に、

勇者パーティーに監禁されてたの?(・・?】

「当たり前だろ?」

【( ゜д゜)】

「……なぁ、ヒカル。

こんなことになって本当に申し訳ないんだが、

ヒカルさえ良ければ、

俺達勇者パーティーで仲良くやっていかないか……?元々その手筈だし……」

「良い……のか……私は……」

「勿論だ、賞金首だろうとなんだろうと!

俺達の勇者パーティーに入ったなら大歓迎だ!

な?クーム」

【うん!もちろん!\(^o^)/】

「うっ……うっ……ありがとう……師匠……」

「あぁ、まだその設定あったんだ。

ハハッ!ようこそ勇者パーティーへ!」


俺が乾杯!と言うと三人は、

各々のグラスとジョッキを片手に祝杯を上げたのであった……。

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