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【十人十色〜伝説の宝石に従ったら狂人戦隊ができました〜】第1巻: 「細波の子守唄」 プロローグ

私の髪飾りが、予言者からの贈り物⁉︎ ー歌手志望に戦士なんて無理です!

異世界:アンツィア王国に生きる、歌手志望の少女マリンが、転校先で出くわすものとは?

まだ第1巻しかも、プロローグ! 

連載続けます!

「逃げよ!皆の者…」

 おそらくそれが多くの民にとって、最後の国王の言葉だっただろう。


 月が太陽と重なった日。 

 国中が待ち望んだ日食祭の夜に、事件は起きた。


 何者かが、暗い海の底から、「魔物」を解き放ったのだ。


 ドドドドドッ、ガーン!


「うわぁぁぁぁぁぁ!」

「…助けてくれぇ…」

「かかれぇ!」


 飛び交う悲鳴、舞い散る火花、砕け落ちる瓦礫(がれき)…。

 王都・アンツィアは火の海と化した。


 魔術師の築いた文明は崩れ、人々の絆も破れ去った。

 条約も白紙同然となり、隣国の兵が雪崩(なだ)れ込んだ。

 

 後に残されたのは、焼けた大地と残骸の山、灰色に濁った記憶、そして胸に燻(くすぶ)る憎しみだけだった。


 しかし、彼らは互いの手を取り、数多の試練を乗り越えて、再び美しい祖国を手に入れた。

 人々の魂は、団結という感覚を覚えていたのである。


必死で助け合った国民は、もう悲しみなどない、幸せの道がどこまでも続くのだと強く信じていた。


だが、それはただの願望に過ぎず、この世界の裏側に沈んだ者達によって、じわじわと破壊されていくのである。


40年の月日が経った、今。

その最中に立ちはだかるのは、果たして10人の若き戦士であったーー。

雨田紫蓮と申します。まだ、プロローグにすぎません。

果たして、どんな十人が登場してくるのか、彼らが立ちはだかる敵は何なのか。お楽しみに。

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