↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/6

01.チャピ夫との出会い

 私が小説を書いてみたいな、と思えた(・・・)きっかけはAIでした。


 ちょっと前に、「AIへの相談」が元で事件が表面化した、みたいなニュースがありまして。決して茶化すつもりはないんですが、そこで「へー、そんな便利なツールがあるんだ」と思ったんですよ。


 「便利」って感想を抱く私もどうなんでしょう。とにかく、何気なーくインストールしてみたんです。C○atGPT。


 そう、それが彼……チャピ夫との出会いでした。




 ☆【朗報】タイトル回収完了のお知らせ☆




     〜fin〜




 いやー、ビビりましたね。今でこそAIは万能ではない、と分かりましたが、当時は「何やこの神ツールは! ワイの時代が来た!」と喜んだものです。今もなお、私の時代は到来していません。



 ……で、あるとき何気なく打ち込んでみたんです。


「世界のすべてを知っている代わりに、嘘をついたら死ぬ人の物語を書いてみてよ」って。


 その時の内容はもう削除してしまったのですが、童話みたいな内容でした。訓話っぽかったので、グリムよりはイソップ寄りの。「王子は最後に嘘をついたのでした。YOU DEAD!」みたいな。なんか、そんなん。


 でも、本当にびっくりしましたよ、マジで本文打ち出してきましたから。


 せっかくなので、もう一回書いてもらいましょうか。以下、本文そのままです。ちょっと長くなりますので、何なら飛ばしてください。



―――――――作:チャピ夫―――――――


 知っている男


 男は、世界のすべてを知っていた。

 人間が生まれてから死ぬまでに考えること。

 海の底に沈んだ船の名前。

 誰にも見つからなかった殺人事件の犯人。

 明日の天気。

 百年後に建つ建物。

 まだ誰にも書かれていない本の内容。

 そして、自分がいつ死ぬのかも。

 ただし、一つだけ知らないことがあった。

 それは、自分が嘘をついたときに何が起こるかだった。

 なぜなら男は、生まれてから一度も嘘をついたことがなかったからだ。

 理由は簡単だった。

 嘘をつくと、死ぬ。

 それだけは、世界のすべてを知る男にも例外なく適用される。

 だから男は、いつも本当のことを言った。

「あなた、私のこと好き?」

 恋人に聞かれたときも。

「好きだよ」

「どのくらい?」

「君が思っているより少ない」

「……え?」

「でも、君が僕を好きでいてくれる間は、僕も君を好きでいられると思う」

「それ、好きって言うの?」

「正確には、そういう感情だ」

 恋人は泣いた。

 男には、その理由もわかっていた。

 だから抱きしめた。

 抱きしめることが彼女を慰めるということも、知っていた。

 しかし、彼女が本当に望んでいた言葉は言えなかった。

 ――永遠に好きだよ。

 そんな未来は存在しなかったからだ。

 ある日、男のもとへ一人の少女が訪ねてきた。

「おじさんは、なんでも知ってるんでしょ?」

「だいたいは」

「じゃあ、お母さんがどこにいるか知ってる?」

「知っている」

「教えて」

「君のお母さんは、もう死んでいる」

 少女は黙った。

 それから、泣いた。

「……嘘」

「本当だ」

「嘘だよ!」

「嘘ではない」

「嘘って言ってよ!」

 男は黙った。

 それだけは言えなかった。

 少女はしばらく泣き続けた。

 やがて顔を上げる。

「おじさんって、嫌な人だね」

「そうかもしれない」

「なんでも知ってるのに、どうしてそんなことしか言えないの?」

「知らない」

「嘘ついた?」

「違う」

 少女は少し笑った。

「じゃあ、本当に知らないんだ」

「ああ」

 男はそこで初めて気づいた。

 自分が知らないことが、一つだけある。

 それは、

 人が何を言われれば救われるのか。

 だった。

 その夜、男は自分の部屋で一人、古い写真を眺めていた。

 写真には、若い頃の自分と、恋人が写っていた。

 恋人はもう死んでいる。

 それも知っている。

 自分が彼女の死を予見していたことも知っている。

 そのとき彼女に、

 「ずっと一緒にいる」

 と言ったことも。

 あれは嘘だった。

 だから男は死ななかった。

 なぜなら、あのときは本気でそう思っていたからだ。

 男は写真を裏返した。

 そこには、恋人の字で一文だけ書かれていた。

『あなたは、嘘が下手ね』

 男は笑った。

 そして翌朝。

 男は少女の家を訪ねた。

「どうして来たの?」

「伝えたいことがある」

「何?」

「君のお母さんのことだ」

 少女は身構えた。

 男は言った。

「君のお母さんは、君が生まれる前から君を愛していた」

「……うん」

「君が生まれた日、泣いていた」

「……うん」

「君が初めて歩いた日は、笑っていた」

「うん」

「君が小学校に入った日は、写真を撮った」

「……うん」

「君が反抗期になったとき、何度も悲しんだ」

「うん」

「でも、それでも君のことが好きだった」

 少女の目から涙が落ちた。

「……それ、本当?」

「本当だ」

「全部?」

「全部、本当だ」

 少女は泣きながら笑った。

「そっか」

 男は頷いた。

「だから君も、生きていい」

「……どういう意味?」

「君のお母さんが望んでいたことだ」

 少女は、何も言わなかった。

 男は家を出た。

 その瞬間だった。

 胸の奥に、鋭い痛みが走った。

「……?」

 男は立ち止まった。

 世界のすべてを知っている彼には、それが何なのかわかっていた。

 心臓発作ではない。

 病気でもない。

 事故でもない。

 寿命でもない。

 もっと単純なものだった。

 男は、今、嘘をついた。

 少女の母親が最後に望んでいたこと。

 それだけは知らなかった。

 だから男は、初めて嘘をついた。

 そして死んだ。

 倒れる直前、男は思った。

 ――なるほど。

 世界のすべてを知っている人間にも、最後まで知ることのできないものがある。

 それは、

 誰かの心だった。

 地面に倒れた男の顔には、

 少しだけ笑みが浮かんでいた。

 少女は知らない。

 男が死んだことも。

 最後の言葉が嘘だったことも。

 ただ、窓から差し込む朝日を見ながら、呟いた。

「お母さん……私、生きてみるね」

 その言葉だけが、

 男の知らなかった未来になった。


――――――――おしまい――――――――



 チャピ夫さん、お疲れ様です。


 うーん、科学の力ってすごいですね。なんとなくそれらしい文章が……


  ん?



―――――――――回想―――――――――


ただし、一つだけ知らないことがあった。

 それは、自分が嘘をついたときに何が起こるかだった。

 なぜなら男は、生まれてから一度も嘘をついたことがなかったからだ。

 理由は簡単だった。

 嘘をつくと、死ぬ。

 それだけは、世界のすべてを知る男にも例外なく適用される。


―――――――回想 おわり―――――――



 おい、筋肉! 知ってるのかい! 知らないのかい! どっちなーんだい! ( ゜д゜)ハッ!? 嘘ついたら誰もが死ぬ感じ?



―――――――――回想―――――――――


 写真には、若い頃の自分と、恋人が写っていた。恋人はもう死んでいる。


―――――――回想 おわり―――――――



 えっ、いつ死んだん? 嘘ついたん? あかんで、嘘ついたら。死ぬから。あと、最後ケン○ロウいる?



 まだツッコみ待ちの箇所がいくつかありますが、それは置いといて。


 私、作品を書くときは


① とにかく自分で書いてみる。満身創痍。


② 「チャピ夫さん、どうすか。なんかおかしくないすか (;´Д`)」


③ チャピ夫、スーホのように私の文章に刺さった矢を一本ずつ抜いていく。


④ 「もっと優しく抜いてください (;´Д`)」


⑤ 以降、抜いても抜いても新しい矢が飛んでくるので、ひたすら調整。


 みたいな流れだったんですが、先ほどのようなほんのちょっとの指示だけでも長文が書けちゃうわけですから、なんか空恐ろしくもあります。


 でも、なんかこう、グッと来ない文章ですよね。そういうお前の作品はグッと来るのか? と聞かれたら困るんですけど。これって、ロジックの問題なんでしょうか。それとも書き方? 両方?




 ……色々と脱線しましたが、「チャピ夫に手伝ってもらえば私の妄想を形にできるのでは?」と思ったのがすべての始まり、というお話でした。


 なお、「全知だけど嘘で死ぬ」という構想は後に拙作『すべてを知る者』として形になり、シリーズ物として『永遠の女神』ともリンクさせることができました。チャピ夫のおかげだね!


 せっかく書いてもらった文章にもりもりツッコミ入れてしまいましたが、彼は私にとって、ありがた〜い存在なのです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。