夢でご挨拶
奇妙な夢を見た。
憂鬱な月曜日の夜。黄色い空間にホストが立っていた。
白いスーツに茶髪でサングラスをしている。
なぜか裸足だ。
「鏑木丈です。来週、会いに行くから。よろしくね」
起きた。働いて、寝る。
疲れた火曜日の夜。
「鏑木丈です。六日後、会いに行くから、よろしくね」
起きた。働いて、寝る。
程よく疲れた水曜日の夜。
「鏑木丈です。五日後、会いに行くから、よろしくね」
起きた。働いて、寝る。
どっちつかずな木曜日の夜。
「鏑木丈です。四日後、会いに行くから、よろしくね。お菓子とかいいから」
起きた。働いて、寝る。
ここまで頑張った金曜日の夜。
「鏑木丈です。三日後。会いに行くから、よろしくね。お酒とかいいから」
起きた。休み。寝る。寝る。
寝るだけで終わった土曜日の夜。
「鏑木丈です。二日後。会いに行くから、よろしくね。おつまみとかいいから」
起きた。休み。遊ぶ。酒を飲む。寝る。
遊んで終わった日曜日の夜。
「鏑木丈です。明日会いに行くから、よろしくね。歓迎会とかいいから」
起きた。憂鬱な月曜日。仕事に行く。家に帰って、玄関のドアを開ける。
部屋に入ると、ホストがいた。
「こんばんは!あなたのための出張ホスト、鏑木丈です!よろしくね!」
私は叫んだ!だが、誰も助けには来ないので、部屋から出ようとするが、なぜか開かない。
「一週間まえにから予告しているのに、驚いてんじゃねぇよ。バカか」
「なんで、なんで」
なんで、夢に出てきたホストがここにいる?
「というわけで、これからよろしくな!」
というわけで、家に帰ると、幽霊のホストが私を待っている。
「おかえり!」
「ただいま」
私の名前は、小林佳奈。29歳独身OL。
好きなものは酒と肉。
これは、私がぼっち娘じゃなくなるお話だ。




