【配信】『チーム対抗犬小屋選手権』(結果発表編その5)
「さて、次は第9位の発表です!」
「ごぶごぶごぶ……♪」
「はい、ミィちゃんさんです!」
「う、うそなのだ!? 私は一位しかありえないのだ!」
“当然の結果だ”
“順当すぎる”
“草”
“屋根ないしな”
“そもそも入れないわけだしな”
「想像以上に高かったですね。まさかの一桁ですよ!?」
「う、うむ。私の手にかかれば容易いのだ!」
「良いように扱われてるよ……」
思わず僕は苦笑してしまう。
「とりあえずあの大きい鳥の巣……、じゃなくて犬小屋は使う時までダンジョンで大切に保管しておくね」
「頼んだのだ!」
“便利に使われるダンジョン倉庫”
“一家に一ついるな”
“ダンジョンの用途がw”
“無事に解決w”
匠ドラゴンたちにより大切にダンジョン内へと運ばれていったミィちゃんの竜の巣。
あれが再び日の目を見ることがあるのだろうか……。
「どんどんペースを上げましょう。次は第8位の発表です!」
「ごぶごぶごぶ……♪」
「ルシルさんです! では次は7位を……」
「ま、待ってください。私のコメントは?」
「時間が押してますしね。敢えて言うならダンジョンはやり過ぎですってことですね」
“辛辣w”
“新しい仕事を増やされたわけだもんな”
“ただでさえ危険なのにな”
“ここが危険なこと、忘れそうだけど危険だもんな”
「とにかくこの新しいダンジョンについては柚月さんに詳細を報告してもらいますからね!」
「えっ、僕!?」
「柚月さんの企画でできたダンジョンですから当然です!」
「わ、わかりました。ミィちゃんたちと中を見てきますね」
“初のダンジョン攻略配信か”
“ダンジョンさん逃げてー”
“何分でクリアできるかな”
“もしかしたらミィちゃんより強い相手かも”
“ないな”
「さて、今度こそ第7位の発表です! ラッキーセブンですよ」
「ごぶごぶごぶ……♪」
「ここまでドラムロールをありがとうございます。チームゴブ太郎の面々です」
「ごぶっ!?」
驚きの声を上げるゴブ太郎。
「まぁグラグラで住むのは怖そうだったしね」
「ただ、まさかの優勝候補の一角がここで落ちるとは思いませんでしたね」
「敗因はまとめ役のゴブ君と別行動をしたから、かな?」
“それでも悪魔とドラゴンに勝つゴブリンたち”
“ゴブリンこそが最強?”
“いや、まだ俺たちの匠ドラゴンが残っている”
“ドラゴンさんたちが最強だ”
「と言うことで次は第6位の発表です!」
「ごぶごぶごぶ……♪」
「はい、トカゲ君たちです!」
「がふっ!?」
「えぇ、惜しかったですね。出来としては上位でしたけど、やはりわたがしさんに嫌われてしまったのが敗北の原因かと」
「がふぅ……」
「でも、どうしてわたがしはトカゲ君たちを嫌がったのかな? ミィちゃんとかは平気なのに」
“相手が一人ならまだに下られると思ったんじゃないか?”
“Sランクドラゴンに四方を囲まれるとかどんな状況だよ!?”
“そんな状況だと真っ先に逃げるぞ”
“なかなか白熱した低レベルが続いてるなw”
“紹介の時に出てきたドラゴンが一人だけならまだ勝てたかもしれないのにな”
「いよいよ第5位ですね。本当に長かった……。なんでこんなに長々とやっているのでしょうね。犬小屋を作るのにSランク探索者がこぞって集まったりして……」
「不思議ですよね。僕たちだけで作るつもりだったのに」
「それでも一大騒動でしたよ!? まぁ探索者はうちの上司が悪いんですけどね……」
「この残った犬小屋、どうしましょうか……。いったんはダンジョンで保管しますけど」
「また柚月さんならすぐに必要になりそうですしとっておくと良いですよ」
「それもそうですね」
「では第5位はこの方、ゴブ君です!!」
「ごぶっ!?」
ゴブ君は驚きの表情を浮かべる。
確かにトカゲ君たちより上は普通に暮らせるようになっていて、誰が勝ってもおかしくなかった。
その上でゴブ君が選ばれた理由……。
「見てる限りだとやはり、フェンリルよりも俺の家に付けて欲しいって意見が大多数を占めていますね」
「超高性能でしたしね。犬にはもったいないってことなのかな? 僕としてはお世話がしやすくなってありがたいけど」
「でも、ボタンが押せないから結局お世話しないといけないって意見も多かったですね」
「そこは改良の余地ありですね」
“魔物たちの頂点に立つゴブ君w”
“いや、まだフェンリルとティナちゃんが残ってるぞ”
“さすがに主の八代たんが残るかw”
“買ってきた犬小屋も残ってるぞ”
“探索者チームは全滅か”
“いや、まだユキちゃんが残ってるぞ”
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