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配信ダンジョン育成中~育てた最強種族たちとほのぼの配信~  作者: 空野進
第5話『アメリカ最強探索者のミーシャ』

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【配信】『チーム対抗犬小屋選手権』(結果発表編その1)

「いよいよ長々と続きました犬小屋対決、結果発表の時間が参りました」

「天瀬さん、ありがとうございます。ここからは僕も入りますね」

「助かりますよ……。色々とおかしい人たちがたくさんいたんですよ。ツッコミが追いつかないんですよ!?」

「えっと、お疲れ様……?」



“いよいよか”

“途中経過だけでも勝敗がほぼ付いてたな”

“俺はミィちゃん様に賭けるぞ”

“俺は月夜の雫だ”

“ダークホースでゴブ太郎たちに入れるか”

“なんの賭けだ?”

“もちろん最下位予想だ”



「と、とにかく完成したものを順番に見ていきましょう。まずは柚月さんたちの犬小屋ですね」

「そ、その、あまり綺麗には仕上がってないのでじっくりは見ないでいただけると嬉しい……かな?」



 僕たちが作り上げたのはシンプルな犬小屋。

 所々不揃いで不恰好なところもあるお手製感満載の仕上がりだった。



「えと、実際にわたがしに入って貰えば良いのかな?」

「わふっ?」



 わたがしが僕たちの犬小屋へと入る。

 何の不自由もなくくつろいでる様子だった。



「普通に使えるのはポイントが高いですよ!」

「普通に使えないって犬小屋ですよね!?」

「えっと、それは見て貰えばわかるかと……」



“不器用だけど頑張ったのが伝わってくるな”

“犬小屋として使えたらそれが一番”

“フェンリルが使うにしては小さいか?”

“でも気に入ってるように見えるな”



「わ、わかりました。どんどん見ていきましょう。次は……ミィちゃんかな?」

「精一杯頑張ったのだ!」



 ミィちゃんは自信ありげに胸を張っていた。



「えっと、それでミィちゃんの犬小屋は?」

「これなのだ」



 ミィちゃんの側には木片がたくさん重ねられた大きなカゴ状の物が置かれていた。

 それはまるで……。



「鳥の巣?」

「そう見えますね……」



“まぁドラゴンだもんな”

“意外と家らしく仕上がったんだな”

“くっ、最下位争いから落ちてしまったか”

“あの木片って元は一本の大木だったやつじゃ……”

“気にするな”



「確かにミィちゃんは空飛ぶトカゲだし、お手製の家と聞いてこれを想像しちゃったのかな?」

「ち、違うと思いますよ……。作り方を見てたら……」



 天瀬さんは苦笑を浮かべている。

 でも、木片を重ね合わせてるだけなのだから特殊な作り方はないはず。



「とりあえずわたがしに入ってもらいましょうか」

「わふっ」



 わたがしがミィちゃんの犬小屋もとい鳥の巣へと入ろうとする。

 しかし、いかんせんカゴの縁が高すぎるのだ。

 巨大で僕が入るのも困りそうなほどである。


 その高さのものに小柄なわたがしが入れるはずもなく……。



「わふぅ……」

「そ、空を飛べないのが悪いのだ」



 ミィちゃんは涙目ながらわたがしに指を差していた。




「そのうち鳥さんも来てくれるよ。だからこれは大切に保管しておこうね」

「や、八代ぉ……、ありがとなのだぁ……」



 ミィちゃんが僕にしがみついてくる。



“空を飛べる前提だもんな”

“ミィちゃん様、惜しかったね”

“わたがしを投げ入れようとしなくて良かった”

“入ったら出られないしなw”



「さて、早速一名脱落したところで……」

「ま、まだ奇跡の大逆転が残ってるのだ。わからないのだ」

「次はルシルさんのところですね」

「ルシル……か。うん、ちょっと怖いけど、見に行こうか」



 感覚の差は埋められないことがはっきりとわかってしまった。

 悪魔であるルシルが一体どんなものを作ってくるのか、恐怖でしかない。



「主様、見て下さい。これこそがその毛玉にとって至高の家にございます」



 ルシルが見せてきたのはダンジョン顔負けの大きな穴だった。



“やっぱり穴のままだったw”

“でも、なかなかの仕上がりだなw”

“これをルシルが掘ってたと考えるとw”

“さすが期待を裏切らない”

“いや、これだけで終わるなんてそんなわけがないだろw”



 確かにこれは盲点だった。


 わたがしは元々ダンジョンにいた犬だ。

 その点を考えるとダンジョンのような地下の方が住みやすいのかもしれない。


 ルシルにしてはかなり勝ちを狙いに来たのでは、と思えるその家に僕は感心していた。



「すごいね、これは。確かにわたがしはここが良いというかもしれないね」

「しかもこの家のすごいところはなんとダンジョン化しているところにあります」

「んっ?」



 なんだろう、雲行きが怪しくなってきた気がする。



「えっと、ダンジョン化ってダンジョンみたいな内装をしてるって事だよね?」

「いえ、ダンジョンそのものです」

「それってもしかして魔物とかも?」

「もちろん涌きます。これを再現するのが大変だったのですよ」



 ルシルは大仕事をしたという感じに額の汗を拭っていた。



「す、すぐに埋めて!! 今すぐに!!」

「えぇぇ!? ど、どうしてですか?」

「わたがしのようなかわいい犬がダンジョンの魔物に襲われたらどうするの!? それにダンジョンが何個もあっても管理しきれないでしょ!?」

「あぁ、そのことにございますね。毛玉は襲うようになってますけど、主様は襲わないようにキツく言ってあります。安全ですよ?」

「そういうことを言ってるんじゃないよ!?」



 僕たちは急いで新たなダンジョンの存在を隠蔽するのだった――。



“ダンジョンみたいな場所じゃなくてダンジョンそのものにしたのかw”

“さすがw”

“それでこそルシルだw”

“しかもダンジョンにいる魔物たちは調教済みw”

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