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配信ダンジョン育成中~育てた最強種族たちとほのぼの配信~  作者: 空野進
第5話『アメリカ最強探索者のミーシャ』

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【配信】『チーム対抗犬小屋選手権』(作業編その1)

「では早速始めてもらいましょう」



 天瀬のその言葉と同時に皆行動を開始していた。



「お兄ちゃん、ティナは何をしたら良いの?」

「木材の準備をお願いしてもいいかな?」

「わかったの」



 そういうとティナは突然大木を生み出していた。



「これでいいの?」

「うーん、これは大きすぎるかな? 僕もこの木を切れたら良いんだけど、流石にね……」

「そ、そうだったの。お兄ちゃんが切れるくらいの大きさのを出すの」

「えっと、一応木材は準備してあるからそれを運んでくれるかな?」

「うぅ、ティナ、役立たずなの……」

「そんなことないよ。いつもティナには助けてもらってるよ」

「お兄ちゃん、ありがとうなのー」



 ティナが抱きついてくる。


 そして、あらかじめ用意しておいた木の板を使い、慣れない金槌を使いながら犬小屋を作っていく。



「痛っ」



 途中で思いっきり指を金槌で叩いてしまう。



「お、お兄ちゃん、大丈夫なの!?」

「うん、ジーンとするけど、しばらくしたらマシになるかな?」

「じっとしててほしいの」



 そういうとティナは僕の指に葉っぱについた雫を垂らしてくる。

 それが指についた瞬間に痛みはスッと引いていた。



「ティナ、ありがとう」

「うん、ティナも役に立ったの」



 それから僕たちは作業を続ける。




◇◆◇




「何でしょうか、この癒しの空間は。私としてはずっとここを見ていたい気持ちになりました。これで終わっても良いですか?」




"ダメw”

"でも癒されることには違いない”

"見た目の派手さがないのは減点だな。”

"これじゃあ最下位争いは厳しいだろうな”



「うぅ……、わかってますよ。現実逃避はやめて次を見ますね」



 カメラがミィちゃんの方を向く。



「私もしっかり予習してきたのだ。木と木を打ち付けたらいいのだ!」



 ミィちゃんから少し期待できる言葉が返ってくる。ただ見た目は……。



"木=大木”

"そのまま使うのかよ!w”

"とてつもなく巨大なのができそうだなw”

"天瀬さんの表情、死んでないかw”



「えっと、次は木を打ちつけるのだ」



ドガガガガガッ!!



 ミィちゃんが木に何度も殴りかかる。

 すると木が一瞬で原型がなくなるほどに形を変えていた。

 更に二本の木に対して殴りかかっていたために良い具合に圧縮されて一つの訳のわからない圧縮された木片へと形を変えていた。



「なんかすごいのだ。もっとするのだ!」

「えっと、ミィちゃんさんはまだ作業に掛かっていないみたいなので、先にルシルさんを見に行きましょうか」



"現実逃避w”

"どんな犬小屋になるのか見当も付かないw”

"なんかすごいのだw”

"何が起こったのか見当も付かない”

"最下位争いぶっちぎりだな”



「さ、さて、気を取り直してルシルさん……」

「くくくっ、あの程度の毛玉風情に主様が作った家はもったいないです。土にでも埋めておくのが良いでしょう。あとはあの毛玉を脅して……」

「さて、ルシルさんもまだ作業には取りかかっていないみたいですので、次の方を見に行きましょうか」



"脅しw”

"フェンリルのほうが強くないか?”

"ダンジョンに生息してたことを考えると意外と土の穴のほうがいいというかもなw”

"意外とダークホースか?”



「次は匠のどらご……ではなくてトカゲさんですね。これは――」



 天瀬の前には立派な犬小屋が既に出来上がっていた。




"すげぇぇぇぇ!”

"立派な犬小屋だ”

"さすが匠!”

"これは優勝は決まったんじゃないか?”

"って、デカいw”



 天瀬が更に近づいていくとその犬小屋は大きさが二階建ての大きさほどあり、天瀬ですら優に入れるほどの大きさであった。



「で、でもあの子も魔物って事を考えるとこれくらい必要になるのかもしれませんね」



"確かに”

"フェンリルって本当はもっとでかかったよな?”

"まだ成長途中と考えると大きさも必要か”

"これは判断がつかないな”

"でも出来は間違いなく一番良いな”



「さすが優勝候補ですね。ってその隣もなんだかすごい建物ができてますよ!?」



 そう言いながら天瀬はゴブ君の犬小屋へと近づいていく。


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