第91話〜竜王の祝福〜
一点集中の強大な魔術が雷獣の腹を穿つ。
さらにここでエキドナが隠し味として付与した魔術吸収の魔術。雷獣の腹を貫いた直後雷獣を吸収して勢いを増す。
虎のような形をした魔術がいつしか竜へと姿を変える。
術者の竜はこの技をこう名付けた。
「竜滅」
雷獣を貫きそのままオズの方へ向かい竜がオズを拘束する。この戦いは殺し合いではない。なのでエキドナは拘束させ1つの魔術を発動する。ソフィアの状態異常を元に作成した魔術。
あらゆる状態異常というデバフをさらに別の魔術で強化し、対象者に強烈な睡魔、麻痺、毒、精神障害、酩酊、疲労付与、血流低下、思考力低下、防御力低下、攻撃力低下、鈍足化など他多数のデバフを備えた究極の弱体化魔術を発動させる。
「竜王の祝福」
オズの額へエキドナが指を当てオズは気を失う。
オズVSエキドナはエキドナの勝利であった。
一方のところレオンはというと、ヒロに怯え逃げに逃げたが、それがヒロの罠でまんまとやられてしまった。
これにはヒロも、
「強くはなりましたけど残念ですねぇ。」
との一言。
ソフィアとマーサは実力があまりに拮抗していたため勝負がつかず時間切れで終了。ソフィアが負けなかったのは全て守護神のおかげでそれがなければ負けていただろう。
それとマーサの戦闘スタイルも1つの理由だ。マーサは口調などから推測ができるとおり、かなり陰湿な戦い方をする。
なので不意打ちを守護神が咎める、この繰り返しであった。
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ー戦闘終了後同時期
夜の帳が下ろされている魔皇城で魔皇ヴィルスは笑みを浮かべる。
魔皇城の一室。そこでは緊急の会議が執り行わていた。
魔皇を取り囲み13柱の配下が集う。
静寂に包まれた中、魔皇は言を発す。
「此度の人間、零の戦闘力を駒達で測らせて貰った。その結果をマガド、報告しろ。」
"死熾騎士団長マガド"
世界最強の魔剣士、先代の魔皇から仕えている魔族最高戦力の1人。
「は、此度の零という人族に関しましては、我らが魔皇ヴィルス様の計画に利用できる存在だと思った思われます。彼の人族ですがすでに滅亡した3カ国全てを破壊した本人、その全てを零そしてもう1人のソフィア、この2名で行っているとのこと。戦力に関しては理由は不明ですが魔術が使えないとのこと。魔法の練度ですが、中々のものでカーズの指導を受け成長するとの予想がありますがその時は我らで対処可能かと……報告は以上。」
口々に魔皇配下は喋り出す。
魔皇は少し顎に手を当てた後再び話し始める。
「実に我らに利用できやすい人材だ、報告ご苦労。時は1年後、その人間が次の国に侵攻したその時、我らが世界を頂くとしよう。」
魔皇ヴィルスはただ1人笑みを浮かべていた……
いつも見て下さりありがとうございます。
本日久しぶりの投稿になってしまい申し訳ございません。とうとう最終章の幕開けが近くなりました。
投稿頻度が回復できるよう頑張ります!




