第68話〜涙〜
"行くよ!守護神"
私たちは息を合わせて、立ちはだかる敵に向かっていった。
3本の首がある犬の冥獣、種類としては冥獣ではいそうな感じだけど、あきらかに魔力が違う。
放つ殺気は私たちの背筋を凍りつかせる、
レイを助けるんだと私は震える足を抑えて目の前の敵へ向かう。
事実、守護神の進化がなければもうソフィアは、ケルベロスの胃袋の中にいるだろう。
守護神の進化に伴い、ソフィアの技術も遥かに上がっている。
だけど、まだ足りない。
及ばないのだ、零という男には、ソフィアは人間のだせる限界の域まであと少しというレベルまで迫っている。
だが、零は何故かその域を既に超過していた。
これは偶然か、はたまた必然か……
ケルベロスは基本的に理性で動いている訳では無い。
本能のままそして冥王のために動いているだけ。
それが冥界の狂犬と由縁でもあった。
ソフィアは3つの口から放たれる攻撃を守護神で守りながら攻めに転じる。
銃も体内に打ち込まないとただのオモチャになってしまうだろう。
それをわかっているソフィアは弓と守護神での肉体を使った攻撃に絞っていた。
同時に親愛之王も使って……
ケルベロスは少し嫌がるがかすり傷しかおおっていない。
ソフィアも申し訳程度の魔術で攻撃するが、ダメージは皆無であった、魔術が通用しないと分かり身体攻撃に移ろうとした途端、ケルベロスの拳、前足が腹にヒットする。
ケルベロスの攻撃の威力は凄まじく守護神ありでも数百メートル先まで飛ばされてしまった。
回復しようと休んでいるのも束の間、一瞬で移動してソフィアを踏み潰そうとするが守護神が何とか前足を受け止める、それに乗じてソフィアも力ずくでおしのけようとする。
あとはどちらが力が上かの戦い、だがソフィアたちの方が圧倒的に不利であった。
ケルベロスはここで本気をださなくても死なないのに対して踏み潰されたらソフィアに待つのは死……
力の消耗がソフィアの方が圧倒的に多かった。
やばい……押し負ける……こんなところで……
守護神も必死に抵抗する。
だけど、
(もうダメ……)
そう思った瞬間、ケルベロスはそこから消えていた。
ケルベロスがいたところにいたのは1人のフードを被った人と、見慣れたあの男、そう零とリリスの到着だ。
「瞬間移動で数キロ先には飛ばしたがすぐ来るだろう。」
「たてるか?ソフィア」
「うん……レイ、レイ!」
そういってソフィアは零に抱きつき、涙を流す。
「よく頑張ったなソフィア、あとは俺を信じて待っててくれ」
「うぅん……」
「もう来たのかケルベロス、さすがにはやいな」
「ヴァフゥ……」
「リリス、ソフィアを安全な所へ」
「OKすぐ行くね。」
「虚空 第一式 《空》」
開戦の合図だ。
いつも見て下さりありがとうございます。
誤字脱字報告をしてくださると幸いです。
ブックマークに登録、評価、感想を書いてくださると嬉しいです。




