第61話〜ただの人間だ〜
俺はどこに歩いてるかもわからず、冥界をさまよっていた。
最近では冥界の環境にも再生を繰り返して体が順応し始めて、今では絶望で意識が飛びそうになることはなくなった。
そんなある日、俺はいつものように食料を探していた。
こんな冥界でも集落はあるのか、食料になる敵はいるのか……
そんなことを考えていると、冥獣とはどこか違う殺気を感じた。思考加速を使い、魔神眼と精霊眼も起動し敵に身構える。
「なかなかやるじゃん……」
後方5mから声、咄嗟に虚空を放つ、しかし、虚空が真っ二つに切れた、俺は瞬間移動で退避した。
さっき居た場所を見ると敵がいない。
どこだ?
空間把握で敵の位置を探す、上だ!
「反応するとはすごいね〜」
ようやく姿が見えた。
フードを被って身長は俺より少し小さい。そして右手に剣。
こいつ悪魔だな、俺とソフィア以外に人間がいるとは思えないし、この魔力がないように見せかけるのは悪魔のやり口……
「あんた人間だね〜、なんで生身でいるの?!ねえねえ!僕と遊ぼうよ!」
ここも前と同じで魔素が薄いためこちらも剣で応戦する。
悪魔は腰の体勢を低くし構えを取る。
「千紫万紅、梔子」
剣の流麗がまるで花のように見える。
負けじと俺も剣を振る。
「千紫万紅、柳」
型通りの七ヶ突
剣の腕では俺より何倍も強い。
(憤怒之王でゴリ押すか)
俺は憤怒之王で強化して、剣を一筋。
これで今の俺なら十分、なぜなら……
冥界で鍛えて基礎身体能力が大幅に向上しているからな。
「何者なの?人間でしょ!」
「そうだ、ただの人間だ」
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