表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命を継ぐ者(ラシル)の旅-逃亡編  作者: みのりっち
13/74

取引

さて、こちらアルマー村からやってきた聖仙様一行、王都で大事な用事を済ませた翌日です。


「もしや、聖仙様ではございませんか?」

スーリアさん達に王都見物をさせていた時、街で声を掛けられます。


「はて、お主誰じゃ・・・?」

「お忘れですか? 一昨年の事ですが、王都巡礼のアルマー村詣で、奇跡を目の当たりにさせていただきました。私、グディシュと申します・・・」


いや奇遇ですなあ、王都には商用ですか? 気さくに話しかけてきた壮年の男、


「いや、ちと用事があったのだが、ちょうど昨日終わったところじゃ」

「もしよろしければ、今晩、一緒に食事をいかがですか?」


皆様ご一緒に、と誘うグディシュさん、聖仙様一行と食事の約束を取り付けます。




午後遅く、グディシュさんの御宅を訪問した聖仙様一行、歓待を受けしばしの団欒(だんらん)です。


「ところで、グディシュさん、仕事は何をされておるのじゃ?」

「当時、私は街道の警備をしておりました。今は、宮殿の警備担当でして・・・」


「そうか、ちょうど良い。最近、王都で怪しい人物の話を聞いておらんか?」

「それは、龍巫女様、と呼ばれる方のことですか?」

グディシュさん、茶目っ気のある顔で聖仙様に笑い掛けます。


「グディシュさん、あんた、まさか・・・」

聖仙様、探るような目つきで相手を見ます。


「いえいえ、御心配には及びません。我々も上からの命令なので、型通りの調べはします。あのお方、確かに予測不能な行動をされます。しかし、我々が手を下すほどの危険人物とは思えません」


と言っても、方針の変更は時間もかかります。ほとぼりが冷めるまで、ユミルを出ていただくのが一番です、とグディシュさんは続けます。


その言葉を聞き、まずは安堵する聖仙様。


「それより、宮殿にちょっかいを掛ける(やから)がおりまして。実は、ご協力いただきたい事は、そちらの方なのです」

「もしや、昨日、あの酒場を・・・」

「はい、部下に見張らせておりました。そこで相談なのですが・・・」

グディシュさん、聖仙様に何やら耳打ちをします。


「まあ、そちらに任せる方が筋は通る」

「はい、そう言って頂けるとありがたいです!」

グディシュさん、聖仙様から了解を得、満面の笑みです。


「お主ら、呪の扱いは心得ておるのじゃな?」

「いいえ、そちらもご教授いただけると助かります」


厚かましい奴じゃ、と(つぶや)く聖仙様。

おかげで、グディシュさんに呪の扱いを教えることになりました。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ