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巡り廻られる物語の物語  作者: 水谷 空
第二章・柏木優輝の物語
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三十二.始まりの発端・前編(優輝の物語)

朝のホームルームが終え、一時間目は体育だった。授業内容は体育館でのバスケ。


(はぁ~、朝からバスケかよー。だるー。)


ここの体育館は第一第ニとニつあり第一は球技、第ニはその他として使われる(やはり体育館も小中高兼用である)。


どっちもかなりデカイからよく小中高からバラバラの学年が同時に使っている。


今は第一にいる。バスケコートは合わせ計四つあり、ニコートずつ敷居で分けられている(みんなは今いるのをAコート、敷居の隣をBコートと呼んでいる)。


Bコートでは、なんと莉奈のクラスが授業している。意外と違うクラスが同時に授業をすることは滅多にないためクラスみんなが喜んでいた。何故なら体育の授業は主に自主性がとられているため、後から合同ですることが出来るからだ。しかし、記録をつけるためとりあえず両クラスとも始めは真面目に授業をする。そして、少ししたら遊び始める。


(ま、バレたら先生から大目玉をくらうけどな。)


ここでやっとバスケのチーム分けが終わった。チームの仲間に優輝がいるのに気づいた。


「宜しくな、優輝。」


「あ、ああ……。こちらこそよろしくな。」


俺は軽く肩を叩きながら話し掛けた。しかし、優輝からは素っ気ない返事が返ってきた。


(ま、優輝も余り乗る気がしないのだろう。)


そう考え余り気には止めなかった。




-十五分後-

やはり優輝は心ここにあらずのようでただただ走っているようだった。


一度優輝に声をかけてパスした。すると、驚いたように顔を上げ、見事に「うぎゃ!」と声をあげて顔面に直撃した。


「大丈夫か!?」と聞いたがやはり素っ気なく返事されただけだった。


そして、今現在。クラスメート(俺と優輝以外)は隣のBコートに移動し、莉奈のクラスと一緒にドッジボールを初めていた。


「俺達も隣に行くか?」


「俺はいいよ。繋だけで行ってくれ。」


「本当にどうしたんだよ。今日のお前何か変だぞ。何かあったのか?」


俺は真剣な眼差しで優輝に尋ねた。


「それは…………。」


それでもやはり、優輝は暗い顔をするだけで教えてくれなかった。


その後も二人で壁にもたれたままじっと授業が終わるのを待った。




-授業終了間際-

「じゃ、帰るかなー。」


そう言いながら、俺は立ち上がった。

優輝も無言のまま立ち上がった。暗い顔は今も健在だ。


そして、俺達がニコート合同の一つしかない出入口の扉を開けようとしたその時、突如体育館全体が揺れだした!


「地震だ!」


そう考えつつ俺は辺りを見渡した。今も体育館は揺れており、天井にある大きな電灯(Aコートだけで計十四つ)が大きく揺れ、いつ落ちてきてもおかしくない状態だ。隣のBコートからは多くの悲鳴が聞こえてきた。優輝はというと悔しそうに顔を歪めている。


「何をしている、繋!こんな時は、まずは出入口の確保が先決だ!」


いきなりキラーの声が頭に響いた。それを聞き、扉を押したがびくともしない。


「優輝!まずは出入口の確保が先決だ。扉を開けるのを手伝ってくれ!」


「……分かった。」


二人で同時に押してみたものの結果は同じだった。


「ガシャ!」


そのような音が後ろから聞こえた。慌てて後ろを見ると電灯が次々に落ちてきてきていた。


「隣は大丈夫なのか……。てか、ヤバイなこれは……。」


まだ、体育館の揺れが収まる気配はない。しかし、扉は開かないのでどうすることもできない。


その瞬間一番俺達の近くにあった電灯がバチバチと薄白い電気がスパークして、いきなり爆発した!

すると、灰色の煙が一気にコート全体を包みこんだ。何も見えなくなり俺は動きを止め、『(視界を遮る物質を透しする)ミル』を発動させ、辺りを見た。。


(まだまだ未熟だか、これくらいの煙ぐいなら視界を回復できる!)


そこで俺が見たものは驚愕的なものだった。


なんと、この煙の中に俺達以外の誰かの影が見えた。


しかも、隣にいたはずの優輝はそいつと話をしているではないか!!!








続く

題名を新しくしました!

これからもよろしくお願いいたします!!

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