マレー沖海戦
部活などで投稿が遅れました。
地上やイギリス艦隊から見上げる兵士達は皆、上空を飛んでいる爆撃機の編隊が艦隊を攻撃するのだと思っていた。
しかし、爆撃隊は地上のイギリス軍を攻撃している。
ある艦隊の『我、只今より敵艦隊を攻撃する、手出しは無用』と言う通信があったからであった。
艦隊を攻撃しないこと不審に思ったが、この隙にとイギリス艦隊は離脱しようとしたその時、
レパルスの左舷約50mの地点に3本の水柱が上がった。
その他にもPOWや巡洋艦、駆逐艦の周りにも水柱が上がった。
その正体は、密かにイギリス艦隊に忍び寄っていた第一主力艦隊第一、第二戦隊と第一、三水雷戦隊であった。
第一戦隊には大和と武蔵が、第二戦隊には妙高と那智が属している。
大和と武蔵は史実より4ヶ月も早く完成していた。
副砲は、2基しか積んでいない。
その代わり、高角砲や機銃を大量に搭載している。
主砲は46㎝三連装3基である。
第一主力艦隊は戦艦不足のため大和と武蔵しか配備されていない。
空母は軽空母が3隻いるだけである。
指揮は、山本五十六大将である。
主砲の射程は、45㎞のためイギリス艦隊はどこから撃たれているのか、わからないままである。
日本軍は電探射撃のため、正確になってきている。
そして、戦闘が始まってから3分後、大和に狙われていたレパルスは、3番主砲に直撃弾をくらい船体が真っ二つにおれて爆沈した。
見張り『レパルス爆沈!』
POW艦長『なんだと!いったいどこから撃たれているんだ!』
見張り『艦長!左舷約4万に戦艦2隻とその他多数、砲撃はその戦艦が行っています!』
POW艦長『なんと言う射程だ!』
見張り『敵水雷戦隊接近!』
POW艦長『副長、味方は何隻残っている』
副長『この艦をあわせて4隻です』
POW艦長『そうか』
見張り『敵艦隊より発光信号!』
POW艦長『何!』
見張り『降伏せよ、さもなくば撃沈すると言っています』
副長『艦長!』
POW艦長『降伏しよう!見張り員、敵艦隊に連絡降伏すると伝えてくれ』
見張り『了解しました!』
見張り『長官!敵艦隊より発光信号!』
山本『なんといっている』
見張り『降伏する、だそうです』
山本『そうか、敵艦を拿捕せよ!』
見張り『はっ!』
こうして、マレー沖海戦は終了した。
戦果は、
日本軍全艦無傷
戦艦1隻拿捕
シンガポール占領
イギリス軍
戦艦損失
巡洋艦2隻撃沈
駆逐艦4隻撃沈
シンガポール陥落
その他にも南方の油田地帯の占領が完了し、本格的な基地建設が始まっていった。
史実のスラバヤ沖海戦は、米英両艦隊が撤退した為起こらなかった。
その間にも、サイパングアムの要塞化が進められていた。
サイパングアムの要塞化の理由は、まだ先になる。
12月呉海軍基地
山本『凄い艦ですな』
南雲『そうですね』
山本『技術陣もよく頑張ってくれたものだ』
南雲『確かによく頑張ってくれましたからね』
山本『南雲君そろそろ時間ではないかね』
南雲『あっそうでした、それでは失礼します』
山本『しっかり頼むぞ』
南雲『はい!』
南雲中将は次の作戦のため、呉の港を出港していった。
山本長官達が話していた戦艦と言うのは、新型の
『紀伊』
であった。
次回は、紀伊の紹介とインド洋作戦です。
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