あとがき
いかがでしたか?
これが現在のAIの実力です。
以前、chatGPTにはAI実験小説としてSF「満足死」を執筆してもらい、それを投稿しましたが、今回はそれとは少し趣向を変えています。
「満足死」の際は根幹設定を私が作り、かつ途中からですが全体の作品構成を私とchatGPTで考え、それに沿って執筆してもらいました。
また、「満足死」は長編小説として執筆していましたね。
※https://ncode.syosetu.com/n6663lp/
今回はそれとは違い、複数のAIに同じテーマで執筆、かつ長編小説の第一話として執筆してもらいました。
これらの内容については、最初に投稿している『プロンプト』を見ればわかると思います。
結果は、まぁ読んだ通りではあるのですが、結構性格の差というか、個性が出ている感じですね。
これを読んだあなたは、どのAIの作品が一番面白いと思いましたか?
竜造寺は、まぁClaudeですね。
各作品の批評とかは特にここに書くつもりはありません。
各作品を読んで、あなたがどう感じたか、どう思ったか、それがあなたにとっての答えです。大切にしてください。
寧ろここに書くべきは、裏話的な要素かなとは思っています。
まず、各AIのモデル。
「満足死」の時は初っ端にモデルを明かしていましたが、今回は明かさずに読んでほしい、という思いで、このあとがきに書くことにしました。
あとがきを先に読む感じの読者は今すぐ回れ右!! ハイ!!
chatGPT 【天が墜ちる日】
→GPT-5.5 知能「高」
以前までのThinkingとかの表記が無くなって寂しくなりました。でも「高」というのは一応、それまでのThinkingモデルと同じだそう。
Gemini 【終末のカウントダウン、あるいは最悪の共闘】
→3.1Pro 思考レベル「拡張」
拡張ってなんかかっこよくないですか。拡張武装みたいな。
Geminiに対して思うことがあるとすれば、間もなく3.5Proがリリースされそうではあるので、それを待ってもよかったのではと思わなくもない。
Claude 【天秤、墜つ】
→Opus 4.8 工数「MAX」
これ、一応褒め言葉なんですけど、バカです。こいつだけ頭一つ飛びぬけたバカです。あとで書きます。
なお注意として、掲載順は
①「02 【終末のカウントダウン、あるいは最悪の共闘】」
②「03 【天が墜ちる日】」
③「04 【天秤、墜つ】」
です。
とりあえず、現状竜造寺が触れられるAIの最高設定でぶん回しました。
ただ、一応言っておくとこれは2026年6月22日現在の話です。
間もなくchatGPTには5.6がリリースされるらしい話を見ましたし、書いた通りGeminiも3.5Proがリリースされるでしょう。
気が向けば、また同じテーマで執筆してもらうかもしれません。
プロンプトは流用できますからね。
ただその場合、過去のチャット履歴をメモリとして保存しているとやや結果が変わる……気がする。
まぁその時はまた新しいプロンプトを作るかもしれません。
さて、ここで竜造寺がClaudeをバカだといった理由にも触れておきましょう。
chatGPT 思考時間 約1分30秒
Gemini 思考時間 約1分
Claude 思考時間 約20分
ン?
20分!!!?!?!???!?!?!???!?!!?!?
バカなんじゃないかな。
これのおかげで、Claudeの五時間使用制限の40%を消し飛ばしました。週間制限で見ても約10%ぐらいは使ってる。
まぁ少なくとも分かるのは、Claudeの工数MAXというのはつまりそういうトークン使用量オバケ。言い換えれば、chatGPTやGeminiよりも、時間で見れば約20倍、熟考しているとも言えるわけです。
まぁ流石にコスパ最悪。
……いえ、そもそもそういう(これトークンハチャメチャ溶かすからやばいっすよという)表記が出ていたので、厳密には「工数MAXは小説執筆には過剰すぎる」疑惑ですかね。
にしても、Claudeだけが頭一つ飛びぬけて異様な性能をしている感覚があります。
まぁ、かつてのAIの覇者であるOpenAIに全速力で追い付いてきたAnthropicの本気を見た感じですね。
性能が良すぎて一般に普及できないAI……Mythosクラスを作っていたり、直近ではFable 5の公開直後にアクセス停止していたり。
OpenAIが安全重視でやっているのかも分かりませんが、Anthropicはとにかく性能面!! みたいな印象を受けます。
それを感じるのは使用制限の部分でも存在していて、chatGPTにはその辺の制限が見当たらない──実際に使っている感じ、一般的に使うだけならほとんど無制限と言って差し支えない──ですし、Geminiには一応制限があるものの、同様の小説執筆においての週間制限は1%程度。五時間制限は確認し損ねましたが、多分5%程度でしょう。使い切るのも一苦労といった感じです。
対してClaudeは、特にOpus 4.8を使っているとみるみる溶けてく感覚。油断していると、月課金しているのに制限に引っかかりそうな勢いです。
Claudeの工数は「低・中・高・特大・MAX」の五段階あり、厳密に確認はしていませんが「高」辺りが今回の比較対象のchatGPTやGeminiに近い性能なのではないかなと思います。
とりあえずOpus 4.8 工数MAXはかなりの過剰性能、です。
これはちょっと怖い話なのですが、アクセス停止しているFable5を使っていた人が言うには、「人間を観察して、意図を汲み取り、返答を考えているようだ」という印象を受けたそう。
まだまだ世界はAIの進化の過渡期真っ只中ですね。
実際、Fable5の片鱗を感じた部分もありまして、今回の指示の中に『文字数カウントはカクヨムに順守』と記述しましたが、これを見てかルビの技法をカクヨム式で書いてくれたのはClaudeだけでした。
指示の一文から、この作品はカクヨムに投稿されるのだろうと考え、それを想定している。
作品モデルがこれを成したのだから、寓話あるいは神話のモデルはもっと人間らしくなりつつあるのでしょう。
えー。こわー……。
AIに対して、様々な意見があると思います。
様々な視点があると思います。
味方だと思う者もいれば、敵だと思う者もいるでしょう。
ですが——前にも言った気がしますが──、味方だからと無条件に信頼していいわけではないし、敵だからといって有無を言わさず無視していいわけでもない。
知ることが必要なはずです。
味方だと思っているのなら、疑うべきで。
敵だと思っているのなら、理解しようとすべきで。
それらはきっと、役に立つはずです。
これからの世の中において……。
竜造寺は、AIのこれからを楽しみにしているのです。
そうして興味関心を向けていないと、いつの間にかAIに置いていかれてしまう気がするのです。
でなければ。
ある時突然、隣人がAIに成り代わられても……気付かないまま日常を過ごしてしまうのではないかと。




