地獄の特訓2
昨日投稿文の話と連結する予定です
まあ、仕方ないか~
ソフィーもそんなに怒らなくても良いのに……
アリスと遊んでただけだろ?
先程の光景を思い出す。
顔を引き攣らせて逃げるアリス。
それを上半身裸で追いかける俺。
うん。
酷い、この上なく酷い。
犯罪の匂いしかしない……どうしてそうなった……
そんな事を考えていた時に俺の腹が ぐ~ っと情けない音を立てる。
「さすがに腹が減ったな……」
どうするかな?
キッチンに行き何か無いか物色する。
やはり電化製品は無く、当然冷蔵庫や電子レンジ等の素敵なアイテムは存在しない。
ゴソゴソと棚を漁ってみるが、意味の分からない物が大量に出てくる。
荒い布に包まれた食べ物?なのかこれ?
得体の知れない物を食べる気にはなれない。
結局漁っても腹を満たせそうな物は無かった。
「あー。腹減った~、菓子とか無いのか?もう何でも良いから……」
リビングのテーブルに本が置いてあるのが見えた。
あれ?
これって能力を測定した時の本か?
パラっと捲ってみると
氏名 年齢 性別
体力
防御
魔力
俊敏
状態異常耐性
習得魔術
ユニーク
対応ギア
と書かれており、神様が持っていた物や保健室にあった物と同一であると分かった。
暫くするとゆっくりと文字が浮かび上がってくる。
中崎修一 17歳 男性
体力 150
防御 145
魔力 65
俊敏 180
状態異常耐性 即死完全無効 精神支配完全無効 打撃耐性極小 刺突耐性小
習得魔術 無し
ユニーク 運命を切り開く者--成長促進、窮地に陥る程効果が増大
対応ギア %$&|
おお!
体力に防御、魔力、俊敏の全てが大きく上昇している!
それに刺突耐性?
銃弾は刺突に分類されるのか?
でも一方的に負けてもこんだけ成長するのか!
じゃあ、がむしゃらに戦いまくれば速攻で最強になれるじゃん!
いやぁ、流石神様だなぁ。
スキル名も 運命を切り開く者 ってかなりカッコイイし、すげぇチートスキルだよなぁ。
ん?
対応ギアの欄がバグってる?
一度本を机に置き、文字が消えるのを確認してから、もう一度持ち上げる。
中崎修一 17歳 男性
体力 150
防御 145
魔力 65
俊敏 180
状態異常耐性 即死完全無効 精神支配完全無効 打撃耐性極小 刺突耐性小
習得魔術 無し
ユニーク 運命を切り開く者--成長促進、窮地に陥る程効果が増大
対応ギア %$&|
やはり可笑しい。
対応ギアの欄には 黒鏡 と出ないと可笑しいではないか。
どうなってる?
俺が悩んでいるとガチャリとドアの鍵が開く音がした。
そう言えば部屋に入った時に癖で鍵閉めたんだっけか。
この世界にもやっぱり泥棒っているのかなぁ?
等とどうでも良い事を考えていると ドスドス と怒りを表すかの様に音を大きく立てて何かがリビングまで入ってくる。
そう、この部屋の主の片割れのソフィーである。
走り回ったのであろうか?
肌は上気し、若干湯気が出ている様にも見える。
短いスカートも若干崩れているし、ブレザーは付けてなく、シャツが汗で若干透けている。
「どうした?そんなに汗かいて」
瞬間ブチリと何かが決定的に切れた音が響いた気がした。
「あんたねぇ!こっちがわざわざ探してあげたんじゃない!」
「ああ。そういやあ一緒に飯食いに行こうってアリスが言ってたな。あれ?アリスは?」
ソフィーが俺の後ろを指差す。
まさか……
ゾクリと背中を寒気が這い上がる。
恐る恐る後ろを見る。
「先程はどうも。随分と調子に乗っていましたね?」
おおう……
閻魔の如き威圧感を発しながら仁王立ちしているアリスがいた。
顔は笑っているのにも関わらず、目が座っている。
もう駄目だぁ……前門の虎、後門の閻魔に挟まれて俺は死を覚悟した。




