プロローグ
突然だが、言わせてほしい。
有り得ないと。
時は西暦20XX年、世界には人間が開拓した都市が乱立し、機械仕掛けの都市は電力と言う血液を受け取り鼓動する。
もはや森林など一部の発展途上国にしか無く、世界的な財産と言っても過言では無いだろう。
俺は中崎修一、22歳引き籠りだ。
当然の様にニートだし、童貞ってか彼女いない歴=年齢だ。
自分の事を不細工だとは思わないが、イケメンだとも思わない。
22歳と成人してはいるが、童顔の所為で学生と間違われた事も数えきれない程ある。
身長は170CM、うん。平均的だ。
太ってはいないがマッチョでも無い、痩せ型に分類されるだろうか?
己の肉体を頭に思い浮かべる。
別にガリガリとも言えない、うん中途半端だ。
いや、待ってほしい。
何突然、自己紹介始めてんだとか思わないで欲しい。
俺も混乱しているんだ、気持ちの整理を付けよう。
そう、簡潔に今の状況を整理しよう。
俺はどうやら異世界に来てしまったらしい。
思考がぶっ飛び過ぎてる?
仕方ないだろう……誰だって俺と同じ状況になれば、異世界に来たか自分がラリったかの2択を迫られるだろう。
しかし、論理的な思考が出来ている以上後者の選択は削られる。
結果として残るのは前者……異世界に飛ばされたのだ。
理由は分からない、手段も目的も分からない。
だが、目の前に広がる広大な森林。
大よそ地球に存在する筈の無い程広大な森林を目にし、尚且つ理解を超えた動物に追い掛け回された挙句、何故か好意的で何所からともなく取り出した剣を振り回す美少女と一緒に居れば、これはファンタジーの世界に迷い込んだと思わざるを得ないだろう。
そう、あの少女が言った通り、自分は漫画やアニメ等の創作物でありがちな、ファンタジーの世界に迷い込んでしまったのだ……




