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謎は物語を規定し、物語は謎を規定する

 前回の続き。トリックと謎だったら先に謎を考えた方がいいっぽいという話を、より具体的に詰めていきます。

 物語の中に謎が含まれているというのは確かにそうなんですが、それでも謎から物語を作るパターンと逆のパターンがあるように思います。行ったり戻ったりするんで明確には分けられないだろうし、最終的にぐちゃぐちゃに混ざるにしても。


①先に謎を作ってしまうパターン


 これは本当に何もかもまっさらで、「よし、ミステリー系書こう」と思って謎に思いを巡らせるパターンです。現実的にこんなパターンがどれほどあるのかは置いといて、そうすると何もないところから謎を作ることになります。

 謎 ⇒ 設定・世界観 ⇒ 物語


 の順番でプロットが決まっていくことになるんじゃないでしょうか。


 例1. 人が宙に浮いて衆人環視の中、人形に刺殺される(謎)

     おどろおどろしい雰囲気、人形は日本人形の方がいい・和風ホラーっぽく(設定・世界観)

     その設定・世界観を元に物語を作る


 当然ながら、謎に対応するトリックを考えていく中で、設定はプラスされ、また物語もどんどん変化していくというか縛りができてくるはずです。

 けど、じゃあ謎だけ作ってトリックができるまで設定・世界観や物語を作らないでいいのかというと、経験上それはうまくいかない気がします。

 というのも、設定・世界観や物語自体がトリックを考え付く材料になることが多々あるんですよね。逆に謎だけぽんと置いておいて、さあトリック考えるぞ、というのは難しいと思います。

 結局、最初にぼんやりとしたプロットレベルで設定・世界観と物語を作っておいて、それを元にトリックを考えて、今度はトリックに合わせて設定・世界観をちょっとずつ修正して、それに合わせて謎を修正して、またトリックを……という繰り返しが現実的なんじゃないでしょうか。どれかが先に完成することなく、どのプロットも互いに影響し合いながらじょじょに形ができてくることになるかと思います。


②物語、設定が先にあるパターン


 ほとんどは大なり小なりこっちかもしれません。たとえば青春ミステリにするとか、こういうキャラを出したいとか、もう結構こんな話になるって決まってるとか、あるいはシリーズものとかもこっちになりますよね。

 そうすると、既に世界観・設定は決まっていますので


 物語 ⇒ 謎


 という流れになるかと思います。

 こちらの場合は、先にどんな話にするかと決めておいて、その話のワク内で魅力的である謎を作ることが必要になると思います。

 もちろん、①のパターンと同じく、トリックを考えていく中で物語、謎を修正し、そしてトリックもまた修正されていくというのは同じです。


 じゃあ次回は、魅力的な謎とはどんなものかを具体的に詰めていければと思います。

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