第三話 神剣の番人
俺たちは、神剣が刺さっているという山に来た。
「でも、こんな高い山、どうやって登ればいいんでしょう…」
「俺の身体能力なら、ワンチャンジャンプして登れる」
「ホントかにゃ?やってみろにゃ」
「おうよ!えいっ」
俺は全力でジャンプした。そしたら、思ったより高く跳べた。
遥か上空から見る街の風景は綺麗だった。が、すぐに俺は真っ逆さまに落ちていった。
着地するときに頭を岩にぶつけた。痛い。けどこれぐらいでは死なない。俺の身体ヤバイ。
「大丈夫!?俺太郎くん!」
「フフフ…我こそは天より舞い降りし最強の…」
「大変にゃ!頭をぶつけた衝撃でおかしくなっちゃったにゃ!」
「そのようだな。だが、これで山に登れることが分かった。行くぞ諸君!」
俺はルフ子とねこ子を抱え、上手くジャンプして山の頂上へと降り立った。
山の頂上には、確かに剣が刺さっていた。
しかしそこには、まるで番人のように神剣の前に立ちふさがる、巨大なドラゴンがいた。
『何の用だ、人間』
「お前の後ろに刺さっている、伝説の神剣を手に入れに来た」
『私は神に頼まれて、この神剣をお守りしている。渡すわけにはいかない。それに、この剣は神がご自身のためにつくったのだ。人間に使えるわけがない』
「我はその神から頼まれて魔王を倒しに来たのだ。神から力ももらった。神剣も使いこなして見せよう」
『ならばいいだろう。神剣を抜くがいい』
俺は神剣を抜いた。全身に力がわいてくるようだ。
「フハハハ!見よ!ルフ子!ねこ子!我は無敵だ!」
「そうですね。俺太郎さんは無敵です」
「だから、元に戻ってほしいにゃ」
俺はドラゴンに話しかける。
「ドラゴンよ、我とともに魔王を倒しに行く気はないか?」
『む。だが私には、この山が…』
「神剣が抜かれた以上、この山にいる理由もないだろう」
『それもそうだな。よし、私はお前についていく。そしてお前を守ってやろう』
半分ノリみたいな感じで、ドラゴンが仲間になった。




