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あの子を落とせ〜春先生のトキメキ編⑨〜

 俺、佐藤篤樹さとう あつきは実の父を睡眠薬を使って、夢という名の異世界へと誘い、春先生とデートをするために、春先生の元へと向かっている。場所は丸の池公園。丸の池公園を選んだ理由、それは俺の家から近い。ただそれだけだ。


 俺には時間があまりない……あ! 寿命がとかそういうしんみり系じゃないんだよ?

 父さんは夢の世界にいるからいいとして、母さんが帰ってくるのが5時くらいだから、俺はそれまでには帰らないといけない……


 母さんが帰った時に俺がいなかったら、母さんがひどく慌てふためくのが目に見えるからね。


 父さんは多分それまでは起きないだろうね……まぁ、そうじゃないと困るけどね。



 俺は丸の池公園に着いた。俺の格好は身長を180まだ伸ばし、黒目黒髪の青年。

 時計はあそこかな?


 あ! 見つけた! あの白いワンピースの女性。 多分あれが春先生だろうなぁ。


 それにしても春先生の今日の私服、すっごく可愛いなぁ。

 しかも、ノースリーブっていいよね。

 おれって結構腕フェチなところがあるからね。

 春先生の服のセンスは最高だね。



 ってか!? 春先生の帽子に鳥が止まってるよ!? なんで!? 普通止まらないよ!? なんでだろうね……多分、すっごい待ってたんだろうね……いつから待ってたんだろ……まぁいいか。


「待った?」



「ううん。今来たとこだよ」


 テンプレきたー! そうかそうか、そんな待ってないよね! 鳥が帽子に止まるくらいじっと待ってないよね? 

 こういうところも春先生は可愛いね。



 俺はこうして春先生とのデートが始まった。


 手を繋いでお花畑を見て、春先生のお弁当を食べ、二人でお昼寝をして、アヒルのボートに乗った。


 俺も興奮していつも演じている保育園児が多少出てしまっていた。


 春先生といると、保育園児としての俺が出てしまう……まぁ、しょうがないか、そっちの方が自分には定着しちゃってるからね。



「ふぁーあ、楽しかったねぇ♪」


あっ! もう4時か! もうそろそろ俺帰らなきゃいけない!


「ハル……ごめん! もうそろそろ帰らなくちゃいけないんだ……」


 母さんが帰ってくる前には帰らなくちゃならない、だからこれで春先生とのデートはおしまいだな……よし、じゃあ帰ろう


「え!? もう帰っちゃうの?」


 そんな悲しそうな顔しないでくれよ……

 こっちまで帰りたくなくなるじゃないか……


「あぁ……ごめんな……」


 ほんとにごめんね……本当ならずっと一緒にいたいんだけど……


 お持ち帰りも……まぁそれは夢のまた夢だな……


「ねぇ、あなたの連絡先を教えてくれない?」


「……………」


 え!? 連絡先か……おれ今6歳児で携帯与えられていないんだよね。困ったなぁ……どうしよう……でもここは本当のことを言っておくか!

 

「ごめん! 連絡はできない! 携帯持ってないから。あっ! でも、ハルの電話番号を教えてくれたらこっちから連絡できるよ、ね?」


 うん! そうだ! 春先生の携帯の電話番号を知っていれば、俺から連絡することだってできる。でも家の電話からはできないだろうから、公衆電話で電話するしかないけど、できないよりかはいいよね?


「ねぇ、また来週もわたしと会ってくれない?」


 来週も!? 来週も春先生とデートできるのか? そりゃあ、いいに決まってるよね


「あぁ! いいぞ! 来週だな! 場所はまたここでいいか?」


 場所はここしか無理なんだよね? 俺には時間の問題もあるしね。来週もお母さんは仕事だろうし、父さんは……眠らせればいいよね? 父さん、ごめんね。でも、もう諦めて、しょうがないんだよ。父さん。


「うん! 場所はどこでもいいから!」


 何その笑顔! 初めて見たよ! 可愛すぎないかな……帰りたくなくなっちゃったよ?


 でも帰らないとね……



「わかった! じゃあな! 連絡するよ」

 


 俺は来週のデートの約束をして、その場から去った。



 はぁ、今日は本当に楽しかったなぁ……


 また来週も母さんは仕事だし、来週も春先生とデート楽しめるなぁ。





 その帰り道、俺はふと思った。


 あれ!? 俺、このままでいいんだろうか?


 このままいくと……ダメだ……手を打たないと……


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