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あの子を落とせ〜人見知りっ子編⑫〜


 俺、佐藤篤樹さとう あつきはサラリーマンだった頃から、とある理由で6歳になっていた。

 その理由はここではもう割愛させてもらう。

 俺は長い期間をかけて、ようやく目的の少女を攻略することに成功した。

 その少女の名前は真城冬ましろ ふゆ銀髪のデコだしパッツン少女である。

 彼女は将来、貧乳美女へと成長し、そして彼女は人気若手作家ともなる。

 そんな彼女を俺が狙うのは言うまでもないのだが…………

 彼女の攻略作戦の最中にとある問題が発生してしまった。

 その問題というのは、俺とフユちゃんが創った絵本がビリビリに破かれ、ゴミ箱に捨てられていたのであった。


 俺はこのようなことをした犯人には確信がある。

 

 きっとアイツだ。いや、ナツ、お前だろ。


 俺は今、ラスボスが待ち構えているであろう部屋の扉の前に立っている。


 その扉には大きな獅子の絵が描かれている。

 

 うん! 大きくは書かれているね。けど……なんか可愛いなこいつ!


 俺はそんな可愛げなライオンさんをそっと撫でて、覚悟を決めて扉を勢いよく開いた。


 そこには俺の予想通り、ナツがいた。

 黒髪ツインテール、真紅の瞳の少女。

 

 こいつが俺たちの絵本を破った犯人だ。

 

 証拠はないんだけど……それが一つ懸念すべきところか……ナツはどうせとぼけるに決まっている! だとすると、ナツを釣り出すには……


 俺はナツの炙り出し方を考えながら、最終決戦へとライオン組の部屋へ一歩踏み出した。


 そして、俺はナツを見た。


 

 きっと、彼女は俺に不敵な笑みを見せてくるに違いない。それで、彼女は何も知らない感じで、俺にこういうんだ。『あら、どうしたのかしらあつきくん』こういうに違いない!


だが…………俺の予想はいつも破られる。


 ナツは涙目になっていたのだった。


 おいおい! 調子狂うだろれ そこはキャラを通してくれないとさぁ……こっちとしてもやりにくいだろ!



 ナツは俺のことをうるうるした目で見て近寄ってきた。


 俺は証拠もないのに彼女を一方的に責めることは出来ず、優しく声をかけてあげたのだが……


「ナツ……どうしたの? 涙を流しちゃって」

 

 泣きたいのはこっちなんだぞー? いったい何があったんだよ……


「ごぉめぇんなにやぁしゃーーい!!」

 ナツはワンワンと泣いていた。


 はぁ……やっぱりこいつだったか……ってはるせんせー少しだけ目が怖いよ!? 今回ばかりは俺は被害者だよ? ってかナツの場合、常におれが被害者だけど?


 春先生は俺がナツを泣かせたと思っているらしく、俺のことをムッとした表情で見ていた。


 どうしたものか……

 


 俺の後ろには銀髪の少女ことふゆちゃんがいて、俺の服の裾を掴んでうっとりした表情を俺に向けている。


 ふゆちゃんの場合、俺の魅了スキルも関係はしていると思うが、どちらかというと俺本来の魅力にやられちゃった感じだね。

 

 絵本をビリビリに破いた犯人であるナツには完全に興味がないらしい。


 ふゆちゃんはなんだかサッパリした子なんだな。


 ナツはワンワンと泣いている……そんな少女を俺が放っておけるわけがなく、とりあえずナツを抱きしめてあげた。


「おれはもういいからさ。ナツはしっかりとふゆちゃんに謝って!」


 俺はそうとだけ言って背中をポンポンと頭をヨシヨシとしてナツをあやした。


 これがナツの作戦だとしたら恐ろしい……

 ダークナツちゃんならやりかねないのがナツの怖いところだ……

 ダークナツちゃんの正体は一体なんなんだ……?

 今はそんなことは置いといて……


 ナツも今回のことは自分でもダメだってわかっていたらしく、素直にふゆちゃんにごめんなさいをした。


 はぁ……ナツもまだ6歳の少女だったってことかな。



 ふゆちゃんはナツ簡単に許した。

 

 

 フユはかなり大人のようだ。

 フユはただただ俺を見つめている。

 

 てか、さっきまで握ってた絵本の紙切れこれはもういーらないってポイしてたからなぁ。ちょっとだけサバサバしてるところがあるんだよね……


 


 そんな中、ナツはまだワンワンと泣いていて、鼻水をグチョグチョにして垂らしている。


 「わぁたし、さびぃじぃがぁだのぉー!」

とワンワン泣きながら喚いていた。


 それに関しては俺が悪かったからな……

 とりあえずここはナツを強く抱きしめてっと。


 ナツが1人いることが嫌いと、知っていながら、俺は彼女のことを蔑ろにした。

 それは完全に俺の不出来だ。

 ハーレムを目指す俺が全員を平等に愛してあげなくてどうする……

 俺はこのことを深く猛省する次第であった。


 俺は自戒の念を紛らわすために、ナツの頭をポンポンとしてやる。


 そんな俺とナツをふゆちゃんは見たのか、ふゆちゃんは自分の頭をクイッと向けてきた。


 俺はふゆちゃんの頭もポンポンとしてやった。

 ふゆちゃんはご満悦のようで、尻尾があったらブンブンと振り回しているような様子で喜んでいた。



 俺とナツとフユのほっこりとした様子に春先生は怖い顔をすてて、優しく微笑んで見守っていた。



「グジューーー!!」



 え!? なんの音!? そのあとはなんか嫌だよ!?



 はぁ…………やっぱりか……

 もう俺は鼻水の描写からこうなることは見えてだけどさ……


 とりあえず『テンプレきたーーー!』

 全然嬉しくなんてないんだから、ね!?

 

 ナツが鼻水を俺の服を使って、最大に鼻をかんだのである。


 いや! まじでこれ汚ねぇ! 今回ばかりは俺が頭をグリグリとしてやる!


 (グリグリ!グリグリ!)


 

 あ!? やばい! 出てきちゃった……


 あっちの方が……



「ギャァァァァァァァァ!」


 ダークナツちゃんの再登場!


 俺の叫ぶ声がライオン組の部屋に広がった。



一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一

【名前】佐藤(サトウ) 篤樹(アツキ)

【性別】オス

【スキル】【身体操作】【親愛度鑑定】【魅了】

【称号】【トラブルメイカー】【神の下僕(仮)】【マザコン】【マゾシスト】【幼女の守護者】【ロリコン】

一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一

【嫁ホルダー】

佐藤(サトウ) (アカリ)

蒼井(アオイ) (ナツ)

真城(マシロ) (フユ)

一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一



 はぁ……くると思ってたよ俺はね、この称号はまぁ【ロリコン】は許せるよ。幼女に欲情しちゃったしね。けどな、【幼女の守護者】って何なんだよぉ!

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