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あの子を落とせ〜人見知りっ子編⑩〜


 俺、佐藤篤樹さとう あつきは今日も元気よく、よもぎ保育園へと出勤する。


 なぜ、俺が保育園にいるかって。

 それはとある目的のためさ。


 俺はもともと26歳のサラリーマンだった。

 そんな俺もとうとう結婚というところだったのだが、結婚式の披露宴の時、俺は神界へと飛ばされてしまった。


 そして、そこで美女女神様と出会い、スキルという名の能力をもらった。


 その能力を使って行うべき使命は何かというと……


 美女ハーレム作りである。

 ここ日本では一夫一妻制が敷かれていた、俺はそんな日本に物凄く不満がある。

 こんな制度があるから日本は少子化が進むのだ!

 おれがたくさんの嫁を娶り、たくさん子供を作ればいいんだ!


 そんな俺はこの世界ではチートのようなスキルを使って、美女を狩って狩って狩りまくる。


 その目標を達成すべく、6歳へと戻ってきていた。


 なぜ、6歳なのか?

 それは前の人生の披露宴の時に見てしまったんだよ。


 保育園の時に一緒にいた女の子たちが美人になっているのを。


 だからこそ、俺はここよもぎ保育園の戻ってきた。


 そして、今日はなんと、ひとりの少女の攻略作戦の最終段階。

 そう、『頂け!ファーストキス!』の作戦の実行日。


 そんなわけで俺は気合を込めてよもぎ保育園という名の決戦場へと向かった。


 ターゲットとなる光栄な人物の名前は真城冬ましろ ふゆ、彼女は将来、かなりの貧乳美人へと成長することだろう。そして、その美貌に加えて、彼女は将来、人気若手作家へとも成長を果たす。美人でお金持ち。


 だから、何がなんでも彼女の唇を奪わって、俺にメロメロにさせなければならない。



 俺は勇足で保育園のライオン組の部屋へと入っていった。


 昨日の時点では、彼女の俺に対する親愛度は80あった。

 だから、強引にでも唇を奪えば作戦は成功する……だが、俺とふゆちゃんはここまで理想的な形でお互いの信頼関係を築いてきた。

 ならば、フィニッシュもいい形にしてやりたい。とびっきりロマンチックに!


 そう思いながら俺は中へと進むと、目的の少女がゴミ箱のところで佇んでいた。


 そして、俺に気づいたのか……



 俺が挨拶しようとする前に、どうしてかわからないが彼女は脱兎のごとく俺から逃げ出してしまった。


 俺はわけがわからなかった……

 彼女は昨日まででかなり俺となかよくなったはず……


 それなのに……


 これじゃあ、最初のときと同じじゃねぇかよ……


 俺はがっくりとした様子で、先程彼女が佇んでいたゴミ箱へと向かった。


「………………」


 そこで見たものに俺は絶句した。


 俺の見間違いなんかじゃないよね……


 俺とふゆちゃんが一生懸命創った絵本がひどくビリビリに破られていたのである。

 

 俺の努力が……

 ふゆちゃんの努力が……

 ふゆちゃんと俺の共通の思い出が……


 無残にもビリビリに破られた、そんな気持ちがした。


 どうせなら、シュレッダーにかけてくれよ……



「うぎゃぁぁぁぁああ!」


 俺は張り裂けそうな思いを叫び散らかすことによって分散させた。


 俺はみっともなく喚くのはやめて、次にこの出来事に関しての推論を立てた。


 どうして絵本がビリビリに破られていたのかを……


 ……きっと誰かが破いたんだ。



 それも俺とふゆちゃんのことを良く思わない誰かが…………アイツしかいないな……


 

 そして、どうして目的の銀髪の少女が逃げ出していったのかを……


 ……フユちゃんはかなり真面目な子だしな。責任感を感じているのかもしれない……

 


 これは俺が招いた不祥事だ……



 


 俺はここでようやく自分がしてきたことに深く反省するのであった。


 この問題をすぐさま解決しなくては……


 まずはふゆちゃんからだな!

 


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