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あの子を落とせ〜人見知りっ子編⑧〜

 わたしの名前は蒼井夏あおい なつ

 もう、わたしは普通の幼女ヒロインとしては活躍していけません。


 なぜかって? それはわかるでしょう。

 わたしはすごーく腹黒なんです。

 わたしは本当に6歳児なのでしょうか。


 今、わたしの目の前には桃色の空間が広がっています。


 その空間を創り出しているのは1人の男の子と1人の女の子です。

 

 1人の男の子はわたしのおもちゃの男の子です。

 わたしはその子をいじめるのがだーいすきです。

 いまはいじめるだけじゃなくて、その子のことも……



 前までその男の子はわたしがいじめる度に嫌な顔をして反抗してきたのですが、ある出来事をきっかけにわたしがいじめてもどこか嬉しそうにしてきます。


 まぁ、わたしの遊んであげていることに喜ぶのはわたしのおもちゃとしては当然なことだと思うので気にしません。


 それでもう1人の女の子は銀色の髪をした女の子です。


 その女の子はいつもひとり隅っこで絵本を読んでいたはずで、おともだちがいるような気配はありませんでした。


 なのにわたしのおもちゃとその女の子はとても楽しそうにしています。


 なんでしょうか…………


 この心の奥底にあるモヤモヤした気持ち。


 わたしはこのモヤモヤを言葉にすることができません。


 でも、この気持ちはなんかイヤです。


 どうすればいいのでしょうか……


 この気持ちは好きなおもちゃを他の誰かに取られたときのような気持ち。


 それに近い。


 けど、単なるおもちゃなら泣いて喚けばいい。そしたら先生たちがわたしのことを庇ってくれるから。


 でも、わたしにはどうしてかそんなことができませんでした。


 ただ、なんとなく納得いかない気持ち……


 そんなわたしに誰かが囁いてきます。


 この人は誰なんでしょうか……


 声はどことなくわたしの声に似ています。


 その人はこう言いました。


『ふたりのことを引き裂けばいいじゃない』


そんな言葉がわたしの頭にずーっと漂っていました。

 


 そして、突然体が動き出しました。


 トンットンットンッ


 足がわたしの意思に関係なく、進んでいきます。


 そして、とある場所につきました。


 ふゆちゃんの荷物入れです。


 そこには一つの絵本がありました……



 わぁ! すごい! これをあの女の子とアツキが作ったの?



 そして、


 ビリッ! ビリッ! ビリッ!



 あれ!? 絵本がどこにもなくなっちゃいましたー! これはたいへんだーー!



 

 あれ? わたしいま何してたんだろ……


 

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