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寝とられ男の足掻きと挽歌  作者: ピョン太郎
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再会3

俺は何度も何度も謝られた

アイーシャのみずみずしかったブラウンの髪もパサパサになり、あかぎれを起こしたことの無い美しい手もひび割れて血が滲んでいるところもあった。

それから、街で何が起き、どうして此処にいるのかを聞いた

大方の予想通り、魔王を名乗るハイリッチが街を襲い、死人を呼び起こし、死せる奴隷を増やしていったのだという。アイーシャやヨーゼフは何とか難を逃れ、この街にやってきたのだが、ヨーゼフはその時足を怪我してしまったらしい。

ここは元々難民用に割り当てられた地区だったというが、別の街の人間がそうそう職を得られることも出来ず、また、魔王出現からの景気の低迷によりほとんどがスラム化してしまったらしい。


そして後からヨーゼフにアイーシャが視力を失った理由を聞いた


アイーシャはこの街に来て、妊娠している事がわかったらしい。

そして半年程後、カトレアを生んだらしいのだが、元々がお嬢さんである。

手に職もなく、頼れる人もヨーゼフくらいしかいなかったし子供もいた。

なので娼婦のような事もやっていたのだが、病を貰い、目が不自由になったらしい。

アイーシャがしてきたであろう苦労を思い、俺は何故か自分が情けなくなった。


そして、今日、遂に現れた勇者がこの街にやって来ると聞いてヨーゼフは見物に行ったらしい。そこで俺が勇者だと知り、アイーシャに告げたのだという。

それでカトレアにパパと呼ばれたのか



ーそれから半年程その街で暮らした。

領主に金を出させ、アイーシャを上等な家に移らせ、メイドも雇い、アイーシャが欲しがるもの全てを与えた。だが、アイーシャは何も欲しがらず、カトレアの服や、カトレアの好物、カトレアの喜ぶものばかりを望んだ。

アイーシャは病のせいで段々と痩せ細り、何も食べれなくなり死んだ。

美しかったアイーシャは最期には見る影も無くなり、骨と皮だけの様相になっていた。手を握る俺や娘を見えていない筈の目で見つめ、カトレアの事を、俺とアイーシャの子供の事を御願いします、それだけをお願いしますといい、笑って死んだ。

俺もカトレアも泣いた。


でもアイーシャ、この子は俺の子供じゃないんだ。

俺は黒髪黒目、アイーシャは茶髪灰目








この子は銀髪青目なんだ

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