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【連載中】社畜OLの私が乙女ゲームの悪役令嬢に転職しました。でもイケメンの第一王子にむらがる女たちを対決してざまあして溺愛されます。  作者: 久坂裕介
第二章 友好国の王女と対決

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第二十話 ちょっと待った!

 だから私は、エカデに聞いてみた。

「確かに、そうかも知れません。確かに私はたまたまお城で開かれたパーティーで、たまたま私に一目ひとめぼれしたカイト様に声をかけられただけなのかも知れません。でも私には、疑問ぎもんがあります。なぜエカデ様はお城のパーティーで、私に声をかけてくださらなかったのですか? なぜカイト様と仮の婚約こんやくをした今になって、声をかけてきたのですか? 聞いた話によるとエカデ様はお城のパーティーで、他の女性に声をかけていたそうですが?」


 するとエカデは、うろたえた。

「う。そ、それは……」


 なので私は、言いはなった。

「それはつまり、こういうことでしょう。エカデ様はお城のパーティーでは、私に興味きょうみが無かった。だから他の女性に、声をかけた。でも私がカイト様と仮の婚約をしたと聞いて、急に私に興味を持った。だから今になって、急に私に声をかけてきた。カイト様と仮の婚約をした女と付き合えば、自分が注目ちゅうもくされると考えたのでしょう。ただ、それだけです。あなたはただ、注目されたいだけなのではないでしょうか?!」


 するとエカデは、何も答えられずにうつむいた。ふむ。やはり私の、予想通よそうどおりだったか。そして私は、自分に腹が立った。何でこんな簡単なことに気づけなかったのかと。でもそれは、仕方しかたが無いことなのかも知れない。エカデは確かに、男としての魅力みりょくがあったからだ。それにこのゲームが、二週目にしゅうめだからだろう。二週目だから私とカイト様が婚約披露こんやくひろうパーティーで、簡単に正式せいしきな婚約をしないように難易度なんいどげるためなのだろう。そのためにエカデは、私の前に現れたのだろう。


 そこまで考えると、私はスッキリした。私はエカデを選ばずに、カイト様を選ぼうと決心したからだ。そして私はエカデに、とどめをすことにした。私はつかつかとエカデに近寄ちかよると、首からエカデに買ってもらったペンダントをはずしてエカデにき出して無理やりつかませた。そして、言いはなった。


「そしてあなたは、強引ごういんさが男らしさだと勘違かんちがいしているようです。でもそれは、違います。男らしさとは、さっきのカイト様のことを言うのです。先ほどカイト様は、こうおっしゃいました。『カイト様とエカデ様のどちらを選ぶかは、私に決めてほしい』と。もし私がエカデ様を選んでも、カイト様はきっと私を祝福しゅくふくしてくれたでしょう。自分が愛した女性が幸せになれるのなら、それでいいと。どうですか? これが本当の男らしさです! これが本当の愛です! だから私は、カイト様を正式な婚約者として選びます!」


 するとエカデは、うろたえた。この大人数の前で、られてはじをかかされたからだろう。そしてエカデは、逆ギレした。

「ああ、そうだよ! お前と付き合うとしたのは、カイト様と仮の婚約をしたお前と付き合えば俺が注目されると思ったからだ。そうすれば俺はさらに、女にモテると思ったからだ! だからエマ、お前が俺を振ると言うんなら、俺もお前を振るぜ! じゃあな、エマ! 俺はもうお前と付き合おうなんて、これっぽちも思ってないぜ!」


 そう言いててエカデは、この大広間おおひろまの出口に向かった。その途中とちゅうエカデは、このパーティーの出席者しゅっせきしゃからヤジられた。

「ホントに最悪ね、エカデは」

「男らしくないぞ!」

「そうだ、そうだ!」


 するとエカデは、「うるせえ!」と言いのこしてこの大広間から出て行った。私はその様子を見て、胸がスカッとした。エカデがヤジられたのは、この私をまどわせようとしたばつだと思ったからだ。ふん、ざまあ見なさい! でも私は、少しエカデをあわれに思った。一人の女性を本当に愛することを知らない、エカデを。でも私は、気持ちを切りえた。そして私はカイト様の目の前に移動して、カイト様に深く頭をげた。

「申し訳ありません、カイト様。私がカイト様とエカデの間で、れ動いていたのは事実です。でもごらんになったように、私はエカデを選びませんでした。私はやはり本当に私を愛してくださる、カイト様と正式に婚約をさせていただきたいと思います」


 するとカイト様は、ニッコリと微笑ほほえんでくれた。

「ありがとうございます、エマさん。私の方こそ、あなたになおしました。さっきの行動を見て。そして、確信しました。私があなたを選んだのは、やはり正解だったと。なので、儀式ぎしきを続けましょう」

「はい!」


 そしてカイト様は、私の左手の薬指にダイヤモンドの指輪ゆびわめた。そして私とカイト様がキスをしようとした時、会場から大きな声がした。

「ちょっと待った!」


 私がその方向を見てみると、そこには右手を高々と上げたイカナ国のナコ王女が立っていた。げ、忘れてた。本当の敵のことを。エカデに気を取られて、すっかり忘れていた。するとナコ王女は、再び大きな声を出した。

「このイカナ国の王女である私は、二人の正式な婚約に反対します!」


 すると、会場はざわついた。

「え? どういうことなの?!」

「まずは、ナコ王女の話を聞きたいな」

「うーん、そうだな……」


 すると国王の、威厳いげんがある声がひびいた。

しずまってくれ、みんな。私は国王として、我がカヒリ国の友好国ゆうこうこくであるイカナ国の王女の意見を無視むしすることはできない。なので王女の、意見を聞こうと思う。だから、静まってくれ」


 その国王の言葉で、会場は静まった。するとナコ王女は、話し出した。

「私に話をさせていただく機会きかいあたえてくださり、ありがとうございます、国王陛下こくおうへいか。それでは、お話させていただきます。なぜ私がカイト様とエマさんの、正式な婚約に反対するのか。その理由を」

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