昔話だよ!!
この物語は実際の軍、国、団体とはまったく関係ありません。
<ある日>
「小野寺、図書室行くぞ」
「いってらっしゃい、清水」
「だから、一緒に行くんだよ。お前、課題のレポートやり直しくらってただろーが」
「それは清水もじゃん!」
「だぁかぁらぁ! 一緒に行くんだろーがぁぁぁぁぁぁぁ! 川村に教えてくれって頼んでおいたから、行くぞ」
「あの学年主席の川村君か! もしかしたら、俺も万年赤から脱出できるかも!?」
<あの時>
「金井ー。ごめん、頼みごとがあるんだけど」
「なんだよ川村」
「今日さー、俺と西田、サークルで打ち合わせあるから、図書室に行くの遅れると思うんだー。だから場所取っておいてくんない?」
「わかった」
「でね、勉強教えてって頼まれちゃったから、あと二人来ると思うんだけど……大丈夫?」
「……誰?」
「金井の知らない人。清水と小野寺って言うんだけど…」
「……ふーん」
「あ、ちょっ、金井! ……行っちゃった。やっぱり人見知りの金井にはキツイかなー?早く打ち合わせ切り上げて合流しよ!」
<あの場所で>
「清水! 俺図書室とか初めて入る!」
「小野寺、頼むから静かにしろよ。本来ならお前みたいなわんこは入室不可なんだからな」
キィ……ばたん!
「うっわ、涼しい!」
「静かにしろって言ってんだろ! ほら、あの人ちょっとこっち見た」
「清水に気があるんじゃない?」
「んなわけあるか! よく見ろ、あいつも男だよ! ……取り敢えず座るぞ」
「あの時、空いてる席がその人の隣しかなくて、仕方なくそこに座ったら、盛大に舌打ちされて出てかれたんだよねー。あれは小野寺が悪かった、今でもたまに申し訳なくなる」
「……ちょっと小野寺殴りに行ってくる」
「あれ?金井、どうした?金井ー?」
この物語はフィクションです。