待ち合わせのつもり
ちょっとずつ投稿頻度あげてくわよー
数日後、ログインした僕はセントラルの噴水の前である人物を待っていた、はずだった。
「いらっしゃーい!その果物は2ゴールド、いつもより安くなってるよ!あ、ちょっとー!冷やかしに来ただけならおこるよ!」
はい、噴水前でバイトしてます。一つ説明させてほしいのが最初はちゃんと待っていたんだけど、たまたま目の前で店を開いていた店主さんが手伝いをしてくれないか(クエスト)と頼んできたため待ちながら行うことにした。
最初は普通に他の店員さんの手伝いをしていたのだが、なんとなく店員さんのマネをしながら仕事をしていると買い物をしているプレイヤー達の会話の中から
「あそこの銀髪美少女……少年?みたいな店員いたか?」
「いや、見たことはないが……動き方も行動もNPCっぽいんだよなあ」
などと聞こえてきたものだから楽しくなってきてしまい、後ろに結っていた髪を下ろし『快活で笑顔を振りまく美少女♂店員NPCルカ』という役を演じてしまった。
(まさかここまで人が来るとは思わんよなぁ)
なんやかんやで大繁盛、店の中はうわさを聞きつけた人たちでごった返していた。何回か名前を聞かれたりナンパ紛いのことをされたが、「ルカはみんなのものだよ☆」と一蹴し続けた。
しっかししつこい輩はどこにでも湧くもので、何度も声をかけてくる奴にそろそろ我慢の限界に近づいてきたとき、目の前に二人の人物が割り込んできた。
一人は金髪で鎖骨の下くらいまでのいわゆるセミロングヘアが印象で、動きやすそうな白を基調とした服にプレートメイルを装備した小柄な女性
もう一人は赤髪短髪でガチガチの鎧に身を固め、背中にはその大柄な身長と変わらない大きなハルバートと大盾を装備した男性の二人だ
「あれって【紅獅子】と【光姫】じゃね?」
「うわ、ホントだ。そういえばここあいつら御用達の店だったな」
店の中が軽くざわつき、この二人が【紅獅子】【光姫】と呼ばれていることを知った。
「な、なんだよお前ら!俺は今ルカちゃんに話しかけてんだ邪魔するな!」
急に前に入り込まれて苛立った様子の男性プレイヤーは二人に向かって怒鳴りだした。しかし【紅獅子】のほうが冷静に
「いや、はたから見てもたちの悪いナンパにしか見えないし迷惑だと思うぞ?」
「うるさい!どうせゲームの中だNPCが迷惑なんて思うわけないだろ……ひぃ?!」
NPCが、と男が発言したあたりで【光姫】のほうが男に向けて剣を突きつけていた。【紅獅子】は店に中にいた人たちをみんな外に追いやっていた。
「ゲスが、この世界の仕様を忘れたのか?この世界にプレイヤーとNPCなんてくくりはない、そしてこの人がプレイヤーじゃなかったらどうするの?」
「え……いや、ここにNPCが……」
ちらっと【光姫】がこちらを見る、こりゃバレてるな……
「そうですね、僕はプレイヤーです……」
「だ、そうよ?」
おずおずとプレイヤーであることを説明すると男のほうも少しは理解が及んだのかこちらに謝罪をして去っていった。
「で?待ち合わせをすっぽかしてこんなところで何やってるの?タレイア、いやルカちゃん先輩?」
「ほんとに申し訳ないとは思ってるよ……こっちだとアンか、それにレオも」
そう、今日の待ち合わせをしている人物とはこの二人のことだったのだ。先日セントラルについたと連絡をしたらちょうど近くにきているとのことだったので会うことにしたのだ。
「しっかしまあ、ずいぶんと可愛くなったな遥は」
「そんな大雅こそ派手な頭してるじゃん、それに【紅獅子】に【光姫】ねえ」
大雅は僕の大学の友人だ、高校の時からラグビーをしていたらしくかなりガタイがいい。裏表のない性格で僕のやっていることを伝えても普通に接してくれる。こんなに気が合うやつはそうそういないんじゃないかってくらいだ。
「ちょっとぉ!あんまゲーム内なんだからリアルネーム出さないの!それにその二つ名はレオくんはともかくあたしは勝手につけられただけですー!」
「おいまるで俺が好きでつけたみたいに言うなよ、俺だってこんなこっ恥ずかしいのは嫌だっての」
「アンは中学の時にたしか暗黒騎s「ちょまって先輩ストップ!!」
久しぶりの友達との会話に花を咲かせつつセントラルの案内をしてもらうことになった。
幼なじみは男女ワンペアが性癖
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