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62回目 未来世紀を目指す

 まずは研究。

 これを更に進めていく。

 今のままでも日本は最先端にいるが。

 そこから更に先を目指していく。



 特に今まで進めてこれなかった民間に関わる研究を。

 軍事の後回しになりがちで、なかなか手がつけられなかった。

 軍事技術も、民間に転用できるものもあるのだが。

 民間技術による民生の向上に繋がるものは少ない。

 その部分を一気に片付けていく。



 高速道路に新幹線、高層建築に耐震技術。

 ありとあらゆるものを研究し、開発し、実際に作り出していく。

 通信技術、後のインターネットにつながるものも。

 より高性能なコンピューター。

 これらに資金と資源を投入し、一気に研究完了にしていく。



 それらが終われば、今度は未来技術にうつっていく。

 ここから先はSFの世界そのものだ。

 宇宙探査に、地球軌道の宇宙基地。

 月面・火星への進出と現地の基地。

 太陽系外への探査も。



 発電方式も既存の原子力発電から核融合にまで進んでいく。

 これが出来上がれば、世界中の電力需要をまかなえるようになる。

 また、ガソリンなどを使用した自動車の必要性も減っていく。

 少なくとも個人や家庭で用いるくらいなら、電動車でも十分になっていく。



 さすがにこれらの研究には時間がかかる。

 しかし、それでもこれらに1980年には着手出来るようになっている。

 実用化は、それから5~10年後。

 現実にはなかった早い時期に世界に放たれることになる。



 また、人工知能の研究開発も始める。

 これが終われば、研究に大幅な促進ボーナスがつく。

 完成が1990年になる。



 それまでに、国内施設の更新を一気に進めていく。

 研究は既にSFの段階に突入してるのだが。

 施設などは1970~80年代の水準のものが多い。

 それらを研究段階に応じた水準に引き上げていく。



 まず、一部の施設や設備を更新していく。

 やり方は基本的なものだ。

 現段階でもっとも古い水準のものを最新型におきかえる。

 それが完成し、稼働を始めてから他の設備を更新していく。

 こうしておけば、現段階の最新施設や設備を動かしたまま、その上の施設・設備にする事が出来る。

 生産力の停滞や低下を引き起こさないで済む。



 そうして出来上がった施設や設備が新たな社会を作っていく。

 町並みが一気に変わり、世界が一変していく。



 新技術が公開され、それに伴った生産施設や設備が作られる。

 そうすると、そこで出来上がった新技術・新素材・新製品が世の中に出回る事になる。

 それらは一般的な住宅やビルなどに用いられる事で姿が変わっていくようになっている。

 そのあらわれなのだろうか。

 空飛ぶ自動車が町中を飛び回るようになっていく。



 また、新素材による高層建築も可能となる。

 それが都市の姿を変えていく。

 高さ数百メートルをものともしない素材によって。

 それは、多くの人を収容出来る巨大建築物を可能とする。

 何十万、何百万という人間を、一つの巨大なビルが受け入れる。

 その内部で、生産から何まであらゆる事が完結していく。



 完全一体都市。

 アーコロジーと呼ばれるものだ。

 それが日本に誕生していく。



 その建築も、人の手は極力省かれるようになっている。

 ロボットが普及し、危険な作業などを代わるようになっている。

 おかげで、巨大な完全一体都市も、人が携わることなく完成していく。



 これらが西暦2000年に完成した。

 新世紀を迎える目前、人は新たな世界のあり方をその目でみる事になった。

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