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【完結】夢の中でゲームをしたら歴史改変していた  作者: よぎそーと
本編

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49回目 第二次世界大戦 7

 イタリアの降伏は、残るヨーロッパに大きな衝撃を与えた。

 ドイツも既に追い込まれ、国土を失っている。

 そういう意味では敗北同然ではある。

 ただ、亡命政府がイギリス、そこを経由してアメリカに存在している。

 なので、政治的にはまだ降伏などはしていない。

 書類上であっても存在はしている。



 ロシアもそれは同じだ。

 亡命政府という形で皇族がアメリカに渡っている。

 なので、国土は失ったが一応政権は存在している。



 しかし、イタリアは違う。

 政府として正式に降伏。

 敗北を迎えた。

 そして、講和条件である厳しい内容も受諾した。

 本当に負けてしまったのだ。



 その条件も、ロシア・ドイツ・フランス・スペインには馴染みのもの。

 彼らがかつて課せられたものと同等だった。

 その厳しさは戦勝国だったイタリアとて知ってるはず。

 それを自ら迎え入れたのだ。

 そうまでして敗北を認め、戦争を終わらせた。

 そのことが世論に与える影響は小さなものではなかった。



 このまま戦って勝てるのか?

 日本の戦力は巨大で、ロシア・ドイツも負けた。

 その上で更に戦争を継続してどうなるのか?

 厳しい条件であっても、敗北して講和した方が良いのでは?

 …………そういった考えが各国民に浮かんでくる。



 戦争で負けて国土を蹂躙されるよりは、と考えての事だった。

 どの国も、先の大戦で日本側に国土を蹂躙されている。

 再びそのような目にあう事は避けたいと考えていた。

 特に実際に戦火に巻き込まれた一般国民は。

 まだその時の廃墟が残ってる地域もある。

 それが更に拡大するのは堪えられるものではない。



 早期の講和を望む声が上がっていく。

 それが政府を突き上げていく。

 当然、政府が受け入れるわけもない。

 そんな事をすれば、今後国として存続出来るかも分からない。

 そんな状況に陥ろうとは誰も思わない。



 また、戦後の悲惨さを知ってる者達は、戦争の継続を望む者も多い。

 悲惨な講和条件で泣くような事にはなりたくない。

 そう考える者も多かった。

 それらは徹底抗戦を唱え、講和を否定していく。

 もっと悲惨な目にあうなら、徹底抗戦を。

 悲惨な目にあってまで生きるよりは、死ぬまで戦い抜く。

 そう考える者も多数いた。



 そうした者達の衝突が国内を分裂させていく。

 敵が目の前にいるというのに。

 そのどちらにもまとまり切れなくなってる事が、余計に大きな負担になっていく。

 講和を求める者は戦争の為の動員を拒否していく。



 動員は兵士になるだけではない。

 工場での労働勤務や、田畑での農作業も含まれる。

 足りない労働力をそうやって捻出し、戦争継続をしていくのだ。

 それを拒否すれば、ただでさえ低い生産性が落ちる。



 この状況に陥り、ヨーロッパ各国は戦争継続能力を低下させていった。

 軍備はともかく、それ以外の部分の生産性が落ち込んでいったからだ。

 これでは戦争どころか、国としての産業・文化文明の維持すら困難になる。



 元敗戦国は更に厳しい状況に陥っていった。

 そうしてる間にも、フランスは国土の東半分を喪失。

 スペインはまだ攻め込まれてないが、敵が攻め込んでくるのを戦々恐々として待つ事になる。



 これらを支援する為にイギリスは可能な限りの兵力を送り込んでいく。

 しかし、それもだんだん足りなくなっていった。

 北アフリカの維持もあるのだ。

 兵力に余裕などあるわけがない。

 おまけに、アフリカ南部は現在エチオピアと戦争中だ。

 幸い、この方面には日本側勢力はほとんどいない。

 エチオピアまで攻め込むことは出来た。

 出来たが、エチオピアを陥落させる事も出来ずにいた。

 前線はエチオピア国境で固定されたまま。

 ただ時間と弾薬と燃料と物資と兵士の命を消耗するだけに終わっている。



 そうしてる間にスエズ運河を渡った日本海軍が地中海を制圧。

 北アフリカもトルコ軍が制圧。

 ジブラルタル海峡に再び日本が迫っていく。

 更にスペインに日本陸軍が上陸。

 スペイン制圧を開始していった。



 上陸した日本軍はジブラルタルへと向かう。

 スペイン軍も迎撃しようとするが、太刀打ちできるはずもなく。

 ようやく再軍備を終えた軍隊が次々に撃破されていった。

 ジブラルタルも奪われ、地中海の制海権も喪失していく。



 これを見て、フランス・スペインは政府首脳や国王を脱出させる。

 オランダなどもこれに続く。

 そしてイギリスを経由してアメリカへ。

 そこで亡命政権を樹立した。



 そして残された本国であるが。

 スペイン・フランス共に追い込まれていく。

 残された軍勢は西海岸近くまで退却。

 交戦能力はほとんど残されてない。

 それでもアメリカからの物資輸送は続けられてるが。

 それも港湾部を空爆で破壊されるともうどうにもならなかった。

 事実上、ヨーロッパ各国は既に消滅してるようなものだった。



 それでも、亡命政府は戦争の継続と抗戦を主張する。

 彼らはアメリカを拠点に活動を続けるつもりだった。

 だが、本国の方がそれについていけなかった。

 指示に従おうにも、その為の設備も物資もない。

 何より、戦い続ける意思がもうなくなっていた。



 残った軍勢も次々に粉砕され。

 事実上、ヨーロッパ各国は消滅していった。

 ただ、形式上はまだ戦争継続中ではある。

 亡命政権が降伏をしてないからだ。

 もはや何の意味もない事であったが。



 事実上ヨーロッパを制圧した所で、ススムは次の指示を出していった。

 まず、トルコ。

 中東もそうだが、北アフリカを支配下に置くように指示を出した。

 そしてオーストリアはドイツとロシアを。



 亡命政府は存在するが、実際に統治出来てるわけではない。

 事実上の戦後処理として、これらの国や地域を担当させていく。



 また、フランス・スペイン・イタリアなどには、アジアから集めた移民を放り込んでいく。

 こうしておけば、そのうち移民が国を作る。

 それらと国交を結べば、問題は解決する。



 こうしてヨーロッパ方面の問題はあらかた片付いた。

 しかし、まだ第二次世界大戦は続いている。

 ヨーロッパはイギリスが残るのみとなったが。

 アメリカは無傷で残ってる。

 そして、オーストラリアとニュージーランドも。

 これらはまだ戦争を終えたわけではない。



 アフリカも含め、戦争はまだまだ続いていた。

続きは明日。

明日も出せるかどうか分からんが。

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