城へ~敵襲
3月4日改稿しました。
マッギリールが部下連れてきてないのおかしいと思ってました。
そして遂にエンバック城に着いた。
すると門番がいる。
門番はマーガスに恐縮した。
「これはマーガス様! でもう一人の方は」
「こいつはナターリアの友人なんだ」
門番は悩みながら断った。
「うーん。それだけでは通せませんな」
「はい!」
俺と言うかナターリアは勇者パーティ証を出した。
「お通り下さい」
俺はきらびやかな城内にあがった。
「綺麗だね」
「お前はお城初めてだっけ」
「ん?」
見ると随分汚いぼろの服を来た青年がいる。
「あの人使用人?」
「いや奴隷だ」
「奴隷?」
この時代は奴隷制度があるんだ。
その青年はうっかり水をこぼした。
「大丈夫ですか」
俺が駆け寄ると青年は恐縮した。
「そんな! 勇者パーティの方にやっていただくなど!」
「気にしないで」
そしてさらに歩くと凄い上品そうな青年がいた。
「キャー王子様!」
ナターリアは脳内で言った。
「あの人が王子様?」
「ハンサムで気品があるでしょ? 本当素敵」
王子は近づいてきた。
「これはこれはマーガスさん。そしてもう一人の方は」
「王子様……」
うっかりナターリアがしゃべった。
「あ、僕はナターリアの友人、カイトです!」
「宜しく」
「フォルスター君は?」
「ああ、あいつですが一人修行をしてます。実はナターリアが死んだ事を深く悔やんでまして」
マーガスは回想した。
怪物に絶対絶命になったナターリアはマーガスとフォルスターにエネルギーを与えバリアを作った。
「おいナターリア!」
「このバリアは頑丈だから速く逃げて」
「そんな事出来るかよ!」
ラセル王子は気持ちを汲んだ。
「そんな事があったんだね」
「俺達は何も出来ませんでした」
ラセルは気持ちを汲んだ。
「僕も彼女に何も出来なかった」
「お優しいお方」
またナターリアはうっかり喋った。
「え?」
「あ、何でもないです」
ラセルは言った。
「父が待っているよ」
ラセル王子はナターリアの婚約者だったんだ」
「え⁉」
ちょっと動揺した。
「王様が決めたんだけどさ」
そして俺達はエンバック王が待つ二階へ行った。
「これはこれは」
王は出迎えた。
ひざまづいたマーガスは詫びるように言った。
「俺達のせいでナターリアは死にました」
王様はマーガスをなぐさめた。
「そう気にせずとも良い。ところでそちらは?」
「カイトと言います」
俺は隠しながら自己紹介をした。
「それでは君はナターリアの意思を継ぐと?」
「はい彼女が守りたかったものを守りたいんです」
これは俺の意志で言った。
「うーむ。目がナターリアに似ておる」
そこへ何とさっきの奴隷の青年が来た。
「彼を信じて下さい。その人はこんな僕を助けてくれました」
奴隷って王様に謁見できるの?
すると青年はかつらを取った。
なんとラセル王子だった。
「え?」
「父上、実は今日奴隷のレイバと入れ替わり彼がいじめられていないか見ていました。そんな時カイト君は彼と言うか私を助けてくれたんです。彼はナターリアに負けない勇者となるのではと思います」
「お前がそこまで言うのなら、よし!」
王は全面賛同してくれた。
「マーガス君、カイト君、再び勇者パーティとして頑張ってくれ!」
ナターリアは聞こえないようささやいた。
「私の師匠の所へ行きましょう。あの方なら貴方の力を引き出してくださるわ」
ところがいいムードを切り裂く声が聞こえた。
「敵襲だ!」
外の戦士の声が聞こえる。
「ナターリアが実は生きていたと報が入った。見間違いかもしれないが確かめに来た。それに仲間の生き残りも殺させてもらう」
派手な髪型が荒々しさと野卑さを表す。
二十代前半の、どこの国とも違うまがまがしいかつ動きやすい軽装鎧を着ている。
まるで悪魔が設計したみたいだ。
そして部下の兵士が二十人。
門番や兵士達は彼にかかったが切られ一人殺された。
マッギリールはもう一人の兵士の傷を蹴った。
「俺は元魚料理職人だ。刺身みたいに切り刻んでやるよ」
「よせ! あ、ああ!」
兵をすさまじい捌きで切り刻んだマッギリールは叫んだ。
「出てこい」
ものすごい声である。
「大変です王様!」
マーガスは窓から外を見た。
「あいつは、マッギリール!」
「強いの?」
「ええとっても」
マーガスは言った。
「俺が行ってやる!」
思わずナターリアは間違えた発言をした。
「駄目よ! 貴方までやられたら!」
しかしマーガスは制止を聞かなかった。
「俺、行きます」
俺も続いた。
「勿論俺も」
「僕も行こう」
「ラセル王子も⁉」
「王子は危険だわ!」
しかしマッギリールの暴行は続く。
「出てこい! それとも乗り込まれたいか!」
マーガスは下に降りて言った。
「もうやめろ! 俺が相手だ!」
俺も続いた。
「勿論俺も」
「よし、部下には手は出させん。勇者パーティは俺一人で相手してやる」
マッギリールの部下達は城の兵が必死に相手をしていた。




