恐ろしくないよ
ナターリアも気迫がこもっていた。
「確かに私は霊体で成長できなかった。このままでは私が快人君の足を引っ張るかも」
アッサム様も霊体に合わせるって凄いな。
少し休憩した。
「前君が奥義を出そうとした時俺の体が耐えられなくて失敗した事気にしてたんだ」
「しかし、ナターリアは生き返れるかもしれん。今国を挙げて彼女の遺体を探している。そうすれば君自身の手で技が繰り出せるんだ」
「その時まで新奥義を開発したいわ」
「僕が教えると言うより君は自分で編み出せる」
「体が耐えきれないから俺は体を鍛えようと思ってたんですが、それはやらないんでしょうか」
「うーん。その修行までやると時間が足りない」
「俺は後方支援ですか」
「パークに言われた事気にしてるのかい」
「ほら、後方支援て『後ろで守られてる弱い人』みたいに感じるんですよ」
「そんな事はない。しんがりはじつは一番大事なポジションでもあるんだ」
そして再度白炎修行が始まった。
「はっはっ!」
「よし、隙が少なくなってきた」
「体力の減り方も少なくなってきました」
「今度は両手で出してみよう。それが終わったらもっと長距離から」
俺はアッサム様に言われるままやった。
これが続きまた休憩。
今度は俺は休みながらナターリアと話した。
「さっき、後方は嫌だって言ってた?」
「うん。前の人に守ってもらってるみたいでね」
「私個人だけど、前の人も後ろの人も差はないと思う。エースも縁の下の力持ちも。私が勇者になったのも皆が同じように幸せになる世の中にしたかったからなのよ」
「立派」
「後『一番立派な人は先頭じゃなく自らしんがりになる』んだって。聖書に書いてあるよ」
「そうなんだ。後勇者の光って普通緋色なんでしょ? じゃあ白の俺は何なのか理由が知りたいと言うか。何か自分が何者か分からなくて怖い気もする。人間じゃない恐ろしい存在だったりして」
「快人君は恐ろしくないよ」




