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閑話 膨らむ疑念と

===視点切替===>>Seven World Online 運営室


「諸君、第一回バトルトーナメントの運営、ご苦労だった!!」


「「「「「お疲れ様でした!!」」」」」


「諸君らの協力でトーナメントは大成功と言っても良いだろう。これも諸君らの尽力のおかげだ。今後も忙しくなってくるだろうが、引き続き皆の力を貸してほしい」


「「「「「はい!!」」」」」


「では、ささやかではあるが諸君らに食事を用意した。各自、好きなだけ飲み食いしてほしい」


「「「「「ありがとうございます!!」」」」」


ワイワイガヤガヤ


「やれやれ、ようやくひと段落か」


「そうだね・・・打ち上げが運営室っていうのが微妙だけどね」


「仕方がないわ。ゲーム自体は24時間、常時稼働中だし何かあった時のためにも誰かが残っていないとね」


「ははは・・・俺らって立派な社畜だよなぁ」


「まあまあ、僕たちだってそれなりに楽しめたじゃない」


「まあな。βテストのときはくらべものにならない規模のイベントだったし、実装した機能盛りだくさんのイベントだったからな。開発陣も狂喜乱舞してたよ」


「やっぱり、自分たちの作ったものが日の目をみるのはうれしいみたいね」


「ま、それは俺たちも同じだけどよ。見てて楽しかったし」


「本当にね。トーナメント上位陣なんてもう僕たち以上にこのゲームを熟知しているような気がするよ」


「それは言えてるわね。仮に同じスキルを持っていたとしても同じ事ができるかって言われると・・・無理よねぇ」


「単純に反射神経だのリアルスキルだので俺たちより上の連中が勢ぞろいしてたからな。開発陣も貴重なデータがたくさんとれたって喜んでたよ」


「・・・また、むちゃな機能の実装とかしないでしょうね」


「・・・ありえそうだね。連中、限界に挑戦するのが好きみたいだから・・・上位陣でも扱いきれないスキルとか出してきそうで怖いよ」


「決勝の最後みたいな?」


「ああ、勝負判定が間に合わなかったって奴?」


「あれってバグじゃないの?」


「開発陣いわく何とも言えないそうだ。ゲームの仕様上はあり得る事態ではあるが、AIの処理速度だって限界がある。あれを回避できるかといわれると・・・かなり厳しいらしい」


「・・・無理、とは言わないのね」


「そこはほら、連中のプライドっていうかなんつーか・・・まあ、何とかしてくれるとは思うぞ? すぐかはわからんが」


「今回はトーナメントだったからスロー映像の確認で済んだけど・・・汎用なクエストで起こった場合は・・・どうすれば良いのかしら」


「まあ、タイムログもほぼ一瞬だし、もしもの時はほんの少しお待ちくださいってアナウンスを出すとか?」


「・・・随分斬新なアナウンスね」


「・・・フフフ、打ち上げの途中だというのに随分、仕事熱心だね?」


「あ、室長。お疲れ様です」


「「お疲れ様です」」


「うん、お疲れ・・・でも今くらいは仕事から離れても良いんじゃないかい? まあ、運営室にいる以上はどうしてもそっちに意識がいってしまうかもしれないけどな」


「ハハハハ、職業病ってやつっすかね? これでも楽しんでるので問題ないっすよ」


「ええ、その通りです。それに話題といったらやはりどうしてもトーナメントの話になってしまいますから」


「私たちにとってはこのゲームのリリース以来の大仕事でしたからね」


「ハハハ! ここまで大きなイベントを成功させたんだ! 達成感もあっただろうし、自信にもつながっただろう?」


「ええ、そうですね」


「その調子で今後も頼むよ」


「はい」


「はい。・・・っていうか室長、結局仕事の話になってます」


「おっと、そうだったそうだった。いかんな、私から言い出したのに・・・まあ、せっかくだ。諸君から見て今回のイベントはどうだった?」


「そうですね・・・予想以上に参加プレイヤーが多かったですね。第二回が少し心配です」


「三か月という短い期間にも関わらず、レベルはカンスト、レアリティの高い装備をそろえてきているプレイヤーが多かったですし、次回以降はバランス調整が必要かもしれません」


「今回のイベントでは様々なプレイヤーがいましたから、いままで興味がなかった分野に興味を持つプレイヤーも増えるのではないでしょうか? 次回以降は今回以上のイベントになることは間違いないでしょう」


「・・・うんうん。皆、次へ向けての課題がわかってるようで嬉しいよ。今回のイベントの映像は外に向けても大々的に放送するつもりだから、より一層注目が集まるだろうねぇ。・・・まあ、その分我々がより忙しくなるってことだけど、ね」


「「ハハハハ」」


「・・・そういえば室長、最後の緊急イベントですが・・・わざわざ室長みずから敵役をする必要があったのですか?」


「あ!そうっすよ、室長!! あれって元々は時間が余ったとき用の()()()でしたよね。それに専用のモンスターも別に用意してたのに・・・室長自ら参加する必要あったんですか?」


「そうですね。一応、プランとして用意されていたので大ごとにはなりませんでしたが・・・()()()で変更したのはなぜです?」


「・・・ふむ。君たちの言いたいことはもっともだ。まあ、建前としてはトーナメントに参加していたプレイヤーたちのレベルが私の想像以上に高かったために用意していたモンスターではあっけなくやられてしまった可能性が高かったから、というのが理由だね」


「・・・確かに参加プレイヤーたちのレベルはこちらの想定以上でしたが・・・」


「それが建前ということは本音では?」


「・・・まあ、血が騒いだ、というのとプレイヤーたちの実力をじかに確認したかった、といった所かな?」


「・・・それって詰まる所、室長のわがままでは・・・?」


「ハハハ!! まあ、そうかもしれないね? まあ、イベントを盛り上げるための演出といった面もあるから・・・まあ、そこまで深くは気にしないでくれ」


「「はぁ・・・」」


「・・・」


(室長はいつも綿密なスケジュールを立てて、その通りに今まで遂行してきたのに・・・どうして今回に限って?・・・もしかしてどこかから圧力が?・・・でもわざわざ室長がそんなことをする必要があるとは思えない。・・・それに【ガティアス】が()()()()()()()()()()()()()()()()()はずなのに・・・本当に演習のためだけなの・・・?)






===視点切替===>>XXXXXXX


人間界総合管理AI【ヒューザー】より各世界へ送信。


バトルトーナメントで得られたデータを転送。各世界での解析、反映を依頼。


武術界総合管理AI【バトルーツ】・・・了解。


魔法界総合管理AI【マジニック】・・・了解。


機甲界総合管理AI【ロボキナ】・・・了解。


幻獣界総合管理AI【イリュースト】・・・了解。


精霊界総合管理AI【スピアリー】・・・了解。


神仏界総合管理AI【ゴッダ】・・・了解。


各世界の了解を確認、平常運転を続行。


「ふむふむ、例の連中以外にも()()()()()()()()()()がいたし、今回のイベントは成功かな。まあ、バトルトーナメントは予想外の結果に終わっちゃったけど・・・全部、許容範囲内。問題はない。良い宣伝にもなっただろうし、これでさらに人が集まるだろう。()()()()も良い塩梅だし、そろそろ動く時期かな・・・と、いうわけで頼むよ、お前たち」


人間界総合管理AI【ヒューザー】・・・了解。


武術界総合管理AI【バトルーツ】・・・了解。


魔法界総合管理AI【マジニック】・・・了解。


機甲界総合管理AI【ロボキナ】・・・了解。


幻獣界総合管理AI【イリュースト】・・・了解。


精霊界総合管理AI【スピアリー】・・・了解。


神仏界総合管理AI【ゴッダ】・・・了解。


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― 新着の感想 ―
[一言] 運営のみんなはα‬テストの話をしてない… アテナとアルマはα‬テスター…ん? 室長より上で運営室の人も知らない総合管理AIのダミープラグさえ見通し、ご機嫌取りができる謎存在… ククリという個…
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