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最終日開始

===ログイン===>【アークガルド】クランホーム


おはようございます。


さあ、いよいよ今日はトーナメント最終日だ!


今日ですべてが終わる。


今日ぶつかる相手は何万人というプレイヤーたちの中から勝ち抜いてきた猛者ばかり。


気合い入れないとな。


「クルー!!」


「だうー!!」


「よう、アーテル、アウル。今日もよろしくな」


今日の試合でもアーテルとアウルの力を借りることになるだろう。それも今まで以上に、だ。


「クルッ!!」


「だうッ!!」


うむ、良い返事だ。アスターの畑から取れた【精霊界】産のフルーツをくれてやろう。


うむうむ、良い食いっぷりだ。・・・昨日あんだけ食ってたのにな。


昨日は俺たち【アークガルド】【インフォガルド】【アイゼンガルド】合同で騒いでいた。


決勝まで残った俺とアテナ、アルマの激励会とアシュラやラング、ガット他、敗退した奴らへの残念会も兼ねたものだ。トーナメント終わってからやれば良いと思わなくもないが・・・まあ、ノリで?


当然、今日もやる予定。


それが祝勝会になるのか残念会になるのかは・・・俺たち次第だな。


アーテルとアウルを連れて庭に行くと・・・


「あら、アルク。早いわね」


「おはようございます」


アテナとアルマがいた。


「がお!」


「ピュイ!」


レオーネとフィオレも一緒だ。俺と同じように試合開始前に【眷属】たちと遊んでいたらしい。


「よう、お前たちこそ早いな」


というかコイツらは大抵俺より早くログインしてるけどな。二重人格である二人はリアルでは一つの体をシェア?しているが、このゲームの中では別々に行動することができるため、ログインしている時間が長いらしい。・・・それはそれで問題ないのか、と思わなくもない。専門家でもない俺にはわからんが。


まあ、このゲームは緊急時は強制ログアウトされるから問題ないだろう。


それはそれとして・・・


「今日はもしかしたらアルマとぶつかる可能性もあるのよね」


「もしそうなったとしても手加減はしませんよ? アテナ」


「もちろん、望むところよ!」


・・・よくよく考えれば二人が戦うのって自分自身と戦うってことになるんじゃないだろうか? ・・・なんか精神修行みたいだな。


まあ、この二人はそれぞれに自我が独立しているみたいだから厳密には違うんだろうけど、な。同一人物だからって相手の考えがわかる、ってことでもないらしいし。・・・俺の考えてることはよく見透かされるけど。


「マスター」


「おう、カイザー」


最近出番がない【クランメカロイド】のアークカイザーだ。アーテルたち留守番組の世話を押し付けていて大変申し訳ない。


「本日ガ最終日デスネ、マスター達ガ戦ウノハ複雑デスガ・・・応援シテイマス」


鉄仮面のロボットの癖に困った表情という摩訶不思議な顔をしているカイザー。


しかし、そうか。


今日は最終日、勝ち残っていけばメンバー同士で必ずぶつかることになる。


カイザーからすれば【アークガルド】のメンバー同士、つまり主同士が戦うことになるのか。複雑な心境ということか・・・カイザーはロボットなんだけどな。人間臭いロボットである。今更だが。


「・・・まあ、好きな方を応援しろ・・・って言っても無理か。俺たちも覚悟の上で戦ってるから、深く悩む必要はないぞ」


もしかしたら俺たちがぶつかる前に敗退する可能性もあるわけだし。・・・そんなつもりは毛頭ないが。


「ワカリマシタ、ドチラモ応援イタシマス」


「ああ、それで良いんじゃないか?」


お祭りなんだから細かいことは気にしてはいけない。少なくとも禍根を残すようなことは無い・・・はずだ。


「皆さん、おはようなのです!!」


「皆、そろっているようなのだ」


「今日が最終日ですね」


「ボクの分まで頑張ってくださいっす!」


おっと他のメンバーもそろったな。・・・まだ開始時間まで1時間以上あるんだが・・・皆律儀だなぁ。


「キュイ!」


「キュア!」


「キュウ!」


「オ疲レ様デス」


「あい!」


「まう!」


ブラン、ノワール、テール、ラグマリア、ミコト、ルドラもやってくる。皆ホームで俺たちのことを応援してくれているらしい。ありがたいよな・・・お菓子食べながららしいけど。


「おう・・・泣いても笑っても今日で最後だからな。気合入れてい行かないと、な」


いや、マジで。


これまで戦った連中も強かったが今日の相手はそれ以上だろう。


ガットを倒したカオス、アシュラを倒したベルバアル。【双星騎士団】のラーサーも残ってるし、正体不明の【秘密結社DEATH】のボス・・・は残ってるかどうかわからんが。


他の連中も予選、本選の様子を見る限り油断ならない奴ばかりだ。


俺たちも準備万端で臨むつもりだが・・・それは相手も同じ。相手も俺たちの試合は見てるだろうしな。


無論負けるつもりはない・・・それにどんな奴がでてくるか意外と楽しみだったりもするしな。これまで戦ってた奴らも興味深いスキルや武器を使ってるやつばかりだったし。


「んじゃ、そろそろ会場に行くか。また後でな、アーテル、アウル。後は頼む、カイザー」


「クルッ!」


「だうっ!」


「了解デス」


「今日は貴方の力も借りるだろうからお願いね、レオーネ!!」


「がおっ!!」


「フィオレもお願いしますね。頼りにしています」


「ピュイ!!」


他の【眷属】たちともいったん分かれて俺たちは試合会場への向かった。


===移動===>【人間界】トーナメント特設会場


「やあ」


「来たのう」


いつもの観客席までくると既にラングたち【インフォガルド】とガットたち【アイゼンガルド】のメンバーがそろっていた。


「よう・・・今日はすごい人混みだな」


言葉の通り、今日の試合会場はすごい人数のプレイヤーであふれていた。


初日、2日目もすごい人数だったが、今日が一番人がいる。・・・コ〇ケ以上かもしれん。


「まあ、ある意味今日が本番だからね。そりゃあ人も多くなる初日、2日目は見てなくとも最終日くらいは見ておこうっていう奴も結構いるらしい。


そしてそんな考えの奴がいっぱいいた、と。考える事はみんな同じらしい。


幸いというかこの試合会場はとんでもなくデカくて広いから、満員電車のようなぎゅうぎゅう詰めにはなっていない。


そこだけは救いだな。人混み嫌いだし。


「アルクさん、昨日はお世話になりました」


「アルク、昨日は楽しかったよ!!!」


「「「「ごちそうさまでした!!」」」」


ロゼさん、ヴィオレ、そして昨日の宴会に参加した他のメンバーにお礼を言われた。


「おう・・・食材を用意したのはアスターだし、料理したのはアーニャだから礼はそっちに行ってくれ」


昨日もお礼言われたんだけどな。【インフォガルド】の情報や【アイゼンガルド】の装備には俺たち【アークガルド】も助かってるからお互い様だ。


「ホントにね。・・・僕のクランの中でも畑を持つべきだって言ってくるメンバーが出てきて困ったよ」


ふむ、【精霊界】産の食材はそこまで人を魅了するのか。気持ちは分かるけどな。


「ワシの所の連中は肉がうまかったと言っておったのう」


肉は【幻獣界】のモンスターのドロップ品だ。レベルが高いほど美味なので手に入れようするとかなり苦労する。


畑の収穫もモンスタードロップも俺たち【アークガルド】メンバーだけじゃ数が揃えられないし、【インフォガルド】や【アイゼンガルド】のメンバーに手伝って貰うっていうのもありかもな。


そんな感じで雑談をしているといつもどおり司会席が空から降ってきた。


いよいよ始まる。


最終戦が。

作者のやる気とテンションを上げる為に


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