2日目終了
===視点切替===>アルク
『さぁー、今の試合で本日最後の試合が終了しましたー!! 本日を勝ち残った16名が明日の最終選に出場になります!!』
『今日も白熱な試合の連続でしたね・・・思わず魅入ってしまいました』
『思わず解説を忘れるくらいすごかったですよね~』
・・・今ので今日の試合も終了か。ちなみに戦っていたのは・・・カオスだった。名も知らぬプレイヤーを瞬殺・・・対戦相手がかわいそうだった。
それはそれとして・・・2日目も大変だったな。
・・・やっぱり色んな種類のプレイヤーがいるよな、このゲーム・・・幅広すぎ。
結局、最終選まで残れたのは俺、アテナ、アルマの三人だけか。ラングにガット、アシュラは負けてしまったし・・・ラングを倒したのは俺だけど。
やはり何万人も参加するトーナメント、しかも強豪クランもぞろぞろ参加してるから全員勝ち残るのは難しかったか・・・むしろ三人残ってるだけでも優秀なほうか。
『なお、明日の本選が始まる前に勝ち残った16人の紹介を行いたいと思いますので、該当する選手の方々は時間通りに会場入りをお願い致します』
げっ! そんなもんがあるのか・・・あんまり目立つことはしたくないんだが・・・今更か。
最終選に残った16人・・・見知った顔、というか予想した顔がちらほらいるが・・・まあ詳しくは明日分かるか。
「いよいよ明日が最終日だね・・・ここまで来たら優勝しなよ?」
「うむ、ワシらの分まで頑張ってほしいのう」
「明日はボクも皆さんを応援するっす!!」
負けた三人も俺たち応援してくれている・・・三人の分まで俺たちが頑張らないとな。
「君たち三人のうち誰かが優勝してくれたら同盟を組んでる僕たちのクランにも箔がつくからね」
「うむ。ワシらのクランが作った装備の良い宣伝にもなるしのう」
・・・訂正。純粋に応援してくれているアシュラのためにも頑張ろう。ラングとガットはアシュラの純粋さを見習え。
「もちろんアーニャたちも応援するのです!!」
「うむ、サポートも万全にするのだ」
「ええ、僕たちにできることならなんでも」
トーナメントに出ていないアーニャ、アヴァン、アスターも俺たちを支援してくれている。・・・うむ、良い仲間に恵まれた俺は幸せものだな
「いよいよ明日ね。明日の試合で当たっても手加減しないわよ!!」
「ええ、全力でお相手しますよ」
そして俺とともに明日の最終戦に参加するアテナとアルマも気合が入ってる様子。こらこら、本番は明日だぞ? ここで喧嘩始めんなよ?
しかし、そうか・・・明日はこの二人ともぶつかる可能性があるんだよな。幸か不幸か今まで【アークガルド】のメンバー同士で対戦することはなかった。
いくらトーナメントとはいえ仲間同士で戦うのはツライものがある・・・まあ、試合でぶつかったら容赦なく叩きのめすけどな(笑)
『それでは皆さん、また明日ー!!』
あ、司会者たちが消えていった。消えていったというか司会者席とともに上空かなたに飛んでいったんだが・・・あれ、どこに行ってんだろうな?
「あ」
「む?」
「あ、なんか来たっす!!」
雲ひとつない快晴を見上げているとラングたちが声を上げた。
「どうやら今日の敗者に与えられる賞品・・・いや、参加賞?景品?みたいだね・・・へぇ・・・運営も太っ腹だね」
どうやら今日敗退したラングたちに景品が送られてきたらしい。
なにを貰ったのか気になるのでアシュラに見せてもらう。
「えーっと、【ステータス獲得券】に【スキル獲得券】っすね。結構なレアリティのものが10枚くらいあるっす」
・・・ふむ、確かに太っ腹だな。【スキル獲得券】はレアリティに応じて好きなスキルを覚えられるし、【ステータス獲得券】はレベルがカンストしていてもステータスを伸ばす唯一の手段だからな。
「あ、まだあるっすね。【中級クラス獲得券】?」
ん? 初めて聞くな。さっそく【鑑定】。
【中級クラス獲得券 ☆10】
好きな中級クラスを一つ取得する事ができる。
選択できるクラスはレアリティにより異なる。
・・・クラスを取得できる獲得券か。通常、クラスを取得するには各ギルドに行ってクエストをクリアしないといけない上、初級から始めなきゃいけないのに、この獲得券はいきなり中級から取得することができるのか。
これを使えば【魔法】職が【武術】職も簡単に取得する事ができる。・・・便利だな。
「ふむ・・・選択できるクラスの中には僕も知らないものがたくさんあるね・・・これは使えるね」
ラングの奴は早速使おうとしたみたいだ。気が早い奴。
「・・・試合前にこれがあったら、勝てたかもしれないっすね・・・」
遠い目をしているアシュラ・・・うん、多分ゲーマーなら誰もが思うだろうな。あの時、これがあったらって。無い物ねだりとは分かっていても考えちゃうんだよな。
「しかし、2日目でこれだけがもらえるとなると明日の参加者は・・・優勝者は一体なにが貰えるのかのう」
確かにな・・・未だに優勝者の賞品は発表されていない。超豪華賞品とは言われているけどな。
・・・よくよく考えたら賞品がよく分からないのにこれだけの参加者がいるっていうのもすごいよな。俺たちもだけど。
だが現時点でも結構使える景品がもらえる所を見ると超豪華っていうのも期待できるだろう。
「・・・さて、クランホームに戻るか。明日はアーテルたちにも頑張ってもらわないといけないだろうし」
明日は掛け値なしに全力で行くことになるだろう。アーテルにもアウルにも全力で頑張ってもらわないといけないだろうし、今のうちにご機嫌とっておかないとな。
「まうー・・・」
おっと、さっきまで豪華クレープを食ってご機嫌だったルドラが一転して暗い顔になってしまった。やっぱり負けたことは悔しいのだろう。
「大丈夫だ、ルドラ・・・お前の仇は俺たちがとるさ」
くしゃくしゃと頭を撫でてやる。
「・・・まう!!」
・・・やっと笑顔を見せてくれたな。いつもアシュラと一緒に元気一杯に駆け回ってるルドラに元気が無いと俺たちも暗くなるからな。
「・・・よし!ホームに戻って明日への激励会だ!! 料理は頼んだぞ!アーニャ!!」
「お任せなのです!!」
・・・まあ、激励会というのは建前で、本当はアシュラとルドラへの労い会なんだけどな。口に出すとアシュラたちが気を使いそうだから言わないけど。気遣いができる俺である。
「・・・【アークガルド】の人たちは毎日楽しそうだねぇ」
「・・・うむ、それもアヤツらの良い所だろう」
・・・ラングとガットがなにやら生暖かい目で俺たちを見ているような気がする。
・・・なんかむかつくな。
「【インフォガルド】や【アイゼンガルド】の皆も良かったら是非来てく・・・」
「「「「「ありがとうございます!!!」」」」」
「「「「「是非、ご随伴させてください!!!」」」」」
・・・おおう、言い終わる前に各メンバーから一斉に声が・・・まあ、みんなアーニャの料理の美味さを知ってるからな。・・・素晴らしい団結だ。
「・・・やれやれ」
「・・・順調に餌付けされとるのう」
ラングとガットは自分たちのクランを嘆かわしく見ているが・・・
「あれ? お前らは来ないの?」
「「是非行かせて頂きます!!」」
フッ、それで良いんだよ。
人間、素直が一番だ。
この後、明日に向けてたっぷり英気を養って解散した。
とうとう明日が最終日だ!!
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