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【書籍化】コンビニで夜勤バイトを始めまして。  作者: 天野 肇
第4話 深夜アニメと薄い本

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おまけ




「バイト先で知り合った人なんだけどさ、漫画も小説も自分で作って売ってるんだって。すごくない?」


「へぇ。お兄ちゃん、なんか楽しそうじゃん。その人のこと好きなの?」


「ち、ちげーよ。普通にすごいなって話。夏と冬にイベントで本出してるらしくて、今度見せてくれるって。なんか『薄い本』とか言ってたな」


「……夏と冬? 薄い本? あー、コミケか」


「コミケ……? ああ、コミックマーケットのこと?」


「そうそう。てか、お兄ちゃんがフルネームで言うなし」


「うるせーな。で、そのコミケってのが平井さんと関係あんのか?」


「関係あるに決まってんじゃん! コミケって、自分で描いた漫画とか小説を出せるイベントなんだよ」


「へぇ、そうなのか」


「オリジナル作品もあるし、好きな漫画とかアニメを題材にした本もあるし。ジャンルもめちゃくちゃ幅広いんだから」


「なんだよ、やけに詳しいな」


「お兄ちゃんが知らなさすぎるの。ていうか、オタク文化を甘く見ないでよね! オタクは陰ながら日本を支えてるんだから! 海外からも支持されてるし!」


「なんでお前が威張るんだっつの」


「で、その平井さんって人、同人作家さんなんだね」


「同人作家?」


「そう。自分で漫画とか小説を作って、同人誌として出してる人のこと。……でも、薄い本かぁ」


「なんだよ、急にニヤニヤして」


「いやー、ちょっと気になっちゃって。その人、もしかしたら腐女子かもね」


「ふ、腐女子?」


「えっ、そこから!? お兄ちゃん、マジで知らないの?」


「知らねえよ。なんなんだ、そのフ、ジョシ……?」


「ふふっ。じゃあ今すぐ調べてみなよ~」


「なにその不穏な笑みは……」


「いってらっしゃい、そしてようこそ深淵の底へ」

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